SCP-3429-JP
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アイテム番号: SCP-3429-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3429-JPはサイト-81██の標準人型神格実体収容室に収容されます。オブジェクトの精神状態と神格定義1を維持するため、SCP-3429-JPは標準神格収容手順に則った設備の利用と事前に認可された権能の行使、医薬品の使用が許可されています。SCP-3429-JPは常に祭祀部門の監視下に置かれ、SCP-3429-JPの精神状態、神格安定値、収容室の権能抑制機能の劣化、その他何らかの異状が発見された場合は即座に戦術神学部門への通達が行われます。

また、月に一度プロトコル・ボンファイアが実行されます。プロトコル・ボンファイア参加者には事前に適性検査が行われます。概要については後記のプロトコル・ボンファイア概要文書を参照してください。

説明: SCP-3429-JPは意思疎通が可能なクラスⅣ人型神格実体です。SCP-3429-JPの外見は、50代前後で身長180cm程度の筋肉質な黒髪の日本人男性のものに類似しています。

SCP-3429-JPは焼死、暴食、老い、若さに関する権能を所持しています。内部EVE量による制約は確認されましたが、これらの言葉を起点とした形而上領域を利用し、クラスⅣ相当の形而下降下性現実改変を行使可能なことが確認されています。権能の詳細等の神格実体としての詳細なプロフィールについてはサイト-81██神格群半包括的リストを参照してください。

また、SCP-3429-JPは自身の神格定義の維持のために以下の条件を満たした儀式を行われる必要があります。これはSCP-3429-JP自身の証言と精密検査の結果から、不足や誤りのない事実だと判明しています。


  • 約47日以内に一回以上の頻度で行われる
  • SCP-3429-JP自身が儀式主催者2として儀式に参加している
  • 人を直接殺したことのない男の儀式参加者が48人以上である
  • 生贄を含めた儀式参加者の88%以上が正装である
  • 一人の儀式参加者は複数の生贄を殺してはならない
  • 総体重が352kg以上になるだけの生贄が捧げられる
  • 全ての生贄の頭部が切断され、日光に晒される
  • 遺体を焼いた煙を浴びることで、儀式参加者がSCP-3429-JPの祝福を受ける
  • 儀式参加者によって全ての生贄の臓器の11%以上が摂食される
  • 儀式参加者によって全ての生贄の肉の24%以上が摂食される
  • 儀式参加者が原型を留めた大麻草の果実を摂食し、88%以上がSCP-3429-JPに心からの感謝の念を抱く

SCP-3429-JPが神格定義逸脱を起こした場合、超神性爆発3及び概念的ブラックホール4が発生することが予測されます。

現在SCP-3429-JPは自身の神格定義の維持のために財団に対して協力的な態度を維持しています。

発見経緯: 20██/08/13にサイト-81██の警備システムが未知の神格実体を検知、戦術神学部門を中心とした合同部隊による捜索が行われ、SCP-3429-JPが発見されました。その後祭祀部門によりSCP-3429-JPに対話の意思が確認され、遠隔での対話が行われました。詳細はインタビュー記録を参照してください。

インタビュー記録3429-JP -1-

対象: SCP-3429-JP

インタビュアー: ██巫女長

付記: 当インタビューはSCP-3429-JPが未収容の状態で行われました。また、記録内容は奇跡論パルス位相変調方式による意思疎通を可読性の高い形式及び表現に翻訳した状態で表記されています。

<録音開始>

██巫女長: お初にお目にかかります、神よ。差し支えなければあなたの望みを教えて頂きたいのですが宜しいでしょうか?

[権能に由来すると思われるSCP-3429-JPの周辺空間の年層歪曲が弱まる]

SCP-3429-JP: 我が望みは儀式の遂行。名乗ることを許す。

██巫女長: ありがとうございます。我々は正常性維持機関の一員、その中でもあなたのような神格存在に対応する役割を担っています。この度サイト-81██……我々の施設の中でも特に神格存在が多いサイトにいらっしゃった理由はその儀式のため、ということでしょうか?

SCP-3429-JP: 然り。儀式の遂行こそが我を定義する。

██巫女長: [5秒ほどの沈黙] ……今回いらっしゃった理由は神格定義逸脱による崩壊を避けるため、ということでしょうか?

[権能に由来すると思われるSCP-3429-JP周辺の火が鎮火する]

SCP-3429-JP: ……我とて零落は恐れる。我が力を封じることを対価としよう。汝らは儀式を遂行しうるか?

