SCP-3327-JP
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アイテム番号: SCP-3327-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3327-JPが出現した場合、周囲の状況に応じ、SCP-3327-JPを犠牲にすることが認められます。状況終了後、SCP-3327-JP影響下にあった人物、目撃した人物には記憶処理を行い、解放してください。

説明: SCP-3327-JPは白人男性の容貌を有する人型実体です。

SCP-3327-JPは身長約180cm、体重約120kgであり、外見的特徴として眼瞼下垂の症状と複数の瘢痕があげられます。SCP-3327-JPはオレンジ色のジャンプスーツを着用しており、これは財団におけるDクラス職員に支給されている一般装備とロゴ等の有無を除き同一のものであると確認されています。これまでの事例で出現したSCP-3327-JPはすべての場合において同一の容姿、服装であることから、同一個体であると判断されています。

SCP-3327-JPは周囲において人身に危害の及ぶ可能性がある事故、事件が発生する可能性がある現場に出現します。出現の過程が撮影されたことはなく、認識した人物も「いつの間にか近くにいた」「気が付けばいた」など、全ての場合において出現の瞬間を確認していません。

SCP-3327-JPが出現すると同時に、周囲の人物1名(以下、対象)は不明な機序で現在発生する可能性がある事故、事件の詳細を把握し、SCP-3327-JPを犠牲にすれば事故、事件が最小限の被害で終了するであろうこと、それ以外に方法がないであろうことを確信します。それと同時に、SCP-3327-JPをどのように犠牲にすれば、事故、事件を終了させることができるか、という具体的な方法を直感します。これらを理解した対象は多くの場合直感した方法でSCP-3327-JPを犠牲にし、危機的状況を脱することに成功します。この際、SCP-3327-JPは困惑するような表情を浮かべるものの、一切の妨害を行わないことが確認されています。一定時間対象がSCP-3327-JPを犠牲にしなかった場合や、SCP-3327-JPを拘束する、移動させようと試みるなどした場合、SCP-3327-JPは消失します。

以下はSCP-3327-JPが出現した事案記録の抜粋です。

3327-JP出現事案記録(抜粋)

場所: 東京都██区の歩道橋
状況: 歩道橋上にSCP-3327-JPが出現。通りがかった対象により、歩道橋から突き落とされる。
結果: 落下したSCP-3327-JPが大型トラックに衝突し死亡する。それにより大型トラックが停止する。大型トラックの運転手は当時急性の心筋梗塞により意識を喪失しており、停止させ無かった場合、前方で発生していた渋滞に追突することで大規模な事故に発展したと推測される。

場所: インドネシア洋上の旅客機
状況: 旅客機内にSCP-3327-JPが出現。乗務員であった対象により、空席に座らせられる。
結果: SCP-3327-JPの座席下に仕掛けられていた爆弾が炸裂し死亡する。機体に損傷があったものの、無事着陸する。事案後、分析官により爆弾は不明なPoIによるミーメティックハザードが仕込まれており、SCP-3327-JPが爆風及び飛来物の遮蔽となったことで、人的被害が極小で済んだと計算される。

場所: 北海道██郡██村
状況: 村内にSCP-3327-JPが出現。近隣エージェントであった対象により、銃撃される。
結果: SCP-3327-JPが殺害されたことで、近隣地域に顕現しようとしていた不明な神格実体がこれを生贄と判断し、顕現を中止する。これにより小規模なバックラッシュが発生し、周辺住人3人が犠牲になったものの、試算では半径約2kmの土地汚染、約300人の人的被害が事前に阻止されたと判断された。

これらの特徴は思考実験における歩道橋問題1の状況と類似しており、SCP-3327-JPは思考実験から発生した自律表象アイデアである可能性を指摘されています。SCP-3327-JPはクオリアを有していないと考えられており、SCP-3327-JPに対する問いかけ、質問には一部の単語を除き反応せず、反応する場合も同一の答えを抑揚なく発する事に終始します。以下はSCP-3327-JPが反応する単語の一覧です。これらの単語は歩道橋問題において取り上げられる功利主義と義務論に基づくものであると考えられます。

単語: 『デブ』
返答: 「肥満は悪徳であると理解している。しかし、他者がそれを悪徳と判断できるのか」

単語: 『思考実験』
返答: 「要素のみを残せ」

単語: 『犠牲』
返答: 「何を捧げ、何を捨てるか、あるいはその結果」

単語: 『功利』
返答: 「量で測るのならば、結果によってのみ判断されるべきだ」

単語: 『義務』
返答: 「いかなる結果が残るとしても、なすべきことのみに従うべきだ」

SCP-3327-JPの異常性は正常性維持の観点から、有用であると十分に判断されるため、上級職員委員会の承認を受け、発生したSCP-3327-JPは有効に利用されるべきであると判断されています。これにより、現在の特別収容プロトコルが策定され、A-Cクラス職員へSCP-3327-JPの非常時使用に対し通知および周知が行われます。

インシデントレポート3327-JP-01 - 日付 20██/██/██

20██/██/██、サイト-81██においてSCP-███-JPの収容違反が発生しました。その際、SCP-3327-JPが出現し、Eクラス職員として臨時雇用されていた[編集済み]氏が対象に選ばれました。この事案時、[編集済み]氏はSCP-3327-JPの影響下にありながら、SCP-3327-JPを犠牲にすることなく、自身でSCP-███-JPに対抗しました。これにより[編集済み]氏は右上腕を切断する重傷を負い、現在段階で意識不明の状態です。この事案においてSCP-3327-JPを含め[編集済み]氏以外の人的被害は発生しませんでした。

この事案後、SCP-3327-JPが反応する単語に[編集済み]氏の名前が増加しました。以下はその際の反応です。また、この反応時のみ、SCP-3327-JPが僅かに口角を上げることが確認されています。

単語: 『 [編集済み]氏』
返答: 「彼はおそらく選択を誤った。しかし、考え続けること、選択し続けることはその限りではない」

これを受け、対象がSCP-3327-JPの犠牲を選択しないことによって、異常性が変化する可能性が指摘されています。異常性の変化が正常性維持へ影響を与える可能性を考慮し、迅速な対応を行うためSCP-3327-JP情報の全クラス職員への通知が検討されています。

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