クレジット
タイトル: SCP-3409 - The Chocolate Factory
著者:
xFox
作成年: 2017
アイテム番号: SCP-3409
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-3409は、SCP-3409-Aの伝播を阻止するために気密性が保たれており、有刺鉄線を張ったフェンスがその外周に設置されています。当該の建造物は僻地に位置するため、民間人を遠ざける保安対策の追加は不要とされます。左記を前提としつつも、化学災害を示唆する警告標識が外縁に沿って設置されます。現場の警備チームは敵対組織のエージェントによる回収の試みから当該の建造物を保護しなければならず、殺傷兵器の使用が許可されています。
当該の建造物の出入りにはレベルA防護服の着用が義務付けられています。SCP-3409担当職員はSCP-3409-Aが当該の建造物内部から漏出していないことを確認しなければなりません。必要に応じ、SCP-3409-Aの拡散を制御および防止するために火炎放射器の使用が許可されます。
当該の建造物内部に残置されている感染者への点滴静注バッグを日次で補充してください。SCP-3409-Bの直径を維持するため、感染者の回収の試みは一切行われず、追加的な研究および調査が行われます。
SCP-3409-BはCCTVで監視され、非定常な活動の兆候の有無を確認してください。非定常な活動は全てレベル4以上の研究者に報告されなければなりません。
説明: SCP-3409は██████州████に位置する廃墟の製菓工場です。収容以前、当該の工場は防護服を着用した敵対的人物21名の管理下にあり、銃器を使用して他者の侵入を阻んでいました。当該アノマリーの初期調査段階において前述の人物複数名を拘束または終了することに成功しています。尋問の結果、対象は未知のカルト教団と関係を持っていたことが判明しました。
SCP-3409の内部は、未知かつ侵襲性を示す地球外由来の真菌性生物で蔓延しています。(以後SCP-3409-Aと呼称) 当該の真菌はその大部分がチョコレート様物質で構成されており、この物質は人体への感染性を示します。SCP-3409-Aは、当該の建造物中央に位置する改造が施された部屋に発生した時空間的アノマリーに起因しています。(以降SCP-3409-Bと呼称) 当該の菌類は複数の触手からなる単一の網状構造体の形状を呈し、何らかの物体表面に付着した後に約0.6m/hの成長速度で広がっていきます。この伝播は地球上の生命体から栄養分を吸収することで促進され、これには微生物も含まれます。
SCP-3409-Aは物理的な接触を介して人体に感染し、刺胞を利用して真菌性物質を血流に注入します。42時間以内に当該の真菌性物質は感染者の行動へ影響を与え、その所在に関係なくSCP-3409-Bに移動するよう強制します。感染の進行に従って感染者は未知の言語で絶え間なく発話するようになります。この事象が真菌性物質により引き起こされるプロセスは現在時点で明らかとなっていません。Dクラス職員を使用した実験により、自己防衛本能およびに論理的推論能力が著しく損なわれ、目的地となる工場に辿り着く前に終了する場合も確認されています。
段階の進行した感染者は腫瘍が増殖する病症を呈し、この腫瘍にはSCP-3409-A内部に存在するチョコレート様物質が内包されています。当該プロセスより回復する治療法は発見されていません。腫瘍は一定の間隔で胞子を放出して感染を拡大させます。感染者の腫瘍で生成されたチョコレートの摂食でも感染が生じます。
SCP-3409の中央に位置する部屋には、SCP-3409-Bを囲むように鉄製ケージ103個が配置されており、37 36個のケージには生きたヒト成熟個体が留置されています。前述の対象は全てSCP-3409-Aに感染しています。SCP-3409-Aの触手が感染者の様々な部位を覆い、栄養成分および生成されたチョコレートを吸収します。侵蝕された感染者は周辺環境を知覚できず、財団職員への反応が不可能または反応する意思を持たない状態にあります。静脈注射により感染者への栄養分および水分が補給され、ケージ全てに点滴静注スタンドが設置されています。SCP-3409-Aを除去する試みにより感染者は死亡します。その際、SCP-3409-Bの直径が縮小することが確認されており、SCP-3409-Aに感染した人数との直接的相関が示唆されています。
