SCP-3382
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アイテム番号: SCP-3382

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 機動部隊デルタ-66 ("広告塔") がアーカンソー州の道路におけるSCP-3382-Aの出現を監視します。各実例はサイト-64の収容下に移されます。実験により、SCP-3382-A実例は本質的には非異常であることが判明しています。職員は保管のために、SCP-3382-A実例を解体し、材料を別の用途に再利用する権限が与えられています。財団WebクローラーのDjinnSpotterが、ソーシャルメディアやフォーラムにおけるSCP-3382-Aに掲載された名前や番号への言及について監視し、フラグ付けされた投稿メッセージを消去した上で、関連する人物にクラス-A記憶処理を施します。民間人が未収容のSCP-3382-Aに関わるのを阻止するため、アーカンソー州全土にメイク・ア・ウィッシュ詐欺に関する警告情報を発信してください。

説明: SCP-3382は北米のアーカンソー州の各地で発生する、"患者のお願い" という題のホットラインの広告を掲載した広告板 (SCP-3382-Aと指定) の異常出現を指します。

SCP-3382-Aには慈善団体の名前、電話番号1、および "末期患者の夢を叶えます" というスローガンが掲載されています。SCP-3382-Aの出現頻度は州の中心部までの距離に対応し、半径10 km圏内では少なくとも14日に1回出現します。地方の市議会議員は、不審な広告板の建設を許可した記憶がなく、この広告板がいつから存在していたのかも覚えていません。

SCP-3382-Aにある番号に電話を掛けた10歳以下の子供は、女声2 (SCP-3382-Bと指定) で応対され、願いを尋ねられます。対象が既に願い事を終えているか、対象が10歳を超えている場合、代わりに電話が切られたことを知らされます。願い事が為されると、SCP-3382-Bは対象に「良い一日を」と告げ、通話を終了します。その後、7日以内に願い事の詳細が実現します3

補遺3382/A.1: 実験記録
財団の実験下で為され、観測された願い事は以下に記録されています。実験終了後、被験者全員にクラス-A記憶処理が施されました。

被験者 願い 結果 備考
白血病と診断された10歳の男児。 「███ █████に会いたい。」 帰宅から3日後、被験者は█████の来訪を受けた。被験者は自分の病気やスポーツなどの話題について、2時間にわたり嬉々として会話した。 被験者の名前、住所、容態といった個人情報を知っているかという質問に対し、█████は回答できなかった。
ステージ2の膵臓癌を患っている7歳の女児。通常であれば治療が可能だが、被験者の家族には医療費を支払うのに十分な資金がなかった。 「お医者さんに治してもらえたらな。」 結果は即座には出ず、被験者はデブリーフィングを受けて家に帰された。5日後、被験者は癌治療センターのメイヨー・クリニックから、総合的治療を無料で提供する旨の電話を受けた。 末期患者でないにもかかわらず、被験者の願いは叶えられた。SCP-3382-Bは発信者の病状の重症度だけでなく、その死に至る状況も考慮していると思われる。
重度の先天性心疾患を患っている5歳の女児。 「サンタクロースに会わせてください。」 約5分後にSCP-████が部屋に出現し、被験者に "今年はとても良い子" であったと謳いつつ、ラッピングされた大きなプレゼントを差し出した。 プレゼントには "おだいじに" という刺繍のある、ハートマークの付いたテディベアが入っていた。実験の結果、異常性はなかった。
悪性の脳腫瘍がある8歳の男児。余命6か月と宣告されている。 「ママとパパに仲直りしてほしいです。」 長引いていた親権争いが翌日に終わり、翌週には婚姻届が提出された。 被験者の両親は質問に対し、ただ我が子のために最善を尽くしたいだけだと言明し、最期の数か月を幸せにするために何でも進んで行うと述べた。以降数週間にわたる監視で、被験者の両親の薬物依存や暴力の増加が記録された。被験者はその後、地元の児童保護施設に保護された。
多発性硬化症を患っている9歳の女児。 「ママにもう一度会いたい。」 通話を終えた直後に被験者が卒倒し、脈拍がないことが確認された。医療スタッフは被験者を蘇生できなかった。 後の検視解剖では異常は認められず、死因が心臓発作と判断された。身辺調査の結果、被験者の母親は3年前に亡くなっていたと判明した。
健康である6歳の女児。 「バービー人形が欲しいです。」 通話を終える前に、SCP-3382-Bの「それだけの価値があったらいいわね」という典型的でない悪意のこもった発言が聞かれた。直後に要求した物品が被験者の手元に出現した。 被験者は直後に激しい吐き気と目眩を訴え始めた。後のメディカルスキャニングで、ステージ4の乳癌が発見された。被験者は余命6週間と宣告された。
健康的である10歳の男児。 「███ █████のサイン入りサッカーボールをもらえませんか?」 通話を終える前に、SCP-3382-Bの「それだけの価値があったらいいわね」という発言が再び聞かれた。直後に要求した物品が被験者の手元に出現した。

被験者は極度の疲労感を訴えたが、病気の兆候は見られなかった。被験者は帰される前に、"とてもけたたましいカチカチ音" を訴えた。追調査により、被験者がSCP-217に感染していると判明した。サイトセキュリティによって被験者および関与した職員全員が終了され、これ以上の拡散を防止するために実験設備が隔離された。

「健康な患者でのこれ以上の実験は、収容違反の受け入れ難いリスクをもたらす。以降、私の明確な承諾なしにそのような実験を行うことを禁止する。」 - █████████博士。

骨形成不全症と診断された7歳の男児。 「今年、ゴールデンステート・ウォリアーズにどうしても優勝してほしいです。」 NBAの2017シーズン中の試合のシーズン記録・チーム順位・映像・人間の記憶などの全メディアにゴールデンステート・ウォリアーズの優勝が反映されている。

被験者はシーズン記録を伝えられた際に困惑し、マイアミ・ヒートが優勝したと主張した。質問を重ねた結果、シーズン中のほぼ全ての試合結果が被験者の記憶と一致しないことが判明した。

「7歳の少年が、ただ自分のチームが優勝しなかったという理由だけで小規模なCK-レベルイベントを引き起こした。祖父を死なせないでほしいという誰かの純粋な願い一つで、我々の知る世界の何もかもが改変されてしまうかもしれないのだ。今後の願いは全て、実験職員が子供に提供したものでなければならない。」 - █████████博士。

胃痛を訴えているものの健康である10歳の女児。 被験者は、█████研究助手から「もう二度と病気になりたくない」と願い事をするように指示された。 SCP-3382-Bがいつもの落ち着きを失くし、「貴方はただ自分が-You think you can just-」という極度の敵意を持った発言をしたのが記録された。それから2秒間休止し、被験者に「良い一日を」と告げて通話を終えた。被験者はその後、胃の痛みがひいたと報告した。 実験後の健康診断では、被験者に異常は無かった。█████研究助手はデブリーフィングの途中で激しく喀血し始め、その後 (ヒト免疫不全ウイルスに感染したことがないにもかかわらず) 深刻な後天性免疫不全症候群に罹っていると診断された。今後、財団が認可した願い事をするのは推奨されない。
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