SCP-3377
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暫定サイト-386の一区画

アイテム番号: SCP-3377

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: サイト司令部から別途指示が無い限り1、プロトコル・バッカス2が財団の各収容サイトおよび管理サイトで執り行われます。プロトコル・バッカスの実施に使うワインの生産のため、暫定サイト-386がフランスのロワール地方に設立されました。

これ以上の収容は必要ありません。

説明: SCP-3377はクラス-IV現実改変実体、もしくはその集団と仮定されている存在です。SCP-3377との直接的な接触は未だ成立していませんが、極めて強力な実体(もしくは実体群)が我々の現実世界に隣接している世界に存在し、特定の状況下で我々の世界と相互作用することが可能であることを示す証拠が得られています。SCP-3377は善意の存在であると思われ、プロトコル・バッカスの条件が満たされている地域で異常現象による被害が発生する可能性を減退させていると考えられます。また、SCP-3377はプロトコル・バッカス状況下でワインと引き換えに“贈り物”を残すことが知られています。こうした贈り物は一般的にどれも同じような性質であり、高価値で、ある程度ブドウやワインに関連しています。一例としては、サイト-17から回収された、純金で構成されていると思しき生きたブドウの蔓があります(更なる研究のためサイト-17で保管)。SCP-3377との意思疎通を確立する努力は進行中です。

SCP-3377は、異常事象のパターンの定期検査において、フランス中央部、とりわけロワール渓谷地域での事象発生率が統計的に見て顕著に低いことが明らかになった後に初めて発見されました。調査員の派遣後、これらの地域は全てブドウ畑を取り巻いていたことが判明し、これがプロトコル・バッカスの研究開発に繋がりました。

補遺1 - プロトコル・バッカス: プロトコル・バッカスは、フランス国内のブドウ畑、特にロワール渓谷のそれが有する異常活動抑制効果が発見された後、テュレイ研究員によって1978年に開発されました。最初期のプロトコル・バッカスは極めて簡潔でしたが、時間と共に複雑化し、それに伴ってより効果的になっています。現在のプロトコル・バッカスは第17バージョンであり、2019/06/28に見直しが行われる予定です。

プロトコル・バッカスは以下の手順から成ります。

  • 全ての財団サイトは、可能であれば地下に、石造りのワインセラーを設営する。
  • ワインセラーには少なくとも200本のワインを、最低でも総額8000米ドル分、保管しなければならない。
  • ワインの少なくとも50%はフランスからの輸入品でなければならず、ワイン全体の20%がロワール渓谷産でなければならない。
  • ワインセラーの湿度は約75%、温度は約13°C、光度は120ルクス未満を維持しなければならない。
  • 最低でも月に1回、各ワインセラーからボトル1本を取り出し、揚げたてのフライドポテトを添えたベアルネーズソース掛けのレア・ステーキと共に、財団職員2名が消費しなければならない。ボトルはその後4日以内に入れ替えるべきである。
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