SCP-3399-JP
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アイテム番号: SCP-3399-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3399-JPの生体サンプル実例は20体を前後に低危険生体収容カプセルに収容し、それ以外のSCP-3399-JP実例は発見次第すべて焼却処分してください。また、SCP-3399-JPの発生箇所は定期的に清掃を行ってください。

説明: SCP-3399-JPは全長50cm、直径1cmほどの赤褐色のミミズ (Oligochaeta) に近似した生物です。形質や行動はミミズに近似していますが、口や肛門など存在しないため摂食も排泄もせず、繁殖能力の有無も不明であるなど貧毛綱の特徴にそぐわない点が多くあり、その正体は不明です。全体的に乾燥した肉の紐と形容できる外見をしていますが、その見た目に反し非常に高い伸縮性を有しており、全長の60倍程度まで外力で引き伸ばすことが可能です。

SCP-3399-JPを引き伸ばした状態で弾くことで、様々な音を出すことが可能です。この音は個体差が非常に顕著に見られ、2023年現在まで「優しく語りかけるようなくぐもった女性の声」「楽しげな子供の嬌声」「心電図の電子音」「蛍光灯のハム音」「自動車のブレーキ音」「激しく扉を叩く音」「男性の怒号あるいは女性の悲鳴」「陶器の割れる音」「遮断器の警告音」「電子音の通りゃんせ、あるいは故郷の空」「防災無線のベル音」といった音が確認されています。

SCP-3399-JPはハサミなどの器具で容易に切断が可能であり、切断した場合、SCP-3399-JP自身の容量以上に白濁色の粘性のある液体と共に乳白色の細かい肉粒を大量に漏出します。これらの漏出物について財団により詳細な検査を実施したところ、ヒト (Homo sapiens) の精液及び羊水の成分に近似した物質であることが判明していますが、遺伝子検査などを用いたさらなる調査による個人の特定にはいまだ至っていません。

SCP-3399-JPは、1992年よりサイト-81██西棟女子トイレの排水口から大量に噴出したところを確保、収容されました。その後サイト-81██のすべての女子トイレにて毎月25日前後で定期的に噴出するようになったため、その期間中はトイレの使用は禁止されています。なお、SCP-3399-JPの発生原因の特定は2023年現在まで成功しておらず、またサイト-81██以外でのSCP-3399-JPの発生は現在まで確認されていません。

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