SCP-3192-JP
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アイテム番号: SCP-3192-JP

オブジェクトクラス: Pending

特別収容プロトコル: SCP-3192-JP及び複製の死体は標準生物用長期的冷凍保管庫に収容されます。

説明: SCP-3192-JPは収容時点で61歳のモンゴロイド女性で、戸籍上は青森県八戸市在住、本名は東藤 昌子と記録されています。SCP-3192-JPは、死亡する前後に自身の複製を附近に出現させる異常性を有していると考えられていますが、この異常性は後述するSCP-3192-JPの発見状況から推測されるものであり、確証は得られていません。出現した複製は移動や発言をせず、また摂食や排泄といった生理活動を必要とせず生存が可能です。

SCP-3192-JPは2023年9月2日、近隣住民から「昌子氏の自宅から異臭がする」という通報が寄せられたため発見、収容されました。発見当時、SCP-3192-JP住居内の寝室のベッドにはSCP-3192-JPの腐乱死体が横たわっており、更に複製6体がSCP-3192-JPの上に重なるように倒れている状態で死亡していました。また、ベッド脇には複製1体が死体群を見つめるような姿勢で直立、生存していました。検死の結果、複製の骨格、指紋、遺伝子などの生体情報は完全にSCP-3192-JPと一致しており、いずれも心筋梗塞や脳梗塞など非異常性の病気が死因であることが判明しています。

追記1: 2023年9月3日、複製は非異常の心筋梗塞により死亡しました。その際、異常性発現のメカニズム解明のため死亡プロセスを観察していましたが、SCP-3192-JPの複製は出現しませんでした。複製出現以外の異常性を有している可能性も考慮し、現在SCP-3192-JPはPendingクラスに分類されています。今後1年間何らかの異常性が発現しなかった場合、SCP-3192-JPはNeutralizedクラスに再分類される予定です。

追記2: 2023年9月4日、SCP-3192-JPの住居の屋根裏から、内部が紺色の液体で満たされている小瓶が回収されました。小瓶には「孤独死のタナトマ1」と書かれたラベルが貼られています。タナトマは本来"窒息死"や"失血死"など死因を抽出する技術であり、「孤独死のタナトマ」を抽出することは現在の技術では不可能です。そのため、「孤独死のタナトマ」を抽出した方法及び場所を特定するための調査が進行中です。また、「孤独死のタナトマ」をDクラス職員に注入する実験の実施は現在無期限に保留されています。

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