アイテム番号: SCP-32-J
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-32-Jは、いかなる場合でも職員間で流布されるべきではありません。唯一承認されたSCP-32-Jのコピーは、リスキー博士マッカーン博士のハードディスクにバックアップされています。財団ウェブクローラーは、特に財団のイントラネットを含めてにて、SCP-32-Jのコピーや複製物が投稿される度に、それを発見して削除するようにプログラムされています。
説明: SCP-32-Jは、2本の足、2つの目、1つの口を持つ小さな生物を描いた正方形のデジタル画像です。この画像をダウンロードし、ソーシャルメディアプラットフォームであるTwitterに投稿すると、投稿者は投稿後2分以内に昏睡状態に陥ります。SCP-32-Jによる昏睡状態はちょうど12時間続き、その後は持続的な影響や有害な症状は観察されていません。
SCP-32-Jは、ザラ・バーン研究員が、Twitterにおいてユーザー@user83456942807487が"repost him彼を再投稿してくれ"というキャプションを付けて投稿されたオリジナルの画像を見たことで発見されました。バーン研究員はその画像を再投稿し、12時間にわたり昏睡状態に陥りました。目が覚めたとき、自身のプロフィールから画像が削除されているのが分かったため、バーン研究員は再び画像を投稿し、同じ結果を得ることになりました。バーン研究員はこの現象を報告し、収容措置がとられました。
以下の実験は、Dクラス職員がTwitterの非公開アカウントに投稿することによって行われました。いずれもSCP-32-Jの効果を誘発しませんでした。
- 画像を切り抜く
- 画像を変更する
- 画像ファイル名を変更する
- 絵を別のファイルに複製する
- 画像のスクリーンショットを投稿する
補遺 - 悪用に関する最初の報告
以下のビデオログは、サイト-129の定例スタッフ会議中に会議室Bのセキュリティカメラから撮影されたものです。
<ログ開始>
[ジェイコブ・ライト博士は、後ろのスライドのプレゼンテーションを身振りで示しながら、長々と話す。]
[リアム・ポーヴァリー博士は手を顔にこすりつける。]
[ライト博士は話を続ける。]
[ポーヴァリー博士はプレゼンテーションから時計へと何度も視線を走らせる。]
[ライト博士は話を続ける。]
[ポーヴァリー博士はテーブルの下で携帯電話の画面を眺める。]
[ライト博士は話す。]
[ポーヴァリー博士はテーブルの上に倒れ込む。]
<ログ終了>
サイト-129の上級管理職より通達
SCP-32-JをTwitterに投稿することは、本アノマリーの収容プロトコルにより、固く禁じられています。個人的な問題や仕事上の出来事、病気から逃れるために本アノマリーを利用した場合、懲戒処分の対象となります。SCP-32-Jの投稿はおやめください。
— 管理者、ジューン・リスキー博士
From: | 人事部 |
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To: Fwd: | サイト-129全体 |
Subject: | 年次対面業績評価 |
すべてのサイト-129スタッフへ、
業績評価面談は、来週月曜日(2022年6月5日)に実施されます。財団でのあなたの業績を正確に報告できるように準備し、予定されている面談時間をスケジュールでご確認ください。
From: | J・リスキー |
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To: Fwd: | サイト-129全体 |
Subject: | Re: 年次対面業績評価 |
それについて考えなくていいです。
ジューン・リスキー博士
補遺2 - 六・五事件
From: | E・ロバーツ |
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To: | J・リスキー |
Subject: | スタッフによるSCP-32-Jの悪用 |
リスキー博士へ、
明日、あなたのスタッフがSCP-32-Jの異常効果を故意に悪用したことに対する調査の一環として、あなたと直接お会いするために、サイト‐129を訪問する予定であることを前もってお知らせしておきます。私の時間は非常に貴重であり、重要でないと判断した場合は、丸一日このためにスケジュールを割くことはないことをご承知おきください。SCP-32-Jは危険なミーム性アノマリーであり、あなたやあなたのスタッフが軽んじるべきではありません。あなたがなぜこのような事態を許してしまったのか、今後の仕事のあり方をどう考えているのか、ぜひお話ししたいと思います。
敬具、
ロバーツ博士
| 資格証明を入力してください
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| 身元が確認されました| ようこそ、リスキー博士