SCP-3204-JP

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アイテム番号: SCP-3204-JP

収容クラス: Euclid

特別収容手順: SCP-3204-JPは周囲への影響度の低さ、そしてNx-541の閉鎖性を考慮して、収容体制は監視に留まります。SCP-3204-JPの行動に制限はありませんが、異常性発現による肉体への影響の調査のため、定期的にサイト-81UOでの身体検査が行われます。

説明: SCP-3204-JPはオーガズムをトリガーに"幽体離脱"現象を発生させる日本人男性です。SCP-3204-JPがオーガズムに至った場合通常の射精は行われず、陰茎の先端から相当量のエクトプラズムが放出されます。放出されたエクトプラズムは周囲の霊子を吸着させ、即座に霊的実体が構成されます。

研究者覚書: ヒトが原子によって構成されるのと同じように、霊的実体は霊子という粒子によって構成されている。霊子は単体の状態であらゆる場所に存在するが、集まることによってエクトプラズムという流体が作り上げられる。

ヒトが死亡した時に、その人物の体内由来の霊子から構成されたエクトプラズムが放出されることがある。このエクトプラズムには生前の情報を持った霊素構造(遺留子)が含まれており、これを核として周囲の霊子が結合・増大し人の形をとることで霊的実体となる。(J. Morgan et al., "霊的実体の生成条件", D.Foundation, Vol. ████ (20██), pp. 48-54.)


エクトプラズムの放出後、SCP-3204-JPの肉体は変性意識に似た極度の虚脱状態にある反応を見せ始めます。この状態下にあるSCP-3204-JPの肉体は霊的実体による侵入・定着が容易となっており、それらの実行を通して霊的実体はSCP-3204-JPの身体操作を行うことが可能です。また、霊的実体が定着している状態でSCP-3204-JPの肉体がオーガズムに至った場合、その霊的実体が上記と同様のプロセスによりエクトプラズムとして放出されます。

SCP-3204-JPはNx-54在住であり、財団による発見時点では17歳でした。他の霊的実体により操作されていたSCP-3204-JPの肉体、及び霊的実体となっていたSCP-3204-JPが接触していたところを財団の監視網が捕捉し、両者の外見が同一であったことに対して追跡調査を行ったことにより異常性が発覚しています。

インタビュー記録3204-JP-1


対象: SCP-3204-JP
インタビュアー: 谷口研究員


<記録開始>

谷口: それではインタビューを開始します。本日は生田2さんご本人の経緯について、お聞かせ願えればと思います。

SCP-3204-JP: ああ、何でも聞くとよいぞい。あ違う違う、何でも聞いてくださいな。

谷口: ん?……ありがとうございます。では早速

[突然部屋に少年の姿をした霊的実体が侵入する。谷口は念のため霊話コンバーター3を起動させる。]

霊的実体: 出嶋さん!ちょっといい加減体返して!

SCP-3204-JP: おわっ!なんじゃ今からいいとこなのに。

霊的実体: 今日は人と会うからって言ったじゃないですか!この人は僕と話があるんだから早く体返してください!

谷口: えっと……すみません、あなたが生田さんでよろしいんでしょうか。

霊的実体: あ、はい。僕が生田です。その僕の体に入ってるのは友達の出嶋さんです。

SCP-3204-JP: まったく、人と会う前にマス掻きよるからこんな目にあうんじゃぞ。少しは節操というものを身に着けんかい。

霊的実体: いいでしょ人のことは!用事あるってのに勝手に入ってくる出嶋さんが悪いんじゃないですか!

SCP-3204-JP: へーへー分かった分かったわい。じゃあワシ出るから谷口さん、ちょっとトイレ貸してくれんか。

谷口: あ、はい。では係りの者を呼びますのでしばらくお待ちください。

SCP-3204-JP: ありがとうの。

[職員の一人が部屋に入る。]

谷口: ではこの者が案内しますので。

SCP-3204-JP: すまないの、じゃあちょっとシコッてくるわい。

霊的実体: すみません、僕も出嶋さんが出たらすぐ入るんでちょっと行ってきます。

谷口: 分かりました、いってらっしゃい。

[両者が部屋を出て、15分後にSCP-3204-JPのみが戻ってくる。]

SCP-3204-JP: はあ、お待たせしました。本当にすみません。

谷口: えと、今のあなたは生田さんでよろしいんでしょうか。

SCP-3204-JP: はい、今は正しく僕です。出嶋さんには帰ってもらいました。

谷口: 承知しました。それでは改めて、まず生田さんが自身の異常性に気がついた、もしくは身につけたきっかけはどういったものでしょうか。

SCP-3204-JP: そうですね、最初に気づいたのは小学校の高学年の時でした。大体このくらいの時代に自然とオナニーってのを覚えるじゃないですか。

友達の中でもちんちんを弄ると気持ちいいって体験談を話すやつが増えてきて、じゃあやってみようってやったら確かに気持ちよくて、そして気がついたら僕は僕がちんちん出しながら倒れてるところを自分で見てたんです。

その時あ、これよく分かんないけどこれテレビで見た幽体離脱だって。驚きはしたんですけど、まあ簡単に戻れたんで何回かやれば慣れましたけど。だから僕はずっと、オナニーって気持ちよくなって幽体離脱するものだと思ってたんです。

ただみんなの話を聞く限り別にみんなオナニーしてもそんなことにはならないし、しかもちんちんから何か出るらしいと。

んでその後ネットでちゃんと調べたら、みんなが言う事が普通で僕のは明らかに何か違うんですよ。どんなに調べてもシコって幽体離脱するなんてもの出てこないですし、誰にも相談なんて出来ないんでそれを知ってからはしばらくオナニー出来なくなりましたね。