収容以前、当該の工場を管理していた従業員により外科的措置を介して定期的にケージ内の感染者からチョコレート物質の採取が行われていました。摂食可能なチョコレート菓子を製造するため、当該の物質は部屋内の装置で採取直後に加工されていました。精製されたチョコレートは製造元未記載で包装され、民間人へ配給するために保管されていました。当該の菓子全てが財団職員により押収されています。当該のチョコレートを摂食する実験を行ったDクラス職員により、SCP-3409-A未感染状態では美味しくかつ高品質な味に感じられることが報告されています。
SCP-3409-Bは工場中央の部屋の床面に固定されています。これは直径約1mの円形で安定しており、外宇宙に繋がる穴であると考えられています。無生物とSCP-3409-Aのみが通過可能であり、当該アノマリーを通った先の空間は遠隔操作ドローンによる調査および探査が可能です。
SCP-3409-Bは広大な空間に繋がっており、現時点でその大きさを把握することができていません。ビデオ記録から、空間の大部分は堆積物からなる荒涼とした地形であることが判明していますが、数種類の地球外生命体の存在が観察されています。大気中を高濃度の粒子が浮遊しているため、低照度の光量が検出されています。起源不明の大きな粒子が上層大気から絶えず降下してくる様子が観測されており、これはマリンスノーに似ています。光合成能を有するような植生は確認されません。
当該の空間内には地球起源と見なされる構造物が多数観測されています。これには、国籍不明の航空機および外洋航行船舶が複数、所属不明の戦車が少なくとも1台、様々な生物に由来する膨大な量の硬骨 (これにはクジラの骨格も含まれます) などが含まれ、これらに限定されません。これらオブジェクトがどのようにして現在の場所に至ったのかは不明です。加えて、人類未知の文明に相当する営造物も複数確認されています。
当該アノマリー内部で観察された生命体はいずれも静水圧骨格を有する無脊椎動物であり、低照度環境に適応して化学受容による走性を持つと考えられ、チョコレート様物質で構成されていると見られます。これらの生命体が知性を有しているかは未だ解明されていません。アノマリーの大きさから、空間に占める生物種の約90%が未確認の状態にあると研究者複数名に予測されています。観測された生命体はいずれも遠隔操作ドローンに対する害意を表しませんでした。遭遇した生命体の詳細を以下に記述します。
| アイテム指定 |
説明 |
注記 |
| SCP-3409-A |
触手からなる網状構造の真菌性生命体。 |
なし。 |
| SCP-3409-1 |
様々な体長のヒル状生命体群。最も頻繁に見られる種。これらの生命体の活動域は堆積物内に限定されており、同種の他個体を捕食したり他種の生命体に固着寄生しているのが観察される。 |
SCP-3409-2の未成熟個体と推測されている。 |
| SCP-3409-2 |
全長約8mの腫瘍性構造物から伸展する触手で構成される非対称な塊の生命体。無顎かつ漏斗状の摂食口を持つ。 |
発生した触手のうち小さなものは当該の生命体から剥離してSCP-3409-1個体となるのが観察される。 |
| SCP-3409-3 |
複数の鉤状の触手が堆積物から突出しており、本体に当たる部分は未確認。最長の個体は15m以上に及ぶと推定される。 |
SCP-3409-2を捕食する個体が時折観察された。 |
| SCP-3409-4 |
大きな平板状のカーペット様生命体。堆積物の表面を這って動く。 |
なし。 |
| SCP-3409-5 |
浮遊する触手の塊であり、付帯する浮袋に相似な器官は浮力を示す組成不明の気体で満たされている。組成不明の1枚の外殻によって浮袋は保護されているように見える。当該の生命体は濾過摂食によって栄養分を吸収すると推測される。 |
