アイテム番号: SCP-3280-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-3280-JPを中心とした半径1km範囲内の地点はレッドゾーン-3280-JPに指定され、遠隔操作可能な可動式SRAパネルによる当オブジェクトの包囲が実施されています。ゾーン内においては特定装備を保有した財団職員のみの進入が許可され、それ以外の全ての人員の進入は許可されません。また、レッドゾーン以下半径2km以内をイエローゾーンに指定し、臨時サイト-21NKが設置され、並びにドローンや無人探査機を用いた当オブジェクトに関する調査が実施されます。
説明: SCP-3280-JPはアメリカ、オレゴン州の海岸において、現実改変によって生じたと考えられる異常物体です。
当オブジェクトは外見上、複数のユニットからなるビスマス骸晶に類似した形態を維持しており、その詳細な内部構造を直接外部から観測することはできません。奇跡論的リターナー1による構造調査においては、構造そのものではなく、共通性のない、いくつかの英単語による回答が不規則に得られる結果が示されました。これはオブジェクトそのものが知性を有し、構造の把握を阻害している可能性を示しています。
SCP-3280-JPの周辺地帯では、オブジェクトに接近するほどヒューム値の激しい変動が確認されています。現時点で確認されているヒューム値の振れ幅は10~0.5Hm程度です。よって装備無しでの知的実体のレッドゾーンへの侵入は、実体の場合、連続した頭部から脚部にかけての改変、もしくは再構築に伴う緩やかな形状の崩壊を招きます。また、外部からの物理的な干渉は、それら全てがオブジェクト内部に到達する以前に上記の改変により機能を失う結果となりました。
当オブジェクトは2020/08/20に発生が認められました。当初観測が行われ、SRAパネルにより包囲が実施された際には、SCP-3280-JPの直径が約25mであったのに対し、報告書執筆時の直径は約50mであることから、このオブジェクトは時間経過とともに拡大している事実が明らかになりました。これに伴い、財団は到着時の任務状況より、既に1名の博士権限を有する職員を喪失しました。現在、特別対応チームによるオブジェクトへの対応、並びに発生要因の究明を行うプロジェクト・アトロポスの準備が進められています。