██巫女長: まずは儀式の詳細についてお話をお願いします。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー後、特殊神格抑制手順-JPに従った処置が施され、サイト-81██にSCP-3429-JPが護送されました。

インタビュー記録3429-JP -2-

対象: SCP-3429-JP

インタビュアー: ██研究員

付記: インタビューはクラスⅤ神格用封じ込めチャンバー内で行われました。

<録音開始>

██研究員: [話し始めようとする素振り]

SCP-3429-JP: 一つ答えよ。我ら神と、神ならぬ異常への扱い、何故斯様にかけ離れている。脅威としては我らの方が――

██研究員: SCP-3429-JP、我々が保護するのはあくまで収容下のアノマリーです。我々は神を貶めません。しかし、あなたが管理下にある存在であるという事実は変わりません。勝手な発言はお控え願います。

SCP-3429-JP: [沈黙]

██研究員: ……その疑問については後ほど説明します。我々の前身が行っていた神格存在への対応を無理に変えたことで事故が起こったから。強力な神格存在の収容違反を効果的に鎮圧する方法が、話の通じる神格存在の力を用いる他に無かったから。他にも多くの理由、妥協、折衷案からこのサイトの特殊な収容体制が生まれました。これらはあなたがサイト-81██に収容されるにあたって知る必要があること。ですが、その詳細よりも先に話さなければならないことがあります。

SCP-3429-JP: ……良かろう。我は焼死と暴食、重ねて老いと若さを司る神。しかし我が権能は汝らの営みに依存した歪んだ力。先刻、我が歪んだ権能は我が歪んだ在り方より顕れた。

██研究員: なるほど、つい最近、そういった権能を持つという結果から神格を構成された結果、あなたの神格定義はあなた自身の力だけでは成立させられないものになってしまった。だからそれを可能にする能力と、あなたを保護する動機がある我々に収容されに来た、ということですね。我々についてはどこから知ったのですか?

SCP-3429-JP: 知っていた。神とはそういうものだ。最も、汝らが奇跡的に秘している奇跡論的手段を用いて隠蔽している事実は分からぬ。神格定義と言ったか、此の身の証明はただ一つを除きその悉くを我が権能によって成立させ得る。されど、儀式のみは我が権能ですら超克しえぬ障害。一つ、儀式には同族殺しの罪を持たざる四十八の男が穢れなき衣を纏い――

██研究員: [SCP-3429-JPの発言を制して] すみませんが、儀式の定義と、念の為神格定義もこちらに書き出してください。

SCP-3429-JP: [渡されたペンと紙を使って無言で儀式の定義と神格定義の詳細を羅列する]

██研究員: はい。では儀式の準備が終わるまで数日程度お待ちください。

SCP-3429-JP: ふむ。直ぐに我に捧じる贄と信者を工面出来ると疑いもせんとは。汝らは随分残酷であるようだな。

██研究員: ええ、まあ。このインタビューもですが、こういうことには慣れていますから。明日はあなたの由来についてお話を伺うので、話す内容について整理しておいてください。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー後、形式部門と祭祀部門により儀式の最適化が行われました。当該儀式手順はプロトコル・ボンファイアと呼称されます。

インタビュー記録3429-JP -3-

対象: SCP-3429-JP

インタビュアー: ██研究員

付記: インタビューはプロトコル・ボンファイア初実行の翌日に、SCP-3429-JPの精神状態の確認を目的として行われました。

<録音開始>

██研究員: SCP-3429-JP、最終確認です。我々は昨日の形式で定期的に儀式を行うことであなたの神格定義逸脱を阻止します。その代わりに、あなたにはこの施設とあなた自身の自己収容状態の維持に協力して貰います。

SCP-3429-JP: [3秒程度の沈黙] 構わぬ。死ぬよりは幾分かマシだ。

██研究員: 職員たちは貴方に感謝していましたよ。

SCP-3429-JP: [4秒程度の沈黙] 信仰を得るというのは神として怒りを覚えることではない。

██研究員: それにしては随分と不満そうですが。

SCP-3429-JP: [8秒程度の沈黙] 確かに我は血のみを至高とする神ではない。ないが、我が唯一の障害たる儀式を斯様な……

██研究員: 気持ちは分からなくもないです。私も年を取ってからはああいう若さが必要なことに着いていくのも一苦労でして。

SCP-3429-JP: ……神に嘘を吐くというのは決して褒められたことではないぞ。

<録音終了>

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