!!! COGNITOHAZARD WARNING !!!
以下のファイルは異常な認識災害的影響のキャリアである画像やテキストを含みます。ファイルの閲覧には制限が設けられています。閲覧権限の詳細は[開示制限済み]です。閲覧権限を持たない職員がアクセスを試みた場合、財団への反逆行為と見做され処分対象となります。

沖島 東治氏
特別収容プロトコル: SCP-3190-JPは現在、サイト-81T2の標準ヒト型実体収容室に収容されています。収容業務には標準ヒト型実体収容手順が適用されます。
SCP-3190-JP-Aは、SCP-3190-JPが所有していた金庫に入れられた状態で低脅威度収容ロッカー内に収容されており、詳細な情報は収容主任以外の人員には開示が制限されています。SCP-3190-JP-Aの異常性に曝露した対象にはクラスA記憶処理を施すことで無力化が可能です。
説明: SCP-3190-JPは、戸籍上は東京都在住、本名は沖島 東治と記録されているモンゴロイド男性です。沖島氏は後述するSCP-3190-JP-Aを所有しており、それが原因で2009年3月26日に収容されるまでに、
- 計27件の詐欺未遂事件
- 計24件の窃盗未遂事件
- 計16件の殺人未遂事件
- 計8件の交通事故
- 計1件の強盗未遂事件
の被害を受けていました。収容当時も沖島氏は都内の銀行で強盗未遂事件に巻き込まれており、その際の強盗犯及び周囲の反応から異常性の発覚、収容に至りました。詳しくは補遺1を参照してください。
SCP-3190-JP-Aは[開示制限済み]。SCP-3190-JP-Aの情報に曝露した対象は、暴行、脅迫、住居侵入、身分詐称などあらゆる手段を用いて、沖島氏からSCP-3190-JP-Aの奪取を試みます。この際、沖島氏は多くの場合激しく抵抗しますが、これは自己防衛などを伴う正常な反応であると考えられます。なお高橋研究主任など、この異常性に曝露しない対象がいることも確認されています。
沖島氏が被害を受け始めた時期から、SCP-3190-JP-Aの異常性は2009年1月1日から発現していたと考えられます。2009年3月26日までその異常性が発覚しなかった理由として、沖島氏への聴取から「最初に被害届を出そうとしたら警察官も異常性に曝露したため、それ以降は被害届を出さなかったから」であると推測されます。詳細な聴取記録は、開示制限が設けられています。
沖島氏は2009年1月1日11時16分にSNSでSCP-3190-JP-Aを所有している旨を投稿し、その1分後、自主的に削除したことが沖島氏への聴取より判明しています。この投稿は非異常のものと考えられたため、当時は財団の目に留まりませんでした。しかしこの投稿により、SCP-3190-JP-Aの異常性は世界規模まで拡散されたと推測されます。
当報告書が作成された当初、SCP-3190-JP-Aの情報は開示されていましたが、2009年3月28日に情報を閲覧した職員の異常性曝露、SCP-3190-JP-Aの奪取行動が確認されました。そのためSCP-3190-JP-Aの情報開示は、沖島氏に対する更なる被害拡大に繋がるため制限されています。この開示制限は、異常性曝露が確認される情報が発見され次第追加されます。
補遺1: 収容経緯(2009/3/26)
付記: 銀行内に設置された監視カメラによる記録です。
<記録開始>
[11:19~]: 沖島氏が銀行に入店する。発券機で整理券を取得し着席する。
[11:20~]: 覆面を着用した男性3名が銀行に入店する。店内はざわめき、うち1名が威嚇射撃を2発行う。静まりかえった後、強盗犯は行員に銀行の封鎖の指示をする。
[11:24~]: 沖島氏の後ろに座っていた女性を人質にとり、行員に対して1,000万円の用意を要求するとともに、沖島氏に対してSCP-3190-JP-Aを譲渡するよう脅迫する。この時、沖島氏はSCP-3190-JP-Aを自宅の金庫内に入れていたため所持していなかったため拒否する。
