アイテム番号: SCP-3281
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-3281のサブタイプ-AまたはTインシデントの偶然の発生を防ぐ手法は判明しておらず、資源の割り当ては現在SCP-3281のアウトブレイクを防ぐ方向になされています。
SCP-3281に関連する全データは暗号化データベースである自動分析・応答システム538(AARS538)に追加されます。AARS538は財団の市民調査経路の全データへの完全な、そして即座のアクセス権を有します。アウトブレイクがAARS538により検出された際には、当システムは効果下にあるエリアに無人航空ドローンを放出し、Aクラス記憶処理剤エアロゾルのカートリッジ(サブタイプAインシデント時、効果半径が.5km未満の場合)または焼夷デバイス(サブタイプTインシデント時、もしくはサブタイプAインシデントで効果半径が.5km以上の場合)を散布します。アウトブレイクが完全に無力化されたと判断された後にのみ、AARS538により財団エージェントは派遣されます。
SCP-3281に影響された財団職員及びそれに曝露したあらゆる人は速やかに専用施設のチャンバー-538に移送されます。そこに収容されている間、影響された人物らは振る舞いのデータがAARS538により記録・処理され、またAクラス記憶処理剤を処方されます。SCP-3281のあらゆる兆候が見られなくなった後にのみ、この人物らは解放されます。
AARS538のデータベース内に存在する全データは、あらゆる他のシステムに検索されることのないよう自動的に暗号化されます。データベースへの侵入を許したとみられる際には、AARS538は内部爆発物を用い速やかに自壊します。
説明: SCP-3281は、特定の行動に関する概念を通じ拡散するミーム的疾患区分です。現在、24種の症状が確認されています。ある人間がこれらの行動の一つが行われているプロセスを認識すると、その対象はその行動をしなければならないという強制力を即座に受けます。この強制力に長く抵抗すればするほど、より精神的効果は激しいものとなります。1-3時間後、これは認識と自己制御の段階的喪失を特徴とする脳へのダメージに帰結します。43時間以上この強制力に抵抗した事例は報告されていません。
個々人は異常な行動のアイデアを思い浮かべることで偶然にSCP-3281に苦しめられることになることがあります。また、記録された記述内容を実行したり、最も一般には既にSCP-3281に影響された個人により行われた行動を見ることによってもSCP-3281の影響下におかれるでしょう。一度SCP-3281の影響下におかれると、その対象は記憶処理剤を処方されることによってのみ部分的に症状が寛解します。これらの場合、強制力と症状の進行する様子は軽減されますが、脳へのダメージは遺ります。
SCP-3281には3つのサブタイプが存在しており、サブタイプN、AそしてTと指定されています。
SCP-3281-Nに充てられた症例は、あらゆる偶発的インシデントを抑制したことで完全に無力化されています。
SCP-3281-N-a
旧サブタイプ: T
異常行動の説明: 影響された個人は████████ブランドの園芸用移植ごてを用いて[AARS538により編集済]する。
伝染性評価: D-
偶発性評価: C
無力化レポート: 財団の介入により、████████ブランドの園芸用移植ごては完全にリコールされ、当該製品の存在履歴は完全に取り除かれた。この製品の製造元に密接に係わっていた個々人には適切な記憶処理剤が処方された。
既知の犠牲者: 死者37名、負傷者18名、脳への恒久的障害178名、終了済24名
SCP-3281-N-b
旧サブタイプ: A
異常行動の説明: 影響された個人はその顔の表面を[AARS538により編集済]で覆う。
伝染性評価: C+
偶発性評価: C+
無力化レポート: [AARS538により編集済]、[AARS538により編集済]の主原材料は絶滅させられ、全サンプルは破壊された。
既知の犠牲者: 負傷者3名、脳への恒久的障害413名
