SCP-3422
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アイテム番号: SCP-3422

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3422はサイト-10の冷凍保管庫に保存され、常に保安職員2名の警護下に置かれます。如何なる状況でも、職員がSCP-3422殺人事件の背景を追及することは許可されません。対象の異常効果が活性化するのを防ぐために、SCP-3422割当の全職員は定期的にクラスB記憶処理を受けます。

SCP-3422殺人事件に関する全ての情報は公的記録から削除され、自動車事故死についてのカバーストーリーが流布されます。このカバーストーリーに合わせて記憶を修正するため、殺人事件の知識を持つSCP-3422の近親者および友人にはクラスC記憶処理を施します。

説明: SCP-3422は、2011/01/09に匿名の加害者によって自宅で射殺されたポール・ヘンダーソン(35歳)の遺体です。SCP-3422の異常効果は、ある人物(以下“被害者”)が当該殺人事件について犯人を特定し得る形式の追及を試みると、程なくして発現します。これには証拠品を集める試み、事件を目撃した可能性がある人物を探す試み、更には単純に殺人事件について考えを巡らせるだけの行為も含まれています。

異常特性が発現すると、SCP-3422は本来の場所から消失し、被害者の近くにはSCP-3422の生きたクローンが複数出現します。これらのクローンを以下でSCP-3422-1個体とします。SCP-3422の異常特性には効果範囲制限が無いようです。

SCP-3422-1個体群は被害者を無期限に追い回し、肉体的接触を試みます。異常な出現経緯にも拘らず、個体群はオリジナルのSCP-3422と同程度の耐久性しか示さないので、比較的容易に破壊できます。しかしながら、SCP-3422-1個体群は指数関数的に出現し続けるため、必然的に被害者はいずれ敗北します。出現中のSCP-3422-1個体は数多くのフレーズ、最も一般的なものとしては“いいんだよ”、“放っておいてくれ”、“もう終わったんだ”などを繰り返し発声する様子が観察されています。

SCP-3422-1個体と肉体的に接触すると、被害者は意識を喪失し、覚醒時に殺人事件およびSCP-3422の存在に関連する全ての記憶を失います。被害者が意識を喪失すると、全てのSCP-3422-1個体は消失し、SCP-3422は活性化以前の場所に再出現します。

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