クレジット
タイトル: SCP-3247-JP - 基準更新チュウ
著者: terukami
作成年: 2025
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アイテム番号: SCP-3247-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-3247-JPはサイト-81-109の標準大型生物収容セル内に拘束された状態で収容されます。SCP-3247-JPに対し、非摂食物を提供することは禁止されます。1日に3回、SCP-3247-JPに対して自動システムによる給餌が行われます。SCP-3247-JPの収容セル内にはエアロゾル型の鎮静剤と睡眠薬が散布されます。
説明: SCP-3247-JPは内臓器官と筋繊維が異常に発達したラット1です。
SCP-3247-JPの筋力は他のラットと比較して50倍ほどであるとされています。また、一度の食事における摂食量が増加していることが明らかになっています。内臓器官や筋繊維が発達した理由や経緯は明らかになっていません。これらの特徴を除けばSCP-3247-JPの身体的数値は標準的なネズミ科の生物群と同様です。
補遺1: 発見
SCP-3247-JPは2021/06/21に岩手県宮古市の住宅街で発見されました。発見当時、SCP-3247-JPは住宅街を徘徊しており、無差別的に住民を襲撃していました。それを感知した財団は鎮圧部隊を派遣し、SCP-3247-JPを鎮圧しました。その後、標準収容手順に基づき、サイト-81-109に移送されています。
後の調査により、SCP-3247-JPが千屋牧野氏2によって飼育されていたことが明らかになりました。千屋牧野氏の住宅内には大量の血痕と、噛み跡のついた人体部位及び死体が散乱していました。このことから、千屋牧野氏及びその家族はSCP-3247-JPに襲撃され、殺害されたものとされています。
以下は、千屋牧野氏の自室から回収された日記の内容の抜粋です。
2021/05/12
お母さんがラットを買ってくれた。わたしの初めてのペット！大切に育てないと！
さっそくケージを用意して、中に入れてみた。回し車で走ったりしてる。かわいい！
2021/05/17
今更だけど名前をつけた。ラットだから、ラトちゃん！名前で呼んであげるとどこか嬉しそうだった。気に入ってくれたのかな。
あと、餌をあげるとちゃんと食べてくれる！いっぱいご飯食べて大きくなってほしいなあ。でも、わたしより大きくなっちゃったらどうしよう？まあ、そんなことはないと思うんだけどね。
2021/05/22
ラトのケージ、なんか小さくなった？ギチギチで苦しそうだからケージから出してあげた。今はわたしのベッドですやすや寝てる。寝顔もかわいい！
2021/05/25
友達の飼ってるハムスターが小さくなっちゃったみたい。実際に見てみたら本当に小さかった。手乗りサイズで、普通のハムスターじゃなかった。いつから小さくなったのかなって思って聞いてみたらびっくり！ラトを飼った日と同じくらいだった。
病気かな、変なものでも食べたのかな、っていろいろ考えてみたけど、理由は分からなかった。本当になんでだろう。
ちゃんと戻るといいなー。
2021/06/12
毎日欠かさず餌をあげてたけど、なんだか最近ラトの食べる量が多くなってる気がする。前まではキャベツとかニンジンとかあげるだけでよかったのに、今はお肉まで食べるようになっちゃった。餌やりって大変なんだなーって思った。お金もかかっちゃうし……。
補遺2: 関連性疑いの異常
回収された日記の内容から、現在世界各地で発生している"齧歯類の体躯の異常縮小現象"とSCP-3247-JPの間に何らかの関係性がある可能性が示唆されました。しかし、それを裏付ける証拠は存在しておらず、あくまで示唆の段階に留まっています。
現在、財団内では収容プロトコルに基づいたSCP-3247-JPの管理と並行して、SCP-3247-JPと該当異常現象の関連性の調査が行われています。調査に関する報告会が2021/07/15に執り行われます。
SCP-3247-JPの体躯に変化はありません。現在、通常のサイズ(約10.7m)を維持している齧歯類の個体はSCP-3247-JPのみです。
"齧歯類の体躯の異常縮小現象"の影響を受けたラット