谷口: でも今はまたやっていますよね。となると再度行う何かしらのきっかけがあったと。

SCP-3204-JP: いやそれは特に。結局怖くても気持ちいいものは気持ちいいんで、自然と手がこう。

谷口: ……分かりました。それではあなたが先程の出嶋さんと交流を持つようになったきっかけはあるのでしょうか。

SCP-3204-JP: 最初は突然でしたね、いつものようにちんちん握りしめて倒れてる自分を眺めていたら、そこに別の幽霊がささっと近づいてきて、そして僕の体に入ってしまったんです。

この幽霊がさっきの出嶋さんなんですけど、正直この出会いは最悪でしたね。どんなに入ろうとしても入れないですし。

だからこのまま僕は人知れず死ぬしか無いのかと思うと怖くなって、もうひたすら返せ返せって言っていたら、その入った奴がまあ落ち着けと言ってきたんです。

落ち着けるわけないんですけど、とりあえず落ち着いて話を聞いてみたら、どうやら僕のことは前から目をつけていて、生身の体でやりたいことがあるんだと。

まあ知らない人にずっと自分のオナニー見られてたのはホラーなんですけど、それをすれば体は返すって言われたんで仕方なく従いました。

谷口: そのやりたいことと言うのは。

SCP-3204-JP: オナニーだそうです。

谷口: オナニーなのですか。

SCP-3204-JP: はい。それを聞いた時は知らん奴が自分の体でオナニーする嫌悪感がすごかったですけど、体返してもらうためには仕方ないんで承諾しました。

ただ人のオカズなんて分かんないんでどうすんのと聞いたんですけど、そうしたらお前が普段パソコンで見てるやつでいいって。んで███████4開いたんですけど、出嶋さんおじいちゃんだからパソコンの使い方全然分かんないんですよ。だからそこで1から教えてあげました。めんどくさかったですけど仕方ないですし。で、なんやかんやで目的は達成したんで体は返してもらいました。

谷口: なるほど、かなり唐突な出会いだったんですね。

SCP-3204-JP: 出会いというか事故と言いますか。それで終われば良かったんですけど、その後も出嶋さん頻繁に来てまた貸してくれって。いや僕にメリット何も無いんですけど!って言ったんですけどね。なんかこう何となくなし崩し的に僕の体は幽霊のオナニー用ボディみたく。

谷口: なんというかその、失礼ながらよくお付き合いが続いているなと……。

SCP-3204-JP: あー……まあ、出嶋さん面白いおじいちゃんだし、悪い人じゃないんでなんとなくこうずるずると……って感じですね。

谷口: なるほど、それでは本日はありがとうございました。また何かお話を聞かせていただくことがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。

SCP-3204-JP: 僕で良ければ時間がある時なら。

谷口: ありがとうございます。

[職員が一人部屋に入る。]

谷口: それではそこの係りの者がご案内します、後は頼みました。

職員: 生田さん、こちらに。

SCP-3204-JP: 分かりました、それでは。

谷口: はい、お元気で。

[SCP-3204-JPと職員が部屋を出る。]

谷口: ふぅ、では記録終了させてくださ

出嶋氏: あちょっと待って谷口さん。ワシの話も是非聞いていってよ。

[老人の姿をした霊的実体が部屋の中に入り、谷口研究員に話しかける。]

谷口: どなたでしょうか。

出嶋氏: ケン坊5の友達の出嶋じゃよ。アイツのこと知りたいなら、ワシも色々言いたいことがあるんじゃ。ワシらはアイツに感謝しているからの。

谷口: そうですか、それなら是非ともいくつか質問してもよろしいでしょうか。

出嶋氏: 構わんよ、何でも聞いてくれ。

谷口: それではまず一つ、幽霊であってもオーガズムに至ること自体は可能だとは思いますが、何故生田さんの体を利用してまで生身のオーガズムに拘るのでしょうか。

出嶋氏: ふむ、ここはまあ感覚の話でしか無いんじゃが、やはり生身故の生の感覚……いや性の感覚が違うんじゃ。あ、りっしんべんの性じゃな二回目のは。

谷口: ええはい分かりました。単純な気持ちよさとはまた違うところに価値があるということでしょうか。

出嶋氏: いかにも、まあなんというか、ここらへんは言葉じゃ難しいのお。谷口さんもいっぺん死んでみるといい。多分すぐに何か掴めると思うぞい。

谷口: 機会があれば是非。それではもう一つ、何故オナニーのみなのでしょうか。それこそ肉体を得たことで相手を伴う性行為、いわゆるセックスも可能になったわけですし。まあ高校生の体という立場では、若干のし辛さはあるかと思われますが。

出嶋氏: それなんじゃがのぉ、生憎ケン坊にそういう浮ついた話は無いんじゃ。当然ワシが体に入っていたら、この滲み出る魅力からアベックの一人や二人なんぞ造作でも無い。ただのぉ。

谷口: ただ?

出嶋氏: それはケン坊のあらゆる初めてをワシが奪ってしまうことになる。すなわちケン坊が男として成長していく機会を奪ってしまうということなんじゃ。

確かにこれからも一人いじりにかまけていてはそれはケン坊自身にもいい影響は無いじゃろう。でもそこでワシが出ばってお膳立てしてしまったら果たしてそれはケン坊のためになるか?いやならないじゃろう。あくまでケン坊は自分のナニで歩む必要があるんじゃ。

じゃからワシはその日を見届けるまではケン坊と同じく一人でシゴき続けるんじゃよ。まあこれもケン坊の成長を願っての断ち物みたいなものじゃな。ああこの"たち"は勃起の勃じゃなく

谷口: いえ大丈夫です分かりますので。はい、ありがとうございます。

<記録終了>

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