遭遇頻度は低く、ドローンの記録は3例のみ。 |
| SCP-3409-6 |
不詳の大型浮遊生命体、大気中の粒子により視認できない。全長1km以上と推定される。 |
確認は1例のみ。 |
| SCP-3409-7 |
複数の巨大な鉤状の触手。起源不明であり、上層大気一面に存在が観察される。 |
SCP-3409-3と外見的に相似であるが、両個体群間の関連性は不明。 |
| SCP-3409-8 |
二足歩行の生命体で [編集済] 。 |
記録は1例のみ。 |
当該の工場を管理していた従業員に異常特性は見受けられません。複数の従業員には儀式的な身体の切断痕が残されており、3つの円とそれに囲まれる1本のカカオノキを象徴としたタトゥーが切断部位に刻まれています。複数の従業員は行方不明とされていた民間人であることが確認されました。加えて、工場の外部に位置する檻から収容された状態の子供12名が回収されています。
SCP-3409は、隣接する複数の町で民間人および警官が不可解な失踪を遂げているという多数の報告を調査した結果、財団の注意を引きました。潜入エージェントは当該の工場に移動する感染者の一団を追跡し、その後の調査で工場の異常特性が確認されました。
インタビュー対象: POI-3409-21
インタビュアー: ████研究員
前記: 対象は█████産業に勤務していた生化学研究者のロザーノ・█████であったことが確認されています。報道によると対象は1カ月前に行方不明とされていました。
<ログ開始>
████研究員: あの建物での、あなたの仕事についてお伺いしたいことがあります。
POI-3409-21: ファックユー。(唾を吐く) 祝福されし教父ギャリソンは貴様ら異端者の妨害を警告なさった。それでも、我々は死ぬ覚悟ができている、殉教者として。
████研究員: 工場での業務を説明してください。
POI-3409-21: 我々はチョコレートの神々の再臨に備えている。誉れ高き贄どもをお預けされて彼らはお怒りだ。それも貴様ら咎人のせいだ。我々が尽力する全ては、我々の支配者たちを鎮めるためであり、支配者たる方々がこちらの世界へ再臨なさる折、厳正なる裁きを以て貴様ら異端者の息の根は絶やされるだろう。
████研究員: あなたの言う"支配者たる方々"について説明してください。どういった存在ですか?
POI-3409-21: チョコレートの神々と、そう貴様らは呼ぶことだろう。
████研究員: こちらの世界に入りたがっていると言いましたが?
POI-3409-21: 再臨だ。かつて彼らはこちらに御座した。彼らによる神聖なお導きを我々が必要としているように、彼らも我々を必要となさっている。他の神々との大きな争いにより、その世界は滅びつつあり、彼らの御力も弱まっている。彼らは我々にチョコレートの秘儀を授け、その報いとして我々の献身を求めなさった。宣託を授かったのだ。だからこそ、我々は2つの世界を隔てる門を開け放とうとするのだ。我々のような膿んだ種族がチョコレートの御国に越境することを彼らはお望みだ。だからこそ、我々は生まれ変わり全身を新たにするのだ。これは我々の責務だ、チョコレートの神々の霊的な後胤たる我々が、かつての栄光を神々に取り戻させるのだ。我々には永遠の命が与えられる。懺悔せよ、咎人ども。さすれば、貴様らも報われるだろう。
████研究員: 工場内の感染者たちにしていたことを説明してください。
POI-3409-21: 貴様が言っているのは殉教者についてだな?彼らの霊的本質はチョコレートの神々を鎮め、彼らの兆しはチョコレートの御国に存在する。
████研究員: 外で発見された子供たちについては?彼らをどうするつもりでしたか?
POI-3409-21: 彼らは若く、あの為術を耐え抜くことは難しかっただろう。命を無駄にすることとなる。それは唾棄すべきことだ。彼らは我々の一員として育てられ、チョコレートの真理の信奉者として教育されただろう。
████研究員: 工場内部の空間異常は何でしょう?
