
SCP-3402-JP-a-3。SCP-3402-JPに「1cm四方の紙」と記載し、折り紙の「鶴」を折る実験を行った。
アイテム番号: SCP-3402-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3402-JPは、サイト-8181の低脅威度オブジェクト収容棚に保存してください。SCP-3402-JPとの混同を避けるため、ロッカー室内に紙媒体を持ち込むことは禁止されています。実験によって異常性の発現したSCP-3402-JPは全て焼却処分してください。現在、SCP-3402-JPは428枚保存されています。月に1度SCP-3402-JPの枚数を確認してください。SCP-3402-JPを用いた追加実験は現在凍結されています。
説明: SCP-3402-JPは、異常性を持ったA4規格のコピー用紙です。性質、見た目、重量等の基本物性は一般的なコピー用紙と同等です。SCP-3402-JPは薄緑色の包装紙に入っていますが、当包装紙を使用したコピー用紙は、日本国内のどのメーカーからも販売されていません。
SCP-3402-JPは紙面に物品名が記載された場合に異常性を発現させます。物品名が記載されたSCP-3402-JPが何らかの変化を起こした際、名称が記載された物品(以下、SCP-3402-JP-a)にSCP-3402-JPの変化が反映されます。例として、SCP-3402-JPが折り曲げられた場合は、SCP-3402-JP-aは折れ曲がります。
SCP-3402-JP-aの対象となるのは記載者が3時間以内に直接視認した物品に限られます。これは対象の一部を視認した程度でも発現することが分かっています。対象が複数の物品名を記載した場合は、そのすべてがSCP-3402-JP-aの対象となります。また、SCP-3402-JP-aの対象となるのは記載した物品名と記載者の認識が一致する場合に限られています。SCP-3402-JPの対象となる物品は固体のみであり液体や気体、概念などは対象となりません。また、体積が巨大な物体も対象とならないことが判明しています。SCP-3402-JPの異常性が発現する物体の一覧は、実験記録3402-JPを参照してください。
物品名を記載する前にSCP-3402-JPを切断した場合、その断片の中で一番紙面の広いものを除き、異常性を発現することがなくなります。等分をした場合、どちらか一方の断片の異常性が消失します。
発見経緯: SCP-3402-JPは、山形県██市内の中学校の教師である齋藤氏から「生徒が細切れになっていた」と110番通報を受けた財団エージェントによって発見されました。職員が駆け付けた当時、通報者である齋藤氏は憔悴状態にあり状況の聞き取りが困難でしたが、「ミスプリントをシュレッダーした際に悲鳴が聞こえた」という証言を得ることができました。
初期対応後、齋藤氏の証言を基にシュレッダーで細断されたSCP-3402-JPの復元が行われました。復元の結果、細断されたSCP-3402-JPは事件当日に中学校の夏期講習に参加した生徒の名簿であることが判明しています。名簿には齋藤氏の氏名の記載もありましたが「齋」の字体が異なっていました。そのため、SCP-3402-JPの影響を受けなかったものとみられています。