SCP-3302-JP
評価: +52+x
blank.png
3166520949_b31875c53b_b.jpg

SCP-3302-JP

アイテム番号: SCP-3302-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3302-JPは、個別に30×30×30cmの透明なプラスチック製のケース内に保管されます。SCP-3302-JPを視認する可能性のある実験には担当研究員の許可が必要です。新たなSCP-3302-JPを発見した際には直接視認することは避け、ゴーグル等の装着した者が確保を担当してください。SCP-3302-JPを直接視認してしまった場合は担当研究員及び直属の部門長への報告が義務付けられており、記憶処理の対象となります。

説明: SCP-3302-JPは全長10cm程のヒト(Homo sapiens)の胎児です。一般的な胎児と相違した外見的特徴として、羊水に満たされた透明の薄い膜に覆われた状態となっており、明らかに未熟児状態のまま出生していることが挙げられます。また刺激に対して脆弱であり、一般的な胎児と同様に外的要因によって容易に死亡します。通常SCP-3302-JPは薄い膜に常に覆われているため栄養の摂取ができずに餓死します。

それぞれ別の母体から出産されているSCP-3302-JPが12体収容室に保管されています。全ての個体が男性であり、DNA鑑定の結果、一致したDNAを保持していることが確認されています。母体となった人物への聴取と周辺調査の結果、関連性は認められませんでした。

SCP-3302-JPを直接目視1した場合、以下の認識災害に曝露することが確認されています。SCP-3302-JPの影響を受けた人物はSCP-3302-JPに対し食用であると認識し、摂食したいという欲求を発生させます。Dクラス職員を用いた実験では、性的に不能な人物は影響をほとんど受けておらず、配偶者が生存している人物や性的な欲求に旺盛な人物2は説得や制止を無視して摂食を強行しようとするといった違いが散見されました。そのため、この欲求は生殖に対する意識や生殖が可能である状態に比例して強度を増すものと考察されています。またSCP-3302-JPの死体には当該異常性は確認されませんでした。

摂食の方法に関して、SCP-3302-JPを口にした人物(以下、SCP-3302-JP-A)は必ず咀嚼せずに嚥下しようと試みることが判明しています。稀に食道の裂傷などの症状は発生させるものの、嚥下自体は高い確率で成功します。これはSCP-3302-JPが口内に侵入すると透明の薄い膜は瞬時に融解し、羊水が嚥下に対する補助の役割として機能するためであると考えられます。その後、通常の消化の流れを経てSCP-3302-JPは便として排泄されます。排泄された便には異常性は確認されませんでした。

SCP-3302-JP-Aが性行為を実施した場合、通常よりも高い確率で妊娠する/させるといった結果を齎すことが確認されています。妊娠した胎児は出産直前の陣痛が開始されるまで通常の胎児と相違ありません。母体の陣痛が始まるとおおよそ3時間程度の時間をかけ、胎児は徐々に消化され胎児の内部から出現した2体から3体のSCP-3302-JPへと置換されます。これによりSCP-3302-JPは母体から出産されおおよそ母体、親族、助産師などに即座に摂食されます。その後、出産にかかわった人物には流産だったと共通して認識されます。出産の傾向が見られない段階での胎児の摘出においては胎児の内部にはSCP-3302-JPは確認されませんでした。

補遺.3302-JP.1: SCP-3302-JP育成記録
SCP-3302-JPの薄い膜部分に対し極めて小さな穴をあけることにより羊水の漏洩を防ぎつつ栄養を摂取させることに成功しました。おおよそ3か月ほどで羊水を必要としない程度まで成長し、その後は通常の胎児と同様の手段で育成することが可能となります。現在育成しているSCP-3302-JPは3体存在し、現時点で6歳まで生存していることが確認されています。

