SCP-3217
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SCP-3217の最初に確認された事例。 関連するSCP-3217-A事例は追跡中。

アイテム番号: SCP-3217

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: アメリカ合衆国内で活動するすべての非営利団体はSCP-3217事例から送られた郵便物を審査する必要があります。ジャンクメールの名前が関連する住所に住む個人と一致しない場合、それはSCP-3217事例であると仮定し焼却されます。

個々での収容を法外なほど高価にする多種多様な異常性の為、収容中のSCP-3217-A事例はサイト-17のヒューマノイド収容棟内で化学的に誘発した昏睡状態を維持します。昏睡状態のケアを目的とした標準的な手順が実行されます。

説明: SCP-3217は、アメリカ合衆国本土全体に配信されるジャンクメールの記事を指します。SCP-3217事例のほとんどの側面は、アメリカ自由人権協会、アメリカ退職者協会、グリーンピースなどの非営利団体からの勧誘に類似しています。全てのSCP-3217事例は大きな矛盾を有しており、対象となる個人の名前が正しくありません。名と姓のイニシャルは同様ですが、これ以外の受信者の名前とは殆ど似ていない場合が大抵です。

意図された受信者によって開かれると、その個人はSCP-3217-A事例になります。SCP-3217-A事例はSCP-3217事例に印刷された名前と一致するテーマにほぼ対応する1つ以上の異常性を発達させます。通常、SCP-3217-A事例はコミュニティ内で自警行為の役割を果たし、犯罪行為や道徳的または政治的腐敗として認識しているものと戦う能力を使用し救助活動を実行します。これらの行為を行うとき、彼らはSCP-3217事例の名称を通称として使用します。

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SCP-3217-A-45(「エネルギー害虫駆除業者」、民間人名エドワード・エーゲル)によって引き起こされたエネルギー爆発による損傷

SCP-3217-Bは確認された156のSCP-3217-A事例の名前を含むメーリングリストの一部を指します。SCP-3217-Bは、マナによる慈善財団の「ファルコン計画」に関連する文書から回収されました。これは廃止された、市民が地域社会により深く関与することを奨励することを目的とした「ローカルヒーローイニシアチブ」を自称しています。
SCP-3217-Bは2014年末にワシントンD.C.のマナによる慈善財団本部で火災の発生により殆どが焼失したACLU、AARP、ASPCA、 グリーンピース、南部貧困法センター、NAACP、および境界線イニシアチブのF.L.O.C.K.プログラム1を含んだ30以上の非営利団体のメーリングリストから名称を収集しています。

SCP-3217-Bで示されているように、SCP-3217事例は頭韻的な名前を持つ個人(Felix French/"Firestorm Father", Kevin Kane "Kid Kwake", Douglas Dock / "Doc Danger"など)に頻繁に配信されます。262の収容済みの事例のうち171は、そのような個人を対象とした事例を含んでいました。これ以上のSCP-3217事例が配布される明確なパターンはありません。

補遺: ファルコン計画: マナによる慈善財団は「世界を変えようという意欲を高め、誰もが自分自身の力でヒーローになれるようにする」意欲を高めることを目的とした、世界規模の政治活動のイニシアチブとなることを目的としていました。

このキャンペーンではハヤブサを擬人化したスーパーヒーローである「ブライトファルコン」をマスコットとして使用しました、ブライトファルコンはぬいぐるみ、リストバンド、漫画本「ブライトファルコンと活動家!」などのいくつかの商品の計画がされていました。

ワシントンD.C.のアマチュア俳優であるダリル・フランクリンはワシントンD.C.(ヴァージニア州)メリーランド地域全体の集会や教育イベントにブライトファルコンのマスコット衣装を着て参加することとなっていました。フランクリンとその家族はマナによる慈善財団の異常な活動についての知識を持っていたかどうかは不明ですが、マナによる慈善財団への長年の寄付を行っていました。

最終的に、ファルコン計画はマナによる慈善財団のワシントンD.C.本部での2014年の火災により機能しなくなり、プロジェクトを実現するために必要な重要なリソースが破壊されました。焼失した資料には、メーリングリスト、漫画本の原稿、試作段階の商品、プロジェクトリーダーが所有するラップトップが含まれます。フランクリン自身は当時ブライトファルコンの衣装を着ており、発泡体の一部が溶けたものが顔にかかったため火傷で重傷を負いました。

6週間後、フランクリンは怪我の療養をしていたオハイオ州の実家から行方不明になったと報告されました。最初に確認されたSCP-3217事例は、未完成の遺書、父のリボルバー、黒皮症のハヤブサの黒い羽と一緒に彼らの机の上で発見されました。

SCP-3217事例の内容物の中にはフランクリンが手書きで書いたメモがありました:

最高のヒーローは皆、悲劇的な背景があって、それらが彼らを彼らたらしめているんだ。
そいつらは過去を超えて成長する。ブライトファルコンは死んじまった。
不死鳥になろう。ダークファルコンとなろう。

メモは裏面に続いています:

そうだな、俺は比喩を混ぜてしまっている。二十年経っても成長しないもんだぜ、すまないな。

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SCP-3217-A-159(「キャプテンスカーレット」、民間名クリスタル・シンプソン)が、3217-S17事例で配達された羽と接触した結果

補遺: 3217-S17事例: サイト-17の毎月の郵便配達中に、サイト-17に収容されているSCP-3217-A事例ごとに1枚ずつ、262のSCP-3217事例が発見されました。SCP-3217の各事例は黒い羽1枚を除いて空でした。羽のDNA分析により、最初のSCP-3217事例で提供された黒皮症のハヤブサと同じ実例に属していることが判明しました。

テストの結果、SCP-3217-A事例がこれらの羽1枚と接触した場合、[データ削除済]が最も近い壁にハヤブサの形をした焼け跡を残すことが明らかになりました。現在までにSCP-3217-A事例はこれ以上回収されておらず、同様の羽を使用した財団の収容への試行を日常的に回避しています。

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