クレジット
タイトル: SCP-3260-JP - 透明人間
著者: ©︎ma_printemps
作成年: 2024
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:8557543-11-2e41
空き教室に設置されていたSCP-3260-JP(回収時撮影)
アイテム番号: SCP-3260-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3260-JPはサイト-8155の標準物品収容セルに収容されます。後述の異常性、また監視下外でのSCP-3260-JP-Aの出現に繋がるため、無断でSCP-3260-JPを使用することは許可されていません。
SCP-3260-JP-Aはその特徴から積極的な収容は必要ないとみなされています。しかし、SCP-3260-JP-Aが自律的な行動を見せた場合は直ちに小林担当研究員に連絡し、その後の対応に関して指示を仰いでください。
説明: SCP-3260-JPは、茨城県日立市の日立市立第八中学校の空き教室に設置されていた、幅4500×高900×厚30mmの標準的な黒板です。SCP-3260-JPに対し、チョークを用いて何かしら筆記を行うと、その文言が自然に消失します。消失までの時間は決まっていませんが、数秒程度で消失することがほとんどであり、2分以上かかった事例は確認されていません。消失する様子はしばしば「黒板消しで消したように」と説明されます。消失する原理は未だ明らかになっていません。
また、筆記者の半径3m以内に10代前半の日本人女性の容姿を持つ霊的実体が出現する場合があります(以下、SCP-3260-JP-A)。この実体は筆記者のみが肉眼で、筆記者以外はハルトマン霊体撮影機を使用することで視認が可能です。SCP-3260-JP-Aが自律的な行動を起こした例は現在まで確認されたことがなく、コミュニケーションの試みは全て失敗しています。
補遺1: SCP-3260-JPは2016年7月12日に第八中学校で起きた集団ヒステリー事件をきっかけに発見されました。被害者は30名1で、呼吸困難や吐き気が主な症状でした。被害者のほとんどがその日のうちに回復しましたが、当時授業を行っていた藤田 真須美氏のみ精神的疲労が大きく体調を崩したため、市内の病院に1週間入院しました。藤田氏以外の被害者に聴取を行ったところ、全員が『先生が書いた文字が勝手に消えた2』と証言しました。この証言が財団の興味を引き、茨城県警に潜入していたエージェントが調査を開始しました。以下は藤田氏に対して行われたインタビューです。
財団はカバーストーリー「熱中症」を適用し、当事案を非異常のものとする処理を行いました。また、使用された黒板をSCP-3260-JPにナンバリングし、これを回収するために機動部隊あ-4"黒板係"を派遣しました。この試みは成功裏に終了しました。
回収後、SCP-3260-JPが持つ異常性についての調査が行われました。以下はその一環として行われたインタビュー記録の抜粋です。
風間氏の証言は、藤田氏とSCP-3260-JPとの関連性を示唆するものでした。また、上記のインタビューを行った同日、SCP-3260-JPを使用した実験中に初めてSCP-3260-JP-Aが出現し、ハルトマン霊体撮影機の使用によりその存在が確認されました。これにより財団は、SCP-3260-JPの異常性と併せて、SCP-3260-JP、SCP-3260-JP-Aと藤田氏の関連性についても調査を開始しました。
藤田氏はインタビューから2日後の2016年7月19日に退院し、職務に復帰しました。
補遺2: 2016年7月20日より、SCP-3260-JP-Aとの関連性を確かめるため、仲村玖美氏の身辺調査が行われました。その一環として当時のクラスメートに聞き込みを行った結果、仲村氏は第八中学校在学時にクラスメートから誹謗や無視などからなる嫌がらせを受け、不登校児となっていたことが判明しました。その嫌がらせの中心となっていたのが藤田氏であり、仲村氏が不登校になったことをきっかけに、「いじめを先導した」として卒業時まで周囲から距離を置かれ孤立状態だったことも判明しました5。
また、財団は仲村氏にもインタビューを行いました。結果、有力な情報を得ることはできませんでしたが、中学校在学時の仲村氏の写真を入手することに成功しました。しかし、その外見はSCP-3260-JP-Aのそれとは一致しませんでした。その後様々な検証を行った結果、SCP-3260-JP-Aと仲村氏は別人であり、SCP-3260-JPの異常性とも関連は薄いと判断され、身辺調査の打ち切りが決定されました。藤田氏の証言は、仲村氏への逆恨みと異常事態による混乱が招いた見間違いによってなされたものと結論付けられています。
SCP-3260-JPが異常性を獲得したタイミングや原因、またSCP-3260-JP-Aの正体は未だ判明しておらず、現在も調査中です。