メモ: [AARS538により編集済]を[AARS538により編集済]やそれに似た他の調味料と取り違えた個々人は影響されなかった。
SCP-3281-N-c
旧サブタイプ: T
異常行動の説明: 影響された個人は[AARS538により編集済]モデルのSUVに乗って最寄りの人の住む区域に向かい、その車両を用い視認できるあらゆる歩行者を負傷させるか殺害しようとする。
伝染性評価: D
偶発性評価: B+
無力化レポート: 財団の介入により、[AARS538により編集済]モデルSUVは完全にリコールされ、当該車種の存在した記録は完全に取り除かれた。この製品に関係していた個々人は記憶処理剤を処方された。
既知の犠牲者: 死者83名、負傷者109名、脳への恒久的障害76名、終了済15名
メモ: 特定ブランドの車両を識別できる個々人のみがSCP-3281-N-cに影響された。
SCP-3281-N-d
旧サブタイプ: A
異常行動の説明: 影響された個人は逆立ちを行い、[AARS538により編集済]。
伝染性評価: B
偶発性評価: D+
無力化レポート: AARS538によりこのルーティンが自動的にテストされていた間に、この症例の種類はもはやDクラス被験者に影響を及ぼさなくなっていたようであった。
既知の犠牲者: 負傷者5名、脳への恒久的障害35名
メモ: SCP-3281-N-dが無力化されるに至った過程は未だ不明である。この分類が解除される予定はない。
SCP-3281-Aに充てられた症例は、非致死的手法の施行で十分に対処出来る程度に重大な脅威の発生する可能性や人間生活への重大な害を与える可能性は低いものです。
SCP-3281-A-a
異常行動の説明: 影響された個人は[AARS538により編集済]内に泥を集め、それを自分の所有する浴槽(浴槽が使えなければシャワー)に運び、[AARS538により編集済]する。
偶発性評価: D
既知の犠牲者: 脳への恒久的障害212名
SCP-3281-A-b
異常行動の説明: 影響された個人は、約2分間に渡り[AARS538により編集済]を含む一連の繰り返しのジェスチャーを行う。
伝染性評価: C+
偶発性評価: B-
既知の犠牲者: 無し
メモ: この影響を受けるには、2分間の行動を丸々目撃する必要がある。
SCP-3281-A-c
異常行動の説明: 影響された個人は自分以外の人間が確認出来ない場所にある物置に移動し、屋根に登り[AARS538により編集済]する。
伝染性評価: F
偶発性評価: B
既知の犠牲者: 負傷者1名、脳への恒久的障害1名
SCP-3281-A-d
異常行動の説明: 影響された個人は地面に寝そべり、[AARS538により編集済]する。
伝染性評価: B+
偶発性評価: C
既知の犠牲者: 死者1名、負傷者23名、脳への恒久的障害63名、終了済1名
SCP-3281-A-e
異常行動の説明: 影響された個人は最寄りのボートの特約販売店に向かい、カスタマーサービス担当者を見つけて[AARS538により編集済]のリクエストをする。
伝染性評価: B
偶発性評価: B-
既知の犠牲者: 脳への恒久的障害14名
メモ: 大量の水の存在する場所から138kmより離れた場所では発生しないと思われる。
SCP-3281-A-f
異常行動の説明: SCP-3281-A-bの派生型で、[AARS538により編集済]を含むジェスチャーが4分間に渡り行われる。
伝染性評価: C
偶発性評価: B-
既知の犠牲者: 脳への恒久的障害2名
メモ: この影響を受けるには、4分間の行動を丸々目撃する必要がある。
SCP-3281-A-g
異常行動の説明: 影響された個人は最も近くの人物に[AARS538により編集済]というフレーズを繰り返し、完全に直立する。
伝染性評価: B
偶発性評価: C-
既知の犠牲者: 脳への恒久的障害10名
SCP-3281-A-h
異常行動の説明: 影響された個人は、モールス信号で解読すると[AARS538により編集済]と読めるパターンで瞬きを行う。
伝染性評価: C
偶発性評価: C-
既知の犠牲者: 脳への恒久的障害1名
SCP-3281-A-i
