SCP-317-FR
rating: +12+x

アイテム番号: SCP-317-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-317-FRは、実体を観察するためのガラス窓、および密閉された2 × 3 × 2mのエアロックが取り付けられた、ステンレス鋼製の7 × 7 × 3mの収容セルに収容されなければなりません。15Wのネオンランプ3つを収容セルに配置し、完全に動作する状態にしなければなりません。ネオンランプは、毎日9時から19時までの間中断することなく点灯させなければなりません。収容セルは密閉される必要があり、レベル2以上の職員最低2名の承認を受けた実験でのみ開放することができます。

収容セルの地面は、ヨーロッパにある川岸に通常生息している植物で少なくとも50%が覆われ、地面には最低1,000Lの水が含まれ、温度は32℃に保たれていなくてはなりません。SCP-317-FRが動揺しているように見える場合は、SCP-317-FRが落ち着くまで、温度を15分ごとに2℃上げる必要があります。

説明: SCP-317-FRは、Lontra canadensis1(カワウソ)の形状をした約12Lの水の集合体です。SCP-317-FRの体を構成する水は、温度に伴う状態変化が適応され、それによって著しく形状が変化します。収容以来、SCP-317-FRが何らかの食料をも摂取する意思を示さないことに鑑みるに、SCP-317-FRは生存するために食事を取る必要はないものとみられます。

液体の形態では、SCP-317-FRは通常のヨーロッパのカワウソのように振る舞います。しかし、攻撃性の程度は周囲の温度に依存します。具体的には、周囲の温度が低いほど、SCP-317-FRは周囲の動物を傷つけようとする傾向を持ちます。その攻撃は専ら目に見えて防御的であるため、SCP-317-FRは国外の動物の前にすると、危険な局面にいると容易に感じます。その際、SCP-317-FRは一番近い動物に対して牙と爪を使用します。攻撃された職員は皮膚に冷たい水を少し感じたと報告するのみで、SCP-317-FRはこの方法で動物を負傷させることはできません。
しかし、SCP-317-FRは、以前によく接した人物あるいは動物には、振る舞いを部分的に変える傾向があります。実際に、接触をすでに何度か行った生物に対して、SCP-317-FRはそれほど攻撃的ではなく、時には好奇心さえ持ちます。
液体の形態では、SCP-317-FRはあらゆる表面上にある隙間へ浸透できます。SCP-317-FRは、少しずつ隙間を通過し、別の側で体を再構成するように体を制御しているものとみられています。隙間が小さいほど、この過程にかかる時間は長くなります。生物がSCP-317-FRを飲み込むと、飲み込まれた液体は対象の胃の中を自力で動き始めます。
生物に摂取されると、飲み込まれたSCP-317-FRの液体は、対象の食道ならびに体の残りの部分を通って外に出るために、10分後に対象の体内で動き始めます。消化器系を遡る液体は100%のケースで吐き気と嘔吐を引き起こします。液体のSCP-317-FRは吸収材で吸収することはできず、溶解もしません。

通常の大気圧下(1,013.25 hPa)で100℃に達して気体の形態になると、SCP-317-FRは地面から約2mの位置に浮く、曖昧にカワウソの形をとった厚い蒸気の形態で出現します。この形態下では、SCP-317-FRは非常におとなしく、実際上目的もなく漂うだけです。その進路は逸らすことができないようで、集合体はかすかに空気の流れに反応するのみです。動物が気体の形態にあるSCP-317-FRの体を吸引すると、吸引されたSCP-317-FRの体は、対象の気道を通って生物の体を出ようとするものの、対象へ不快感を催させることはありません。

通常の大気圧下で0℃に達して固体の状態になると、SCP-317-FRはやや黒い色を帯び、非常に攻撃的になり、近くのあらゆる動物を潜在的な危険とみなし、すぐに攻撃をします。その硬度は石英のそれに匹敵する単一で均一な塊に思われるという事実にも拘らず、SCP-317-FRの体は容易に動くようです。SCP-317-FRの体が破損している場合は、修復に約30秒かかります。この段階のSCP-317-FRは、全ての生物に対して非常に強い不信感を抱き、近づくもの全てに躊躇なく攻撃をします。攻撃性の程度あるいは氷の黒色の程度は、常に温度に関連しています。具体的には、温度が低いほど、氷は暗い色になり、動物に対する敵意も強くなります。生物が氷の形態のSCP-317-FRの一部を摂取すると、[データ削除済]。

SCP-317-FRはアイルランドの[データ削除済]にある湖岸で発見されました。周辺の村の住民は、話の初出が中世まで遡る殺人カワウソの「ドアル・クーDobhar-chú2」が出現したと話していました。この噂は、長期間SCP-317-FRを発見できていなかった財団の注意を惹きました。捕獲は困難を極めましたが、SCP-317-FRは、サイト-アレフへ輸送される前に、ステンレス鋼でできた密閉式の箱へ収容することができました。

注: SCP-317-FRは性的兆候を示していませんが、SCP-317-FRが繁殖できる可能性および自然界に別の標本が存在する可能性は除外できません。この生物はアイルランド全土で恐れられた「ドアル・クー」の伝説を明らかに彷彿とさせます。1体のSCP-317-FRによって、この国でこれほど多く噂されるようになることを想像するのは困難です。 -フェルナンデス博士

実験 SCP-317-FR-A
実験方法: D-2119を収容セルに入れ、SCP-317-FRの一部をガラス瓶に入れ、その後、SCP-317-FRの近くに、ぬるま湯で満たされたバケツを持っていくように指示をしました。
結果: SCP-317-FRの一部はボトルへ入れられ、その容器は問題なく移動されました。SCP-317-FRは非常に攻撃的になり、水の入ったバケツを完全に無視し、必死にD-2119の手に噛み付こうとしました。35分後、ガラス瓶はD-2119の手の上で粉々に破裂し、SCP-317-FRの一部はSCP-317-FRへ加わり、その後SCP-317-FRは収容セルの角で丸くなりました。SCP-317-FRはこの経験を受けて強いトラウマを抱えた様子で、5日間職員との接触を全て拒否しました。
注: 明らかに、SCP-317-FRは元の体の水以外の水では再生できませんでした。SCP-317-FRの体は恐らく唯一無二の取り換えの効かない物質です。一定の期間、液体のSCP-317-FRを取り除くと、SCP-317-FRの精神的健康を損なう可能性があります。

実験 SCP-317-FR-B
実験方法: 水生環境でのSCP-317-FRをより入念に観察するため、300Lの水を入れた水槽が収容セルの中央に置かれました。
結果: SCP-317-FRは、容器へゆっくりと近づき、その後鼻口部を容器に浸しました。3分ためらった後、SCP-317-FRは水槽に飛び込んで、見えなくなりました。水量は約12L増加しました。参加した研究者は、時折水面に小さな波が見えると説明することができました。SCP-317-FRは7分後に出現し、数回鳴き声を上げました。
注: 結果は、普通の水を水槽に加えた場合と同様に、SCP-317-FRが水に完全に混合してしまう以上、水中のSCP-317-FRを判別することは不可能です。水中でのSCP-317-FRの存在と動きを確かめることができるのは、水面のわずかな波のみです。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。