インシデント3464-450-KERALA
注: 2018年9月27日、オンタリオ州トロントのダウンタウンにあるレストラン・オリーブガーデンで450体目のSCP-3464(SCP-3464-450)が発見されました。以下のログは、レストランの監視システムと、利用客やオリーブガーデンのスタッフの証言から編集されたものです。
[ログ開始|01:26 PM]
≪01:26≫ 灰色の長いオーバーコートを着た2人(Kerala-1と-2)がレストランに入ります。他にも30人の利用客がさまざまな食事の段階でいます。
≪01:28≫ 店員が2人をレストランの中央テーブルに案内し、メニューが必要かどうかを尋ねます。彼らは断ります。
≪01:29≫ K-1はバジルと刻んだローリエで味付けしたパヤータを注文します。K-2は黒コショウとアサフェディダスパイスで味付けし、ベンゾインオイルで調理した直火焼きカプレットを注文します。2人は「終わりなきガーリックパン」も注文します。
≪01:39≫ 係員は、頼まれた注文の品を持って戻る。
≪01:40≫ K-1はテーブルの調味料を使って、奇跡論的召喚サークルを準備します。K-2はSCP-3464-450を中央に配置します。2つの料理はガーリックパンに儀式的に捧げられ、消費されます。ガーリックパンは下のテーブルを潰しながら大きくなります。
≪01:42≫ SCP-3464-450は部屋いっぱいに広がります。
≪01:43≫ 奇跡論部隊(Field Thaumaturge)デルタ-7 – サイト-201の外で機動部隊デルタ-13と連携する戦術的な食品と安全の執行機関 – は、全ての利用者に避難するように命令し、レストランの入り口を迂回します。
K-1は、利用客にガーリックパンを食べるように指示します。一部は従います。
≪01:45≫ SCP-3464-450は、利用者が消費すると明るい青色を放射します。ガーリックパンを食べた利用者(大人11人と子供4人)が倒れ – SCP-3464は彼らの第六生命実体を吸収します。FT-Δ7は収容の呪文を唱え、影響を受けていない利用客とオリーブガーデンのスタッフが安全に避難できるようにします。
≪01:46≫ K-2は正体不明の深紅の液体瓶を使用して召喚儀式を開始します。FT-Δ7はK-2を止めようとしますが、降霊術的に制御されている倒れた利用客の死体に襲われます。
≪01:48≫ K-2は類型学上未知の霊的妖魔界実体を召喚します。FT-Δ7は、7体の第六生命実体を元の所有者に戻します。
≪01:49≫ SCP-3464-450内に実体が現れます。K-1及びK-2はガーリックパンを消費します。
≪01:50≫ FT-Δ7は16人の利用客の内15人を身体に戻す事に成功しています。K-1とK-2が消費を続けると、彼らの身体は痙攣しています。
≪01:51≫ FT-Δ7は実体を追放するために悪魔祓いを試みます。
SCP-3464-450は道路に広がり、その過程で建物を破壊します。この実体はクモ型の付属器官を成長させ、腐食性のオリーブ油を漏出します。
≪01:52≫ FT-Δ7は悪魔祓いの補助のため、自身の第六生命実体を犠牲にします。
≪01:57≫ K-1とK-2はガーリックパンの固まりの中に消えます。SCP-3464-450が爆発し、ガーリックパンが近くのヤングダンダススクエアに散らばっていきます。
[ログ終了|01:58 PM]
結: オリーブガーデンに潜入している財団のメディア隠蔽専門チームは、SCP-3464が食品廃棄物への意識を高めるために行われた精巧な社会実験であるという装いを維持することを任務としています。
10月13日、SCP-3464の作成と配布は、悪魔料理に特化した悪魔学者として知られるオランダの異常なシェフ、イグナス・マルクス(POI-4312)の仕事であることが確認されました。イグナスはアンブローズ・レストラン(GOI-116)のシェフであり、北米の異常レストラン界で頭角を現しています。彼は妖魔界実体を広範囲に利用していたために、超常的な精神操作と妨害の標的になりました。正体不明の人物によるSCP-3464-450の乗っ取りは、イグナスの料理に対する一連の攻撃の中で最新のものです。