成長したSCP-3302-JPの特徴として、それぞれ異なる場所で育成しているものの記憶を共有していると思われる言動が散見されます。またSCP-3302-JP胎児の摂食実験を実施した際には、複数個体が消化に伴う痛みを感じていることが確認されています。この際、生存本能によるものと想定される射精を伴わない3性的絶頂を迎えていることは特筆すべき点です。これにより、SCP-3302-JPは記憶や感覚を共有しているとの推測がたてられています。また上記実験により、育成中のSCP-3302-JP1体が死亡4しました。詳細は以下に記載します。

観察記録 - 日付2023/10/15

対象: SCP-3302-JP個体

付記: SCP-3302-JPに対して教育は実施しておらず、言語を扱うことは不可である。また当該個体のみ感覚共有時の反応を観測するために、麻酔の投与は感覚共有開始の兆候がみられた段階では行われない。

[00:25:22.833] SCP-3302-JPは睡眠中。動きは見られない。

[00:26:29.095] 入眠時ミオクローヌスの反応が確認される。

[00:28:43.417] 起床する。不快感があるようで周囲を見渡しながら身体の確認をする。

[00:31:08.242] 突如体を震わせ始める。極度の発汗もみられる。

[00:32:41.229] 部屋の隅に移動しうずくまる。

[00:33:28.088] 涙を流す。歯ぎしりの音が部屋に響いている。

[00:34:31.928] 痛みにより体をよじる、頭を打ち付けるなどの行動に移る。この時点で医療チームがSCP-3302-JPに麻酔薬を投与する。意識を喪失したものの痙攣を繰り返していることが確認される。

[00:35:54.845] 性器周辺の激しい痙攣が確認される。おそらく性的絶頂に至ったものと推測される。

[00:36:16.530] SCP-3302-JPの死亡を確認。

結果: 遺体を調査した結果、乳歯のほとんどが破損していた。これにより他育成中のSCP-3302-JPにはマウスピースの着用などが推奨される。捕食による感覚共有開始の兆候がみられた場合、即時麻酔薬投与することが望ましい。

分析: 麻酔薬投与の直前、医療チームから助けを求めるような仕草をしていたと報告されている。また、死亡した個体とは別個体の脳波を検査したところ、嚥下による感覚共有の兆候を感じ取った瞬間から極度のストレス状態に置かれることを確認している。上記2点の事実から、SCP-3302-JPの意思とは無関係に感覚の共有が行われ、それに対しSCP-3302-JPは苦痛に感じているものと想定される。麻酔による回避を経験した個体は、次回の感覚共有の兆候からは再度麻酔を求める傾向にあることが確認された。

感覚の共有による死亡事故を防ぐため、新たに発見/誕生したSCP-3302-JPに対しては保護対象数を残し、薬剤を用いた安楽死が実施されます。

補遺.3302-JP.2: SCP-3302-JP関連店舗調査記録
東京都千代田区秋葉原駅周辺にて弟の食料品関連店舗を自称し経営をしている飲食店が存在していると、警察組織内部に所属している財団職員へと匿名の通報が行われました。調査のためにフィールドエージェントが派遣された際に入手した情報によって、当該店舗とSCP-3302-JPが関連している可能性が疑われています。匿名の通報は営業妨害を受けているといった内容であり、通報者に関してもSCP-3302-JP並びに弟の食料品との関連性があるものとして調査が実施されています。

調査の結果、当該店舗では通常一般的な料理が提供されていますが、従業員及びVIP顧客用の部屋が存在していることが確認されました。その後、常連客に対する取り調べの際に、当該店舗への紹介状及び店舗内では特殊なマッチングサービスが提供されているとの情報を得ることに成功しました。常連客の身体には異常性はないものとして記憶処理を施した後に開放されました。

紹介状を利用した潜入捜査において、フィールドエージェントの小型カメラの映像からはショーケースの内部に並ぶ人物が確認されています。以下はカメラから確認できたSCP-3302-JPに関連していると考察されるサービス内容の写しです。



特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。