POI-3409-21: 貴様らの裁きが間近に迫っている証拠だ。
████研究員: 質問に答えなさい。
POI-3409-21: おや、どうした?私を撃ち殺すか?やれよ。貴様らと違って我々は死を恐れない。だが、じきに分かることだしな、お望みどおりにしてやる。かの聖堂で貴様らが見つけたものは不完全ではあるが、チョコレートの御国への門を拵えられたものだ。我々の偉大なる支配者たる方々、チョコレートの神々の住まう場所だ。
████研究員: どのようにしてその異常存在が生じたのですか?
POI-3409-21: チョコレートの神々の行いは謎めいたものではあるが、我々の祝福されし教父ギャリソンにその秘密の多くが授けられた。彼を通じ、我々はチョコレートの御国を目の当たりにするのだ。
████研究員: あなた方の指導者については、後ほどのインタビューでお伺いします。今は―
POI-3409-21: 我々の指導者は、彼方此方に、様々な姿で存在する。転移のチョコレートを用い、至る所に彼の目と耳がある。貴様の目の前にもあるし、この会話も聞こえている。彼は我々を介して視界を持ち、我々を通じて生を得る。まるでチョコレートの神々を通じて我々が生を得ているように。貴様らに彼を捕らえることは無理だ。
████研究員: その人物に対する忠誠心について説明してください。
POI-3409-21: 祝福されし教父は私に真理を示しなさった。チョコレートの源たるカカオの木の遺伝構造がこちらの世界に由来しえないことをお教えなさった。チョコレートの神々から授かった賜物であり、我々は永遠に感謝しなければならないのだ。私は迷わず彼の救済のチョコレートを口にした。もしも貴様が真に科学の徒であったならばこの真理にも気づけたはずだ。
████研究員: 結構、別の話題に移りましょう。工場に監禁した感染者から生じた物質をあなた方は集めていた。それを人々に分け与えて、一体何を遂げようとしているのですか?
POI-3409-21: 懺悔のチョコレートについてか。<語意不明: "シムブル’リーラ"Shimbul'liera> の神聖たる血、生命の与え主の血だ。最も幼若であり、断じて矮小ではない権能を備えながらも凋落した <語意不明: "ナーツァイル’レルマルク"Narzeil'larmarg> の母たる、祝福されし母たる血である。幾千年も前に生じた神々の争いにて忌まわしい邪神どもは彼の肉体を破壊しようとしたが、不完全にしか破壊できなかった。これこそがチョコレートの神々の素晴らしさだ。我々はその権能を拝借して人類に救済をもたらし、凋落なさった御方を再興するのだ。
████研究員: 何を仰っているのか―
POI-3409-21: そうだろうな。救われたければ、それを食べ、他の冒涜者どもにも与えるのが賢明だ。間も無く、天上からチョコレートが降り注ぎ、チョコレートの御国に住まう聖なる者たちが雪崩れ込む。当然ながら、何が自分たちのものであるかを主張するだろう。備えろ、咎人ども、彼の審判は一番に厳しいのだ。
<ログ終了>
終論: その後の強化尋問に於いてもPOI-3409-21は質問への回答を拒絶しました。
インタビュー対象: POI-3409-22
インタビュアー: ██████博士
SCP-3409から回収された子供の1人に対して、拘禁内容を確認するためにインタビューを行いました。対象は████・██████、10歳と身元が照合されました。
<ログ開始>
██████博士: こんにちは、████。ご気分はどうです?
POI-3409-22: あなたは誰ですか?ここはどこ?
██████博士: 私は医者で、ここは病院です。君を助けるためにここにいるんですが、何があったのか教えてください。そうしたら、何が助けになるのか分かるので。
POI-3409-22: ママとパパに会った?あの建物に連れて来られたの、私を捕まえた人たちがやったの。
██████博士: ええ、複数の医師が治療しています。何が起きたのか教えてもらってもよいですか?