異常行動の説明: 影響された個人は最寄りの[AARS538により編集済]を探し、[AARS538により編集済]を取り替える必要が出るまで繰り返し[AARS538により編集済]する。
伝染性評価: B+
偶発性評価: B-
既知の犠牲者: 負傷者14名、脳への恒久的障害62名
SCP-3281-A-j
異常行動の説明: 影響された個人は[AARS538により編集済]というフレーズを出来るだけ多くの公衆電話の表面に書く。
伝染性評価: B+
偶発性評価: C-
既知の犠牲者: 負傷者3名、脳への恒久的障害44名
SCP-3281-A-k
異常行動の説明: 影響された個人は[AARS538により編集済]を[AARS538により編集済]に似たパターンで収集し、貯める。
伝染性評価: B-
偶発性評価: C
既知の犠牲者: 負傷者2名、脳への恒久的障害113名
SCP-3281-Tに充てられた症例は、大規模なアウトブレイクの発生の可能性或いは人間生活を害する可能性を大いに含むものです。SCP-3281-Tはまたあらゆる異常な病状を示す症例を含みます。SCP-3281-Tの全実例は致死的武力により対応されます。
SCP-3281-T-a
異常行動の説明: 影響された個人は最寄りの[AARS538により編集済]に移動し、建築物を[AARS538により編集済]することにより破壊しようと試みる。
伝染性評価: C
偶発性評価: B+
既知の犠牲者: 死者435名、負傷者1024名、終了済10名
SCP-3281-T-b
異常行動の説明: [AARS538により編集済]
伝染性評価: A+
偶発性評価: D-
既知の犠牲者: 死者142名、終了済11895名
メモ: SCP-3281-T-bに関する全情報の封じ込めは最高優先度とされます。
SCP-3281-T-c
異常行動の説明: 影響された個人は[AARS538により編集済]とその年齢から25ヶ月差以内の年齢の人間一名を探し、人気のないところに連れて行き、その後[AARS538により編集済]する。その終了後、その人物は[AARS538により編集済]。
伝染性評価: C-
偶発性評価: D
既知の犠牲者: 死者165名、終了済6名
SCP-3281-T-d
異常行動の説明: この症例の伝達には二人の人間が必要。影響された両名は向かい合って立ち、片方のみが生き残るまで[AARS538により編集済]する。
伝染性評価: B
偶発性評価: D-
既知の犠牲者: 死者876名、終了済274名
SCP-3281-T-e
異常行動の説明: 影響された個人は最寄りの人口密度の高い場所に向かい、不明な方法で即座に発火する。
伝染性評価: A
偶発性評価: F
既知の犠牲者: 死者947名、終了済12名
メモ: この症例の伝達には直接観察が必須のようである。当症例の起源は現在不明。
SCP-3281-T-f
異常行動の説明: 影響された個人は最寄りの裁判所に向かい、[AARS538により編集済]を用いて[AARS538により編集済]する。
伝染性評価: B
偶発性評価: C+
既知の犠牲者: 死者1295名、負傷者18名、終了済167名
SCP-3281-T-g
異常行動の説明: [AARS538により編集済]
伝染性評価: C-
偶発性評価: A
既知の犠牲者: 死者11名、終了済7194名
メモ: SCP-3281-T-gに関する全情報の封じ込めは最高優先度とされます。
SCP-3281-T-h
異常行動の説明: 影響された個人は最低でも地面か床から1.3m以上高いところに立つことが出来る物体に登り、[AARS538により編集済]する。
伝染性評価: C+
偶発性評価: C
既知の犠牲者: 死者1271名、終了済349名
SCP-3281-T-i
異常行動の説明: 影響された個人は[AARS538により編集済]に移動し、[AARS538により編集済]する。
伝染性評価: D+
偶発性評価: C-
既知の犠牲者: 終了済137名
メモ: この症例における脳の障害の進行には、認識能力の減少ではなく発達が伴う。記憶処理後もこの効果が残るかは不明である。
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