アイテム番号: SCP-3443-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-3443-JPは低危険度物品収容ロッカーにて収容されます。流通しているSCP-3443-JPについては回収活動が行われています。
SCP-3443-JPによるものと推測される事案が確認された場合、カバーストーリー「奇跡の生還」を適用し、必要に応じ周辺記録の改竄を行ってください。
説明: SCP-3443-JPは表面に「無事に育ちますように」と刺繍されている御守り袋です。現在62個回収されています。
SCP-3443-JPに接触した実年齢が3歳以下の子供を持つ女性は異常性を獲得します(以下、接触した女性を対象と表記)。対象はその子供が3歳を超えると異常性を消失します。特筆すべきことに、SCP-3443-JPは破壊されると異常性を消失しますが、当該SCP-3443-JPにより異常性を獲得した対象は異常性を消失しません。
対象の子供が外的要因による生命の危機に晒された際、対象の子供は対象の子宮内に転移します。その後、対象の子宮およびその周辺臓器は破壊耐性を獲得し、硬度が上昇します。当事象により、対象の子供は外的衝撃等から守られ、殆どの場合で危機を回避します。危機を回避した後、対象の子供は外部に転移し対象は異常性を消失します。
補遺-3443-1: 以下は、対象の家屋にて保管されていた用紙に書かれていた文章です。その内容からSCP-3443-JPに関連していると推測されています。
赤ちゃんはとても繊細な生き物です。実にあっさりと死んでしまう。親御さんの中にはそのような死に耐えられない人もいるでしょう。そんなときにこの御守り。この御守りを持っていれば赤ちゃんを危険……例えば事故や落下、転倒から守ることができます。ですが、あなたを危険から守ることはできません。身を挺して赤ちゃんを守りたい、そんなあなたの為の贈り物です。あなたの紡いだ命は絶対に守って見せます。
補遺-3443-2: 東京都██区の火事現場より、女性とその胎内の幼児が焼死している様子が発見されました。当焼死体は当該住居に居住していた矢野 裕子氏(当時29歳)氏とその娘である愛美氏(当時2歳)であると推測されました。当該現場よりSCP-3443-JPが発見されています。以下は、丹頂博士による提言です。
火事発生時、愛美氏が危険に晒され、転移が発生したのだろう。しかしながら、裕子氏は恐らく逃げる途中に一酸化炭素中毒等で意識を失い、周囲を炎に囲まれた。
そのため、危機を回避するという条件を満たせず、事象は終了しなかった。その後、裕子氏が燃焼を始めるが、その際愛美氏は破壊耐性により脱出が不可能であったと推測される。
愛美氏の遺体の爪の磨耗具合や現場の状況から推測されるに、裕子氏の胎内には煙が侵入せず、愛実氏は一酸化炭素中毒にならなかった。そのため、愛実氏は胎内で意識を保ったまま徐々に加熱されていった結果、焼死したと推測される。



