SCP-3412-JP
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SCP-3412-JP

アイテム番号: SCP-3412-JP

オブジェクトクラス: Safe Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-3412-JPは壁の一部を強化ガラスに変更した低脅威度生物収容室に収容され、専門家の指示の下飼育されます。最低1名の人物が収容室を隔てた待機室内に常駐し、収容室内部が視認可能な位置に留まってください。尚、SCP-3412-JPとの接触を希望する職員は申請が可能です。

SCP-3412-JPは解放されます。

説明: SCP-3412-JPはイヌ(Canis lupus familiaris)のジャーマン・シェパードです。SCP-3412-JPは極めて高い耐久性を有し、食事を必要としません1

SCP-3412-JPは自身に最も近い人物1名を探知する能力を有します。探知範囲はSCP-3412-JPを中心にして球状に広がっており、壁などの障害を隔てた人物や垂直方向に存在する人物も探知可能です。実験の結果、その距離は無制限であると推測されています。尚、この異常性は死者には作用しないとみられ、SCP-3412-JPは死者を探し出すことが出来ません。

SCP-3412-JPは人物の付近に滞在することを好み、日常的に最も近い人物、或いは視界に入った近傍の人物へと接近を試みます2。SCP-3412-JPが隔離空間に置かれどの人物の姿も視認することが不可能な場合、SCP-3412-JPは最も近い人物が存在する位置に向けて咆哮や突進等を行います。これは人物が視認可能となるまで半永続的に繰り返されます。よって収容設備に甚大な被害が齎される為、長時間の隔離は推奨されません。

また、SCP-3412-JPは死体や人間を装ったロボットなどの非生命を発見すると一時的に興味を示しますが、即座にそれらから距離を取ります。特筆すべき点として、付近の人物が死亡した場合も同様です。

SCP-3412-JPは収容以前、認定NPO法人日本レスキュー協会の下で災害救助犬としての教育を施されていました。これは先述の異常性により災害救助犬としての素質があると見込まれた為と考えられます。しかしながら、実際には現場での最も近い人物とはハンドラー(訓練士)や自衛隊員であることから救助が難航する点や、非存命の人物の捜索が不可能な点、隔離空間に置かれた際の振る舞い等が問題視され、財団に捕捉されるまで運用に至ることはありませんでした。

現在、SCP-3412-JPの有用性を鑑みて複数の職員から収容作戦やプロジェクト等に起用する旨の提言が為されていますが、未だ採用の目途は立っていません。

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