アイテム番号: SCP-3459
オブジェクトクラス: Euclid
脅威レベル: 緑
特別収容プロトコル: 財団ウェブクローラが掲示板やチャットサービスなどのウェブサイトをスキャンし、奇妙で事例記録の不十分な恐怖症についての言及を探ります。調査すべき既存のSCP-3459株には以下が含まれます。
- ゴム製のアヒルの玩具が地球を侵略しているという恐怖心
- “カサブランカ”という言葉の使用を極力回避する傾向
- ジャグリング中の突飛な事故による死への懸念
- 自分の母親が同性愛者であるという偏執的な妄想
潜入中の財団工作員は上記の恐怖症を有する人物に対して、それらの恐怖心がごく一般的なものであり、心配する必要が無いことを保証するものとします。大規模なSCP-3459のアウトブレイクが発見された場合、機動部隊ガンマ-14 “鋼の神経”が影響領域を特定します。現地の状況が完全に把握された時点で、影響者の治療方針が決定されます。これらの恐怖症を“正常化”する他の手段を考案した研究スタッフは、SCP-3459収容主任(現在はデイヴィッド・ビフェット-マホニー)に提案することができます。より効率的なSCP-3459治療法の発見はデルタ-レベル優先事項です。
説明: SCP-3459は奇妙かつ不合理な恐怖症の自然発生を引き起こす細菌株です。通常、SCP-3459由来の恐怖症は影響者に気付かれることなく発現し、それらを表出させる状況に影響者が遭遇した時点で初めて発覚します。SCP-3459に致命的な症状は確認されていません。不合理な恐怖心以外の症状は軽度のくしゃみと咳だけです。新しい恐怖症は影響者が好んでいる事、例として趣味や仕事への恐怖心を引き起こすことすらあります。SCP-3459は伝染性であり、それによって引き起こされる恐怖症も人から人へ拡散します。
一般的な感染経路には、問題の恐怖症について議論すること、恐怖症が関わる恐ろしい状況を経験している人物の近くにいること、くしゃみや体液交換などの一般的な病気の伝染手段が含まれます。SCP-3459が引き起こす恐怖心は経時的に激化し、予想される感染期間の中間地点でピークを迎えます。その後、恐怖心は徐々に弱まり、最終的には完全に消えます。SCP-3459効果の記録上の最長持続期間は2年です。症状が自然に収まるのを待つ以外の治療法はまだ発見されていません。
補遺: 特筆に値するSCP-3459恐怖症のリスト
恐怖症 | 発見日時 | 注記 |
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金属製ゴミ箱恐怖症 | 14/4/16 | この恐怖症は、感染者が子供向け番組“セサミストリート”の生放送中にパニック発作を起こした際に発見されました。 |
清潔な洗濯屋恐怖症 | 14/4/18 | SCP-3459感染者は“悪魔を生む”という理由でコインランドリーへの放火を試みました。感染者は逮捕され、SCP-3459が収まるまで拘留下に置かれました。 |
ピエロが関与しないポルノグラフィー恐怖症 | 14/7/3 | オハイオ州████████の町全体で、“ボゾのじゃじゃ馬ライド”というラベルが貼られたVHSテープ1本を除く全てのポルノグラフィーが破壊されました。町はSCP-3459の影響が薄れるまで厳重に監視され、住民たちにはその後クラスA記憶処理が施されました。 |
ビデオゲーム恐怖症 | 18/5/28 | カンザス州█████の教育委員会は症状が治まるまで隔離されています。 |
データベース恐怖症 | 17/3/9 | [データが破損しています。システム管理者にお問い合わせください] |
パイ恐怖症 | 15/3/14 | 実際の恐怖症は存在しませんでした。この事案は██████ ███████中学校の教員による迂遠なジョークだったことが判明しています。住民たちにはクラスC記憶処理が施されました。 |
SCP-3459恐怖症 | 18/6/24 | キャロウェイ次席研究員はSCP-████担当業務に再配属され、SCP-3459の存在を忘却させるためのクラスC記憶処理が施されました。この処置は彼のSCP-3459を治療できませんでしたが、問題の状況におけるその場しのぎの対策としては有効でした。 |
発見: SCP-3459の存在は2013/5/3、カオス・インサージェンシーの倉庫を襲撃した際に発覚しました。倉庫からは数種類のSCP-3459細菌株を収めたペトリ皿が発見され、その全てに各細菌株が引き起こす恐怖症を明記した付箋が貼られていました。特筆すべき恐怖の対象にはプードル、ジャマイカ音楽、食器用水切り台を所有していないこと、そして財団が含まれます。財団のラベルが貼られたサンプルを除く全ての細菌株はクラス2生物災害ロッカーに保管されています。財団恐怖症のサンプルは焼却処分されました。