SCP-3282
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SCP-3282

Eunice aphroditois.

アイテム番号: SCP-3282

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現在SCP-3282が生息している洞窟は、野生動物の保護活動を装って一般人の立ち入りを制限します。

付近へ3名収容の監視用キャビンを設置し、原則として毎月補充が行われます。このキャビンへ配属された職員は毎晩夢日記を書き、SCP-3282-2の存在を確認した場合は直ちに最寄りの財団基地へ報告しなければなりません。

満月の夜(約29日おき)に毎回、専門の収容チームが意識を失った状態のDクラス職員を1人洞窟へ輸送します。収容チームは洞窟の入口にDクラス職員を置き、翌朝に同じ場所でSCP-3282に吐き戻された人間を回収します。

次の満月の日が来る前にSCP-3282-2の出現が報告された場合、その報告の翌晩に上記の手順を実行する必要があります。

元SCP-3282-1個体は3ヶ月間隔離され、その間、異常の検出のために睡眠中の脳波パターンを週2回分析されます。これらの対象が眠っている間に発した一貫性のある話は全て記録され、繰り返し発言があるかの判断のために既存の文書へ追加されます。SCP-3282-1個体は回復時に意識があった場合、直ちにSCP-3282-2に関する情報についてインタビューを受ける必要があります。

SCP-3282が巣穴の洞窟の外へ出てきた場合、財団のエージェントはSCP-3282による被害が自然災害によるものであるとの偽情報をソーシャルメディア及び公共情報チャンネルを通して普及させます。SCP-3282を直接見た民間人は例外なく記憶処理を施されます。

説明: SCP-3282は異常な大きさの陸生のオニイソメ(学名: Eunice aphroditois)の一種で、直径2.8メートル、 長さはおよそ11キロメートルです。SCP-3282は現在、ヒマラヤ山脈のギャラ・ペリ峰の麓に開いた洞窟(長さ13キロメートル)を巣穴にして生息しています。

狩りを行う際、SCP-3282は巣穴から姿を現して人間の個体を探し出し、丸呑みにしようとします。その後SCP-3282は巣穴へ戻り、約30日間の休眠期間へ入ります。休眠期間から覚醒すると、SCP-3282は以前に捕食した人間(SCP-3282-1と指定)を吐き戻し、捕食行動を繰り返します。

観察により、捕食された後に回復したほとんどのSCP-3282-1個体は吐き戻されてから数週間寝付くのが困難になる以外の悪影響を受けないことが示唆されています。場合によっては、SCP-3282-1個体に軽度の短期記憶喪失や人格の変化(通常、感情の平板化1や非反応性の期間という形で表れる)が追加でみられます。これらの影響は2ヶ月以上は続かないことが分かっています。SCP-3282-1個体は外来細菌や消化液には晒されていなかったかのように回復し、通常短い休息から覚醒したかのように反応します。

SCP-3282の休眠中、周辺地域の人間は同じような主題及びSCP-3282に関わる夢を繰り返し見ることがあります。記録された夢の内容は「聖なる旅」に集中する傾向があり、それは通常、対象がヒマラヤ山脈を求めて旅に出るといったものです。影響を受けて夢を見た人の一部は、山脈内で様々な時代の服を着た人間が住む大きな都市(SCP-3282-2と指定)を見つけたと報告しています。その都市は小型のSCP-3282が巡回する高い石垣で囲まれています。

SCP-3282-2は「建築家の街」と表現され、そこで遭遇する人間全員が街のインフラの追加あるいは修理を行っているのが頻繁に見られ、記憶されています。これらの建造物の多くに有名な歴史的建造物やモニュメント(例えば、バビロンの空中庭園やパリのエトワール凱旋門など)のミニチュア版が含まれています。

財団の研究により、これらのSCP-3282-2に関連する夢はSCP-3282の捕食サイクルと相互関係にあるということが判明しています。現在、SCP-3282が休眠から目覚め、新たな獲物を探し始める直前に夢が現れるというのが有力な説とされています。

補遺 3282-1: SCP-3282は、登山隊が遠征中にこれに襲われた際に初めて財団に注目され、発見に至りました。その後、登山隊はメンバーのうち1人を亡くしたことと「巨大ワームとの恐ろしい遭遇」を地元の報道機関へ報告し、財団エージェントが事件を調査するきっかけとなりました。

その後機動部隊が2チーム派遣され、SCP-3282の巣穴を発見しました。機動部隊は防御態勢を整えた後、実体との交戦を試みました。従来の武器と精神安定剤は効果が無く、SCP-3282は3人の隊員を負傷させました。しかしSCP-3282はその後、捕食していた民間人を吐き戻し、機動部隊員を1人新たに飲み込むことを選びました。撤退命令が出され、民間人の████・███████氏は財団の施設へ救急搬送され、治療を受けました。

███████氏は目覚めた後非常に動揺し、混乱した状態にあったためすぐに鎮静剤を投与し、その月の残りの期間を点滴を付けて過ごしました。SCP-3282と遭遇した機動部隊員は後にSCP-3282-2が関係する夢を繰り返し見ていることを報告し、サイト管理者█████は機動部隊が失った隊員の回収を試みる際に███████氏をSCP-3282へ再び捕食させ、夢にその行動に応じた影響が現れるかどうか観察することを決定しました。

機動部隊はSCP-3282の巣穴へ戻り、意識の無い███████氏をその入口へ寝かせるとSCP-3282が出現しました。SCP-3282は以前に行方不明となった隊員を地面へ吐き戻し、███████氏を飲み込むと巣穴へ戻りました。

財団のキャビンはSCP-3282の活動の監視のため、巣穴の近くへ設置されました。███████氏が実体に連れ去られてから約20日後、彼は洞窟の入口に吐き戻されており、以前の動揺や混乱した状態から回復していたことが明らかになりました。

補遺 3282-2: 元SCP-3282-1個体の一部、特に5因子テストにおいてOpenness2スコアの高い人々は、SCP-3282と遭遇してから初めて目が覚める前に「夢の終わり」を覚えていたと報告しています。これらの人(SCP-3282-1Aと仮称)は一貫してSCP-3282-2の中心部まで歩いて寺院のような大きな建造物を見つけ、その建造物の最奥の部屋には閉じた本を飾る台座が1つあったと述べています。

SCP-3282-1Aがその本に近づいて読もうとした際に、板金鎧を纏い、SCP-3282の触角に似た5本の「日輪を指し示すかのような」縞模様の棘を持つ玉虫色の冠をした、背の高い中性的な人型実体に話しかけられたと報告しています。実体は厳粛な表情をしており、夢が終わる前にSCP-3282-1Aの貢献に感謝を示していたと言われています。SCP-3282-1Aの約15%は、本の内容を「壊れたものを建てきることは不名誉の更新である」という文章として記憶しています3

最近の2つのケースでは、SCP-3282-1Aはまた、この本に昆虫のような特徴を持った人型実体が芸術的に描かれていることも指摘しています。報告された観察結果によると、羽毛のような2本の紫の触角を持つ女性のようなものや、蚊に似た羽を持つ体格の大きな実体が含まれています。いくつかの肖像画の下に、装飾の施された丸い印章が添えられた解読不能な象形文字の短い行が描かれています。

SCP-3282-2に関するより詳細な情報を集めるため、財団の研究員がSCP-3282-1となるための訓練やボランティアを認める可能性について、議論が始まっています。

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