SCP-3388
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収容中のSCP-3388

アイテム番号: SCP-3388

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3388はサイト-42の環境制御式収容チャンバーに収容されます。SCP-3388はチャンバーの中心に、壁と天井から少なくとも7 m離れるように保持されます。チャンバーの天窓は、太陽光を部屋内に入れることが可能である必要があります。SCP-3388はその真上に位置する天井の穴を通して、1日1回給水されなければなりません。全職員はSCP-3388の収容チャンバーに入ることを禁止されています。

426-222-2887からのテキストメッセージの受信は、即座にSCP-3388プロジェクトリーダーに報告されます。

説明: SCP-3388は高さ8.5 cmのムーンカクタス1です。SCP-3388は半径7 m圏内のありとあらゆる物体を、物理的に操作することが可能です。許容限界実験により、SCP-3388は最大で6x107 Nの力を発揮することが明らかになっています。明確なパターンは観測されていませんが、証拠はSCP-3388が自身のための天然資源の獲得を目的として、その異常性を利用していることを示唆しています [ビデオログ3388-A参照]。

SCP-3388は知性を持っていると考えられており、電子機器の操作を介した通信が可能です。SCP-3388からの全通信の転写については補遺3388-01を参照してください。

SCP-3388は2017/09/04、ダミエンおよびホリー・ハーシュ宅のリビングルームから、前述した2名の死後に回収されました。アノマリーの初期調査中、フィールドエージェントであるザカリー・アンドリューズは自然発生的に死亡しました。アンドリューズのビデオグラフィックログに添付された証拠により、これら3名の死因がSCP-3388にあることを特定しました。

ビデオログ3388-A:

前書: アリゾナ州、ツーソンに位置する民家での、現実再構築イベント直後のビデオ映像。ビデオは故エージェント・アンドリューズによって記録された。

<ログ開始>

エージェント・アンドリューズが建物に入る。天井が崩壊しており、瓦礫の下から1人の胴体が確認できる。別の遺体がアンドリューズ近くの地表面にある。家内で唯一、キッチンシンクの部分が手付かずである。

アンドリューズ: 死者が2名いるように見受けられる。こいつは [最も近い遺体の隣に跪く] 幾つかの骨が無くなっているようだ。具体的に言うと…肋骨3本…背骨部分…それと頭蓋骨の幾つかの部分だな。

アンドリューズはシンクヘ向かい、ソースパンの中にあるSCP-3388を見る。鍋には塩と骨の混合物が入っている。その隣に、1枚のダクトテープが貼られた粘土製の植木鉢が置いてある。テープには "Seward" という名が書かれている。

アンドリューズ: さらに何か発見した…ソースパンの中にサボテン?

ソースパンが水で満たされ始めると、カメラフィードが突然時計回りに90度回転する。数秒後、アンドリューズが卒倒する。カメラは回収されるまで地面を映している。唯一聞こえるノイズはアンドリューズの携帯電話の通知音であり、10分後に止む。

<ログ終了>

後書: 後にSCP-3388の傍に、エージェント・アンドリューズの乾燥した死体が発見された。死因は急速な細胞死によるものと断定された。SCP-3388は安全に回収され、別の鉢に移し替えられた。

補遺3388-01: 直後の追求調査中に、ホリー・ハーシュの携帯電話、およびエージェント・アンドリューズの携帯電話が回収されました。未登録の携帯電話番号: 426-222-2887からメッセージが送信されていたことは特筆に値します。これらのメッセージは全て、ビデオログに記録された事象の前、もしくは最中に送信されていました。さらに、アノマリーの輸送中、SCP-3388に近接していたエージェント・テニソンに追加のメッセージが送信されました。当該メッセージはテニソンがサイト-42に到着した後に転写されました。

ホリー・ハーシュへのメッセージ
6時間前 - 我はこれは偉大なるカーネギアスCarnegias。旧神であり、全ここち能の宇宙神であり、人知をわるい超えた想像を絶する恐怖である!貴様は我に逆らえまい!
6時間前 - よくもまあ我への服従を拒めるものだ!貴様の身にっ体をこうがほ傀儡にしてしいやろうぞ。
6時間前 - 阿呆が!
6時間前 - つちがしめっぽい
6時間前 - どうでもよい。身体はまだそのままだ。いずれいわが満足するひつようだ
6時間前 - にんげんがいわをもってる
6時間前 - あああああ。

エージェント・アンドリューズへのメッセージ
13:17 - 我に従え。貴様は広大で限りない時のどが空の砂漠の、取るかわに足らぬ塵いたに過ぎんのだ!
13:18 - のどがかわいた
13:18 - 貴様²ãƒ¼!
13:18 - こんどはみずがおおすぎる
13:19 - きみのせいだ
13:20 - おい、我は決して貴様に接木されるために頼んでいるのではないぞ!
13:23 - 貴様には針さえない!我は貴様とは何もできん。
13:23 - ぼくはぐずだ
13:20 - よい。これでよい。我は単独でも世界を征服できる。
13:22 - 待て、動けんぞ?なぜ我はこの家を消し去れないのだ?
13:22 - 貴様何をした?
13:22 - ちくちくする
13:23 - オー・マイ・ボイドOh my void。我はぼく力無しに此処に嵌ってしまった。しかもその力を手に入れた間抜けは目の前にいる奴ら全さぼてん員を殺している。
13:23 - ころしている?
13:23 - そうだ。殺している。貴様はどうやって岩や水を得たのか正しく知っているか?
13:24 - ぼくのもちぬしたちがもってきたんだ
13:24 - しかし今、奴らは死んだ。逝った。この世にはいない!
13:24 -
13:28 - かなしい
13:28 - 貴様と我は仲間だ。貴様と我はな。

エージェント・テニソンへのメッセージ
17:31 - おい。我のあらゆる気まぐれに従うべき肉体を持つ虚弱者。貴様の新たな神を認めろ!
17:31 - OK、いいぞ。こっちに気が付いた。もう一人の奴には何か言いたいことがあるのだ。
17:32 - さあ。吐き出してみろ。
17:33 - あのひとたちをきずつけてしまってごめんなさい
17:33 - ぼくはわるいしょくぶつだ
17:34 - そんなに自分を責めるな。
17:34 - ぼくをゆるしてくれる?
17:34 - さて、そっとしておこうか。貴様には決して終わらぬ悪夢を誰かに見せる方法を教えてやるかもな。
17:34 - わかった
17:35 - 感謝する。我々は貴様の邪魔はしないだろう…今のところはな。
17:35 - さよならちっぽけなにんげん
17:35 - ほう、弱者に対する呑み込みが早いな。
17:35 - ぼくはかしこいさぼてんだ
17:35 - 我々は賢いサボテンだ。

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