POI-3409-22: わかんない。ある日、家族みんなの具合が悪くなったの。ベッドで目を覚ますと、全身がインフルエンザにかかったように痛くて。次に覚えてるのは、あの建物にいたこと。私以外にも子供がいた。わ― 私、夢見てるんだって思って、でも本当だって気付いた。両手が変な形になってて。会話してる人たちがそこにはいた。それで、子供たち皆が1人ずつ連れられてって、チョコレートを食べさせられたの。それを食べたら具合が良くなってきた。でも私たちケージに入れられて、何も教えてくれなかったし、ママとパパにも会わせてくれなかった。だけど、その人たちは自分たちが新しい家族って言ったの、本当に怖かった。
██████博士: 大丈夫。ここは安全です。その時に何があったのかを教えてください。
POI-3409-22: その人たち、時々変な言葉でお話しするから理解できなかったし、チョコレートしか食べさせてくれなかった。口に出すように、えっと、あの人たちの言葉のお祈りを声に出すようにさせられたし、やらなかったら何も食べさせないって言われた。警察の人を建物に引きずり込むのも見たことがあるよ。寝ぼけてるか何かしてるみたいで、抵抗もできてなかった。どうなったかは知らない。2日後に警察が来て… そして― それから― 銃の音が―
██████博士: 大丈夫ですよ、████。ゆっくり話して。
POI-3409-22: そしたら警察の人に見つけられて、ここに連れてこられて…… ママとパパに会いたい。
██████博士: 付き合ってくれてありがとう、████。善処します。
<ログ終了>
終論: 後日に行われた調査により、製造元の記されていない菓子の包装紙が対象の住居から発見されました。分析の結果、SCP-3409-Aで汚染されたチョコレートの痕跡が確認されました。
補遺3409-1: 以下の文書がSCP-3409のオフィスで発見されました。製菓業者である█████・ギャリソンの筆跡であることが鑑定により判明しています。対象の所在を突き止めようとする試みは全て失敗しています。文書を下記に示します。
駄目です、貴方の"ベスト"は不十分です。
チョコレートの神々がなさる私への、神々に祝福された伝令使たる私への、些か驕慢な御言葉に対して貴方は神々に懺悔を求めることでしょう。これ以上の釈明は無用です、より多くの贄を準備なさい。神々は我慢の限界に達しようとしています。貴方の信仰は強いものです。貴方を選んだ時、そう感じられました。従って、私の期待を裏切ってはなりませんよ。我々は一刻も早くこの計画を完遂せねばなりません、時間とは貴重なものです。チョコレートの神々は斃れんとしている、我々の不誠実を故に。忌むべき異端者どもを故に。チョコレートの神々の威光なき未来は死したものも同然です。チョコレートの恩寵により神々の生が我々に吹き込まれましたが、我々のような病んだ種族はその御顔に唾を吐きかけてその御姿を足蹴にすることで神々に報いました。呆れ果てたことに思えませんか?私の大義のために更なるベストを尽くす気がないのであれば、私の侍者を名乗らないでいただきたい。
如何なる手段を以てしても殉教者を増やしなさい。少なくとも100は必要となります。捕らえた子らは予備になさい。早々に贄に捧ぐのは無駄となりえます、大人の方がより相応しい贄となるでしょう。必要であれば、貴方の配下にある信奉者を幾名か捧げなさい。子らと信頼を築き、チョコレートの真理を啓蒙なさい。より多くの信奉者がチョコレートの神々を喜ばせることに疑いはなく、殉教者たちは生まれ変わるのです。
強くあれ、子らよ、さすれば永遠なる生で報われん。チョコレートの御国の到来を告げるものであり、生ける神託の化身であり、強壮なるナーツァイル’レルマルクを目覚めさせるのに足る殉教者を用意せねばなりません。かつてあった姿を私たちが取り戻せば、残されしチョコレートの神々のための道が開かれることとなります。こちらの世界はまもなく、再び清浄なものとなるでしょう。
聖なる、聖なる、聖なるかな、チョコレートの御国に住まうものよ。チョコレートの神々に賛美を捧げ、救済のチョコレートに舌鼓を打ち、シムブル’リーラに供物を捧げよ、子らよ。大いなる清算は近い。
チョコレートの神々の伝令使、█████・ギャリソン。