アイテム番号: SCP-3326-JP
オブジェクトクラス: Safe None
特別収容プロトコル: SCP-3326-JPは人型実体用の冷凍保管チャンバーに仮収容されます。当該オブジェクトの収容から12ヶ月が経過し、その間に有意な異常性が示されなかった場合、SC3以上の実務責任者2名が参加する協議を実施した上でNeutralizedまたはAnomalousアイテムに再分類されます。
追記. SCP-3326-JPは財団の更なる調査を受けてオブジェクトクラスの付与が取り消されます。残された遺体は真桑氏の親族に引き渡される予定です。その際の親族の対応から、真桑氏と当該オブジェクトに関する記憶の齟齬が疑われた場合はクラスA記憶処理を利用して適宜補正されます。
説明: SCP-3326-JPは20██/██/██に自殺した真桑友梨佳氏の死体です。死亡当時は17歳であり、真桑氏の親族から通報を受けた警察官によって、同氏の自宅リビングで縊死体として発見されました。現場となった部屋からは他に、真桑氏の実母である真桑恵子氏 (34)が自らの首筋を刃物で切り付け、失血による自死を遂げた状態で見付かっています。事件を担当した警察機関と財団の独立した捜査では双方が同様に、本件の実態を恵子氏が娘の友梨佳氏を巻き込む形で無理心中を図ったものと結論付けました。しかしながら、この心中の動機を記した遺書などは何処にも残されていません。また、周囲の人間に対する最近の真桑友梨佳氏および真桑恵子氏の言動/行動からは、心中に至るような兆候を見出だすことは出来ませんでした。
当該オブジェクトには、生前 事前に確認されていた真桑氏の個人 既存の情報とは矛盾する幾つかの経歴/認識/身体的特徴が見られます。この差異には、科学的に説明可能なものから超常的な要因を有するものまで幅広く存在しており、その異常性が財団の注目を引いたことで仮収容の措置に至りました。
以下はそれらの真桑氏とSCP-3326-JPの差異を比較情報として列記、概括した簡易的なリストになります。
比較情報 | 真桑氏 | SCP-3326-JP |
---|---|---|
異常性 | なし | あり |
人間性 | なし | あり |
五感 | なし | あり |
四肢 | なし | あり |
体毛 | なし | あり |
眼球 | なし | あり |
心臓 | なし | あり |
肺 | なし | あり |
肝臓 | なし | あり |
すい臓 | なし | あり |
脾臓 | なし | あり |
胃腸 | なし | あり |
子宮 | なし | あり |
平爪 | なし | あり |
知能 | なし | あり |
食欲 | なし | あり |
性欲 | なし | あり |
睡眠欲 | なし | あり |
承認欲求 | なし | あり |
友人 | なし | あり |
恋人 | なし | あり |
両親 | なし | あり |
親族 | なし | あり |
通学歴 | なし | あり |
交際歴 | なし | あり |
経歴 | なし | あり |
友情 | なし | なし |
愛情 | なし | なし |
同情 | なし | なし |
過去 | なし | なし |
未来 | なし | なし |
人権 | なし | なし |
社会権 | なし | なし |
価値 | なし | なし |
差異 | なし | なし? |