SCP-3414
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初期収容以前のSCP-3414。側面の書き込みに注目。

アイテム番号: SCP-3414

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3414は現在、財団系列のスラム街改善イニシアチブであるケニア・スラム清浄プログラム(KSCP)の管理下に置かれています。収容のために、SCP-3414はキベラ区にあるKSCPの管理棟に組み込まれています。SCP-3414の入口は偶発的活性化を防ぐために2本の鋼製ブレースで塞がれています — ブレースは実験または給餌目的でのみ取り外されるべきです。

月1回、生きた沈静状態のブタ(もしくは等しい体重の家畜)を1頭、SCP-3414に導入します。SCP-3414はその後、淡水と非合成消毒剤で濯ぎ洗いするべきです。

説明: SCP-3414はナイロビのキベラにある公衆トイレです。隣接するユニットと同様に、共通の地下ピットに繋がる注水式の便器が1据あります。“蛇には気を付けろ!!”BEWARE SNAKE!!という語句がSCP-3414の側面に書かれています — この起源は不明であり、SCP-3414の異常性質が発現する以前からの落書きであるようです。

SCP-3414は、体重およそ20kg以上の生きた温血動物が完全に内部に入った時点で活性化します。障害物無しで放置された場合、SCP-3414のドアは続く10~12分間にわたって閉鎖されます。 SCP-3414内に配置された強化観測装置は、この期間中に以下を記録しました。

  • 断続的な縦揺れ/横揺れ運動における局所的な重力変動。
  • 導入された外来物質を押し潰して攪拌する天井と壁の“ねじれ”運動。この過程はSCP-3414の利用者にとって常に致命的です。留意点として、SCP-3414の壁は事後調査では構造的に堅固であるように思われるものの、不活性化後の6~8時間は僅かな温もりと柔軟性を保っています。
  • 便器から毎秒推定10kgの率で放出される茶褐色の懸濁液。この懸濁液は主に植物の葉(5%)、部分的に消化された生物組織(22%)、淡水(76%)から構成されています。生物組織への試験はそれが概ね魚類に由来することを示唆しますが、哺乳類や鳥類の骨格もまた発見されています。活性化期間の終了時、懸濁液は粉砕された生物の死体と共に便器の中へ吸引されます。SCP-3414の内部構造は室内にある全ての生物組織を排出するために更なる歪曲を行いますが、幾つかの選択性を見せます。留意点として、SCP-3414は頭蓋骨の消化を避ける傾向があり、押し潰すだけで便器には吸引しません。

懸濁液の微生物学的な統計データは、アマゾン盆地、より厳密にはネグロ川の下流で採集されたサンプルの表示値と一致します。この発見は葉や生物組織の遺伝的分析でも裏付けられ、原産地はブラジルのアナヴィルハナス国立公園まで絞り込まれました。

SCP-3414の地下にある排泄物ピットは検査され、異常性を持たないと断定されています。ピット内の排泄物の分析で、SCP-3414が消化した組織の痕跡は見られませんでした。SCP-3414の消化プロセスの更なる調査が必要とされています。

補遺01: 消化ログ

日付 活性化期間 対象 備考
2017/09/05 10分(概算) J・ムウェンジ 最初のSCP-3414活性化。対象者は回収されず、身元は生物学的残留物と骨片のDNA解析で確認された。残留物における非ヒトDNAの存在、並びに死亡時の異常な状況から現地法執行機関に連絡が入り、当該異常存在への財団の注意を引いた。
2017/10/06 52秒 エージェント S・カマウ 初期収容に続き、対象者によって活性化。対象者は排出された懸濁液によって速やかに圧倒され、SCP-3414の壁が歪んで身動きできなくなったと報告した。対象者はその後、SCP-3414の便器に足側から強引に引き込まれ、両脚の膝頭までに圧挫傷を負った。SCP-3414のドアを強制的に開くことで消化プロセスは中断され、対象者は救助された。対象者の容態は現場では安定していたが、3日後に敗血症からの合併症を起こして死亡した。
2017/10/10 11分33秒 生きた沈静状態のブタ 活性化の閾値を断定するために導入。対象の頭部と胴体は押し潰されたが消化されずに残り、SCP-3414の一部に選択性があることを示唆した。

補遺02: 収容プロトコル更新

2018/05/04、SCP-3414は事前の活性化無しに便器から茶色の懸濁液を大量に排出しました。懸濁液は実質的に過去の排出よりも酸性であり、pH値が2で、高濃度の塩酸を含有していました。清掃後、SCP-3414の壁は“剥がれ”始め、半透明の粘液様物質と、後に血液と判明した薄い赤色の液体を流出させました。

排出は以後の数日間において数時間ごとに発生し、収容場所の立地に起因する既存の廃棄物処理対策の深刻な複雑化を招きました。一方で、血液の遺伝子分析は、それがEunectes murinus(オオアナコンダ)の単一の個体に由来することを明らかにしました。更なるCBC試験により、急性の栄養失調を示唆する異常に低いプレアルブミン値が検出されました。

現地駐在の爬虫類学者であるS・ニョンゴ博士の助言を受け、この新たな事態を緩和するために、生きた動物をSCP-3414に導入することが決定しました。SCP-3414に1頭の生きたブタを配送すると排出は直ちに停止し、続けてその場にいた研究者たちから“甲高い歯擦音”と描写された音が地面から聞こえました。

この後、収容プロトコルはSCP-3414内への定期的な家畜の配送を含む現行バージョンに更新されました。

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