[11:31~]: 強盗犯は沖島氏にSCP-3190-JP-Aの譲渡を要求し続けている。また、人質になっている女性は沖島氏の姉を自称し、強盗犯を説得しているが、女性と沖島氏は面識がない。
[11:36~]: 強盗犯が沖島氏の右大腿部を射撃する。 沖島氏はその場で倒れ込み、近くにいた年配の男性が近寄り介抱する。この男性は沖島氏の祖父を自称しているが、年配の男性と沖島氏は面識がない。
[11:38~]: 銀行内にいた客4名が強盗犯を取り押さえる。この客は沖島氏の兄弟を自称しているが、客と沖島氏は面識がない。
[11:40~]: 警察官6名が銀行内に進入し、強盗犯を取り押さえて警察署に連行する。
<記録終了>
終了報告書: 強盗未遂事件が収束した後、強盗犯及び沖島氏含む関係者への事情聴取から沖島氏とSCP-3190-JP-Aの異常性が発覚、収容に繋がりました。なお、SCP-3190-JP-Aの確保のために沖島氏の自宅に向かった際、窃盗犯が侵入し金庫を開けようとしている最中でした。強盗犯及び窃盗犯はカバーストーリー「現行犯逮捕」を適用して逮捕し、その他の関係者にはクラスA記憶処理を施しました。また、沖島氏の自宅は封鎖した上でカバーストーリー「引っ越し」を適用しました。
補遺2: 2009年3月27日に行われた聴取にて、担当であった坂田研究員がSCP-3190-JP-Aの異常性に曝露しました。坂田研究員は、暴行による金庫の暗証番号の入手、金庫の破壊許可の申請、自白剤の利用申請を行おうとしました。これは、聴取を監視していた高橋研究主任、橋本研究員によって制止されました。なおこの際、橋本研究員は沖島氏の弟を自称しましたが、沖島氏と橋本研究員に面識はありませんでした。坂田研究員と橋本研究員にはクラスA記憶処理が施されました。高橋研究主任は、異常性に曝露しませんでした。
補遺3: 2009年3月30日、沖島氏がSCP-3190-JP-Aの返却及び使用を申請しました。この申請は却下されました。
補遺4: 2009年4月14日、沖島氏への被害の事例の研究及び複数回にわたる実験の結果、SCP-3190-JP-Aの異常性に曝露する対象のタイプが判明しました。
- タイプⅠ: [開示制限済み]。暴行、脅迫、住居侵入など過激な手段を用いてSCP-3190-JP-Aの奪取を試みる。強盗犯や窃盗犯、坂田研究員がこのタイプに該当する。
- タイプⅡ: [開示制限済み]。身分詐称などの手段を用いてSCP-3190-JP-Aの奪取を試みる。銀行の客数名や橋本研究員がこのタイプに該当する。
- タイプⅢ: [開示制限済み]。SCP-3190-JP-Aの異常性に曝露しない。行員や高橋研究主任がこのタイプに該当する。
補遺5: 2009年5月3日、沖島氏がSCP-3190-JP-Aの返却及び使用を申請しました。この申請は却下されました。
補遺6: 2009年6月21日、沖島氏がSCP-3190-JP-Aの返却及び使用を申請しました。この申請は却下されました。
補遺7: 2009年8月1日、沖島氏がSCP-3190-JP-Aの返却及び使用を申請しました。この申請は却下されました。
補遺8: 2009年9月18日に行われた聴取にて、高橋研究主任が沖島氏の兄を自称して金庫の暗証番号を入手しようと試みました。調査の結果、高橋研究主任は前日に[開示制限済み]したためタイプⅡに変化していました。そのため、高橋研究主任にはクラスA記憶処理を施した上で解任し、新たにタイプⅢである木本氏を研究主任に任命しました。
補遺9: 2009年10月1日から2010年1月4日まで計103回、沖島氏がSCP-3190-JP-Aの返却及び使用を申請しました。この申請は却下されました。この沖島氏の言動に異常性は認められませんでした。
補遺10: 2010年1月5日に計13回、沖島氏がSCP-3190-JP-Aの返却及び使用を申請しました。この申請は却下されました。この沖島氏の言動に異常性は認められませんでした。
補遺11: 2010年1月6日、沖島氏はSCP-3190-JP-Aの返却及び使用を申請せず、食事の拒否、号泣、及び長時間の睡眠を行いました。この沖島氏の言動に異常性は認められませんでした。