SCP-3442
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-3442

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 機動部隊デルタ-19 ("全ケインズ信奉者") が、ビジネス専門雑誌、経営科学会議、流行しているビジネス関連の権威者が運営する個人サイトを監視し、SCP-3442の感染徴候の有無を調査します。著名な学術的出版物を解析することで、読者をSCP-3442の認知に至らしめる可能性のある情報を感知します。

民間の経営情報システムに侵入して自動的に監視し、大規模な再編成の痕跡を調査します。上場企業の収益報告書を解析することで、経済全体と比較して統計的に有意な利益の減少を感知します。少なくとも50%以上のSCP-3442実例を含む、オンライン上のあらゆるコンテンツは即座に排除し、可能ならば当該コンテンツのアップロードに関わった人物を尋問します。

SCP-3442の知識を保有することを明らかにした人物には、クラスB記憶処理薬を投与します。感染したあらゆる組織は、従業員への処置後に再編成します。この際、関連業界の標準への再編成が望ましいです。SCP-3442の感染の進行過程において建造される祭壇は、処理するために解体してサイト-82へと移送します。重要性の低いサイト-82の職員にはクラスC記憶処理薬を交代制で投与し、直感的に感染する恐れを低減します。

説明: SCP-3442は、組織内部の小実体1を配置する手法です。現状、影響を受けていると確認されたのは利益追求組織のみです。SCP-3442の自発的な形成には、異常な素質、あるいは知識を必要としないことが、現状、51の異なる形態から確認されています。この組織構造は、現代標準から判断すると極めて非効率であり、一度導入すると50-80%の範囲内の生産性低下につながります。この効果は、多岐にわたる事業 (規模、専門性、以前の構造は様々です。) において一貫性があります。予測解析の結果は、一つでもSCP-3442実例の収容に失敗すると、六か月以内に世界経済の完全なる崩壊に至ることを示しています。種々のSCP-3442に共通する特性の部分的な概要は以下の通りです。

警告: 情報災害の恐れあり

以下のいずれかを示したことのある者は続行してはならない:
危険を冒す傾向、強烈な好奇心、強迫的な潔癖症

文章、図表、あるいはSCP-3442全体を描写するその他の手段を含む文書は、観察者を、問題の組織構造は非常に効率的であると信じる状態にします。これは、たとえその個人が構造自体を理解できなくとも効力を発揮します。外部からの刺激無しにSCP-3442を着想した個人も、同様の効果を受けます。典型的な感染の媒介子には、役員会議、パワーポイントスライド、義務付けられた研修会が含まれます。

SCP-34422に感染した組織は、三つの発達ステージを推移します。

ステージ1: 感染した組織は推移過程の間、平常通り稼働し続ける。効率の低下は、従業員が新構造への適応を試みている結果として説明される。士気増強のため、意欲向上ポスターの紙ベース、電子データベースでの普及が試みられる。料理持ち寄りパーティーや他の社内パーティーの頻度が、同一でない変化量で増加する。94%の事例で、カジュアルフライデーが即座に導入される。このステージはおよそ三か月続く。

ステージ2: このステージで、効率の低下は頭打ちになり始める。株主および他の外部の人物は、構造変化の正当性を説明される中で、SCP-3442に感染する。事務用品窃盗の報告件数が徐々に増加する。昼休憩後の常習的欠勤率も、同様の速度で増加する。感染した職場の周辺において、平均水準を超える発生率で異常活動が現れる。この異常活動は典型的に、虚空からの発声、自発的な物質変性、小規模な電気的異常の形態をとる。このステージはおよそ四か月間続く。

ステージ3: 一般的な事務用品で形成される祭壇が、待合室、庭、その他公共空間に建造される。全てのSCP-3442の祭壇は、文書の束、縛られたペンの束で作られた槍、冷水器から構築された座席を備えている。組織的な儀式が従業員によって標準労働時間中に執り行われる。それら全てにおいて、インクに水を添加した後に飲むという行動が含まれる。SCP-3442の祭壇がある領域では、平均水準を超える発生率で、特に経済問題に関連する集団ヒステリーが生じる。感染した組織が比較的影響力の弱い団体の場合であっても、影響を受けた領域では、株価の過剰な下落、取り付け騒ぎ、物資の略奪事件の全てが定期的に観測される。ステージ2における異常活動の苛烈さが増すことに加え、SCP-3442の祭壇の周辺で頻繁に、ローマシリカ3の雨が現れる。次の感染ステージは観測されていない。

感染のステージ3中に執り行われる儀礼に対する神学的解析では、既知のいかなる信仰、カルト、その他の要注意団体とも、明確な関係性を立証できませんでした。小規模試験では、儀礼を執り行う自由を拡張したにも拘わらず、礼拝中に存在すると想定される実体への更なる知見は全く得られませんでした。大規模試験がサイト-82において進行中です。

補遺3442-A (インタビュー記録251):

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。