SCP-3336
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アイテム番号: SCP-3336

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3336は収容されておらず、発生した時点で財団の制御下から違反したものと見做されます。倫理委員会は、全世界への記憶処理で民間人によるSCP-3336への認識を抑止する案に反対しています。現行のプロトコルは主に研究を重視しています。

関連する報道は国際的に監視されます。機動部隊ロー-11(“ティッシュ箱”)はSCP-3336への尤もらしい説明および/または接点を有する人物を調査し、それらの人物の拘留、尋問、記憶処理薬の投与、また適切な場合には財団による収容努力への統合に責任を負います。

SCP-3336-Aは常に最低1名の財団エージェントによって監視されます。現在は、SCP-3336-Aが示す任意の異常性を速やかに財団に報告するため、エージェント ショーン・バットがバヤルサイハン一家の下に駐留しています。

説明: SCP-3336は、2014/04/16の協定世界時21:55に発生した世界同時嚔事象 — 即ち、くしゃみをする事が可能なあらゆる有知性生命体が同時にくしゃみをした現象を指します。SCP-3336に影響されなかった生命体が存在する証拠は提供されていません。

SCP-3336に起因するくしゃみには固有の異常性が確認されていません。統計的にありえないという点を別とすれば、SCP-3336は理論上、異常な干渉力が無くとも発生し得る現象です。国際報道機関は、主に交通事故による世界各地の民間人78名の死亡を確認しています。これに加えて、実験室での事故4件が財団職員12名の死亡を引き起こしています — これは例外なく、くしゃみによって職員の注意が短時間途絶えたことが原因です。SCP-3336はSCP-████の収容違反中に発生しましたが、実施された全ての研究はこの事案が偶然の一致だったことを示しています。SCP-3336の発生に続く収容関連の状況は全て処理されています。

SCP-3336の原因は発見されていません。有意に疑わしい人物らに対して行われたインタビューでは、SCP-3336の理屈に関する完全な結論は得られていません。SCP-3336についての一般社会の理論の大部分は、当該事象を宗教的な神格、秘密結社/軍の超兵器、あるいは地球外生命によるものとしています。如何なる要注意団体・人物もSCP-3336に関わる責任や内部知識を明かしていません。

SCP-3336-Aは、モンゴル北部のバヤルサイハン一家が所有する23頭のトナカイの群れです。SCP-3336の15日前、群れ全体のトナカイが一斉にくしゃみをしました。この出来事はドゥハ人に関するドキュメンタリーを撮影中だった映画監督ジョシュア・フーのカメラに捉えられ、フー氏はSCP-3336の直後に映像をオンラインに投稿しました。これが財団の注意を引き、フー氏の主張は速やかに確証されました。その後、エージェント ショーン・バットがバヤルサイハン一家と会うために派遣されました。一家は協力的であることが確認され、SCP-3336-AがSCP-3336および/または類似事象の警告システムとして機能する何らかの異常性を持つ可能性を監視するために、エージェント ショーン・バットが自分たちの下に留まることを認めました。

補遺3336-1:

補遺3336-2:

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