SCP-3234-JP
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アイテム番号: SCP-3234-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3234-JPは鉢に植えられた状態でサイト-8157の3m×3m×3m 5m×5m×3m 10m×10m×5mの強硬度収容コンテナに収容されています。標準異常植物収容プロトコルの他に任意の人物が一日に一度、3234-JP鎮静化プロトコルをSCP-3234-JPの前で行ってください。研究目的以外でSCP-3234-JPが攻撃的反応を示した場合、収容コンテナへの入場はいかなる人物も認められません。

説明: SCP-3234-JPはサボテンの一種であるFerocactus pilosusと酷似した植物です。SCP-3234-JPは通常のサボテンとは異なり筋線維のような組織が内部に存在しており、この組織の存在により、SCP-3234-JPは自身をある程度可動させる事ができます。しかしながら、普段はSCP-3234-JPが積極的に可動域を運動させる様子は見られず、それらは自身に危機が迫った際の反射的な防衛行動や後述の異常性の際にのみに限られています。

SCP-3234-JPの第一の異常性として、特定の条件に合致した際に付近のヒト(Homo sapiens)の動きに反応する点が挙げられます。特定の条件とは、現在の収容環境基準で約40~100dBの音量の連続した音がメロディー状に連なって鳴らされている状態です。この条件を満たした状態でSCP-3234-JPの前でヒトが動きを見せると、その動きに反応してSCP-3234-JP自身も葉や茎を可動させます。

SCP-3234-JPの第二の異常性は前述の第一の異常性が約28時間の間行われなかった場合、もしくはSCP-3234-JP自身が危害を受けた場合に発生します。この条件を満たした際SCP-3234-JPは攻撃的反応として自身の棘座よりトゲを発射します。このトゲの射出の初速度は観測上では秒速約500mに達します。トゲの射出による攻撃的反応は最長連続20秒間ほど続き、発射後のトゲはSCP-3234-JPから離れたのち約10秒後にインドール系の悪臭ガスを発生させながら融解します。融解後の液体には毒性等は無く、成分は非異常のサボテンの樹液と一致しています。

現在、第二の異常性を抑制する為に第一の異常性を活性化させる事を3234-JP鎮静化プロトコルと指定し、定期的に行う事で収容を維持しています1

発見経緯: SCP-3234-JPは20██年██月██日の午後9:45に確保されました。経緯としては、一般人である小島武氏から警察と病院への「サボテンが突然暴れだして妻が襲われた、酷い悪臭で助けられない」という連絡を、警察機関に潜入していた財団エージェントが察知したためとなります。武氏の妻である小島よしみ氏は救急が到着した時点で既に絶命していました。SCP-3234-JPはよしみ氏が一人で買い物に出かけた際に購入したとの証言を夫の武氏がしており、目撃証言が乏しい事も相まってそれ以上の起源の追跡は困難となっています。

3234-JP鎮静化プロトコル実行履歴:

第1回

日時: 20██年██月██日 午前7:38

手順: ラジオ体操をSCP-3234-JPの前で行い、攻撃的反応を抑制する。

人員: D-2257、水瀬研究員

付記: 水瀬は自主的にラジオ体操に参加している。

第2回

日時: 20██年██月██日 午前7:32

手順: ラジオ体操をSCP-3234-JPの前で行い、攻撃的反応を抑制する。

人員: D-2257、水瀬研究員

付記: 水瀬は自主的にラジオ体操に参加している。

第3回

日時: 20██年██月██日 午前7:35

手順: ラジオ体操をSCP-3234-JPの前で行い、攻撃的反応を抑制する。

人員: D-2257、水瀬研究員

付記: 水瀬は自主的にラジオ体操に参加している。

第4回

日時: 20██年██月██日 午前7:32

手順: ラジオ体操をSCP-3234-JPの前で行い、攻撃的反応を抑制する。

人員: D-2257、水瀬研究員、豊橋研究員、エージェント・瀬田

付記: 水瀬、豊橋、瀬田は自主的にラジオ体操に参加している。

第5回

日時: 20██年██月██日 午前7:35

手順: ラジオ体操をSCP-3234-JPの前で行い、攻撃的反応を抑制する。

人員: D-2257、新津博士、水瀬研究員、豊橋研究員、飯田研究員、エージェント・瀬田、エージェント・藤原

付記: 新津、水瀬、豊橋、飯田、瀬田、藤原は自主的にラジオ体操に参加している。


[記録中略]


第462回

日時: 20██年██月██日 午前7:42

手順: ラジオ体操をSCP-3234-JPの前で行い、攻撃的反応を抑制する。

人員: サイト-8157副管理官城島、新津博士ら博士6名、水瀬研究員ら研究員13名、エージェント・瀬田らエージェント8名、その他職員12名

付記: 実行者40名全員は自主的にラジオ体操に参加している。

 


 
サイト-8157管理官よりサイト-8157職員各自への通達
多くの職員から問い合わせがありましたが、これ以上のSCP-3234-JPの収容コンテナの拡大は不可能です。サイト管理官として職員各員の健康や士気の向上は喜ばしいですが、ラジオ体操の習慣に関しては各自SCP-3234-JPの収容プロトコルに依存する形ではなく、各々がプライベートの時間に行うなどといった形で行ってください。本オブジェクトの精神影響の有無の確認の調査を度々他サイトの職員より受けており、その都度精神影響がない事を報告するのも手間になっておりますので、よろしくお願いします。
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