SCP-3323-JP
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アイテム番号: SCP-3323-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3323-JPは防腐処理を行い、全身を不透明の布で3重に覆った後低脅威度物品用冷凍保管室に収容されます。SCP-3323-JPの実験を行う際は被験者にDクラス職員を用い、実験責任者は絶対にSCP-3323-JPを直接視認しないように注意してください。SCP-3323-JPの被影響者にはクラスA記憶処理剤の服用が義務付けられます。

説明: SCP-3323-JPは20██/██/██に自殺した真桑友梨佳氏の死体です。真桑友梨佳氏は生前サイト-████所属の研究補佐であり、死因は河川に入水したことを原因とする溺死と判明しています。

SCP-3323-JPを肉眼で視認した人物は全員一様の精神影響、記憶影響を受けます。被影響者は「自身が原因で真桑氏は自殺した」、「自身の行動が真桑氏を自殺に追い込んだ」等の強迫観念を獲得します。被影響者は上記の強迫観念から数日以内に警察機関、財団の保安委員会、倫理委員会、サイト責任者、人事部等の機関に自供します。しかしながら、被影響者が自殺の原因として挙げる内容は到底直接の原因となるようなものではない些末な内容です。真桑氏の最も直接的な自殺の原因は同僚の██氏の死亡と考えられています。

以上の精神影響、記憶影響は生前の真桑氏と交流のない人物も受けます。交流のない人物も影響を受けることから自供内容自体が事実ではない可能性が考えられるものの、内容が非常に些細なものであるため真偽を確認することは困難です。

発見経緯: SCP-3323-JPは真桑氏の死体と異常性との関連性を調査した財団エージェント2名、遺体を死体安置施設で視認した真桑氏の同僚3名が被影響者になり自訴したことから異常性が発覚しました。死体を発見した一般人及び死体を財団の死体安置施設に運搬した財団職員は影響を受けていないことから、発見時はまだ異常性が発現しておらず、運搬時に発現したと推測されています。

補遺: 被影響者、及び自供した内容のリストを以下に示します。リストの番号は被影響者であることが発覚した順です。

被影響者-1
被影響者: 竹本直人(財団エージェント)

自供内容: サイトで見かけた際に挨拶されたのに返さなかった。この際に与えた精神的ショックが原因で真桑氏は自殺した。

被影響者-2
被影響者: 福留政親(財団エージェント、真桑氏と面識なし。)

自供内容: 自分と真桑氏が小学生だった時に足をかけて転ばせたことがある。財団内で再会した時にそのトラウマを思い出し、自殺した。

被影響者-3
被影響者: 小池彩佳(財団研究員、真桑氏の同僚。)

自供内容: 真桑氏の所持していたのど飴を隠れて1つ盗み食べた。同僚に裏切られたショックから自殺した。

被影響者-4
被影響者: 豊田律子(財団研究員、真桑氏の同僚。)

自供内容: 真桑氏の後頭部を軽く小突いたことがある。これが原因で真桑氏の記憶障害が誘発されたが、彼女は他の人に相談できずストレスで自殺した。

被影響者-5
被影響者: 井口弘美(財団博士、真桑氏の上司。)

自供内容: 真桑氏の作成した報告書に彼女の責任者の記載がなかったことを責めた。この際に与えた精神的ショックが原因で真桑氏は自殺した。

被影響者-6
被影響者: 戸田博幸(財団研究補佐、真桑氏の同僚。)

自供内容: 真桑氏と休暇中に神社を訪れた。この時に二礼二拍手一礼を自身がきちんと行わなかったため、神格実体の怒りを買い真桑氏の精神が蝕まれ自殺した。

被影響者-7
被影響者: 守屋和久(財団人事部職員、被影響者の自供を受けて不審さを感じ遺体の調査を試みた。真桑氏と面識なし。)

自供内容: 真桑氏を雇用時の研究補佐から2年間も昇進しなかった。研究補佐の昇進までの基本年数は3年だが、これが真桑氏の自尊心を傷付け自殺した。

被影響者-8
被影響者: 二宮恵(財団研究員、SCP-3323-JPの調査中事故的にSCP-3323-JPを視認した。)

自供内容: 真桑氏の所属する研究チームをSCP-████-JPの管轄から外した。これを原因として真桑氏は精神的ショックを受け、自殺した。

被影響者-9
被影響者: 下村拓郎(Dクラス職員、実験でSCP-3323-JPを視認した。)

自供内容: 1年前の実験で真桑氏に会った際に彼女に向って痰を吐いた。この時に彼女は痰を原因として破傷風菌に感染し、その激痛から逃れるため自殺した。

被影響者-10
被影響者: 坂田恭代(Dクラス職員、実験でSCP-3323-JPを視認した。真桑氏と面識なし。)

自供内容: Dクラス職員として雇用される前にSNSで彼女にスパムメールを送った。スパムを送られたストレスから自殺した。

被影響者-11
被影響者: 真桑志保(財団事務職、真桑氏の実妹。)

自供内容: 家で真桑氏と口喧嘩をし、それが原因で自殺した。

以上の人物全員に対してクラスA記憶処理剤を投与済みです。



















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