アイテム番号: SCP-3411
オブジェクトクラス: Keter Thaumiel
特別収容プロトコル: 郵便公社に配属された財団エージェントが、SCP-3411実例の流通を全て阻止1し、サイト-22の収容下に置きます。SCP-3411実例を作成している実体もしくは実体群の追跡は現在認められていません。アテンダント・NRがO5評議会の連絡役として収容チームと連携します2。
SCP-3411の結果として出現した棺桶型構造物は全て、適切な処理と廃棄のために研究施設9に送られます。未収容のSCP-3411実例による死者に関しては全て適切なカバーストーリーを流布します。
説明: SCP-3411はニューヨーク州に在住する11歳の子どもに定期的に送付される、未だ総数不明の文書によるメッセージの総称です。SCP-3411実例は決まってシールが貼られた封筒に同封されており、このシールには "ニューヨークの栄光ある児童大隊 (THE NEW YORK'S GLORIOUS CHILDREN'S BATTALION)" という文章と、その上部に何らかの銃器と推定される絵が存在します。この銃器のデザインは既知の非異常なデザインのいずれとも一致しません。
SCP-3411実例は、何らかの既知の場所から生じているのではなく、アメリカ合衆国郵便公社を経由した輸送中に突発的に出現していると見られています。SCP-3411実例が再び郵送されるまでの間隔の長さは様々であり、数週・数か月・数年のパターンが記録されています。
SCP-3411実例は、書かれた宛名に当たる特定の人物に読まれた際に初めて異常性を示します。SCP-3411実例を読んだ人物は、数時間後に突如として消失します。この事象を阻止できる方法は発見されていません。
いくつかの事例では、その数年後に、SCP-3411と関連する消失事象が発生した場所に金属製の棺桶型構造物が出現しています。この構造物の中には例外なく、消失した人物の死体が納められています。全ての事例において、死体は "ニューヨークの栄光ある児童大隊" バッジが取り付けられた何らかの軍服を着用しています。重大な損傷を受けたために死体の大きさが衣服に対して十分でない場合、この軍服は棺桶の上に折り畳まれた状態で現れます。
補遺3411-1: 以下は既知の全SCP-3411実例に書かれた内容です。
ニューヨークの栄光ある児童大隊の募集
1892年での合意に則り、君のもう一つの政府が招集を呼び掛けている
痛ましきことに戦争はまだ続く
変革の時間は残されていない
今この時が君の番なのだ、許してくれ
準備せよ — 今夜にも開始する!
PARL VASTA !
補遺3411-2: 2017/11/22、金属製の棺桶型構造物がグリーン一家の旧住居に出現しました。当構造物の中にはサミュエル・グリーンが生存した状態で納められていました。グリーンは3年前にSCP-3411実例に曝露したことで失踪していました。出現時のグリーンは、おそらくは消失後の状況により、片目の機能と両足を失っていました。グリーン一家の現住居から警察に通報が入った後、SCP-3411収容チームにも情報が行き届き、当チームは住居へと向かいました。
しかし、収容チーム間での伝達ミスにより、サミュエル・グリーンが経験したことに関する適切なインタビューが行われる前に、アテンダント・NRが当人に早まって記憶処理剤を投与しました。この過失行為により、アテンダント・NRは不適切な振る舞いについて正式に叱責を受けました。これ以上の行動は不必要であると見なされています。