SCP-3505-JP


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アイテム番号: SCP-3505-JP
オブジェクトクラス: Euclid
レベル2/3505-JP
Restricted


特別収容プロトコル: SCP-3505-JPはサイト-81AMの形而上実体収容室にて、動きを抑制された上で収容されます。SCP-3505-JPに対するインタビューなどでの調査が継続されています。

説明: SCP-3505-JPは██県に位置する██刑務所跡の井戸の底から発見された、不明な日本人男性のクラスA霊的実体です。SCP-3505-JPは外見上全裸であり、██刑務所跡で行われていた肝試しにおいて"ポルターガイスト現象が発生した"旨の報告を受け財団の関心を引き、その後発見されました。

発見時点で、SCP-3505-JPは██刑務所跡の内部を徘徊していました。

補遺3505-JP/I: 会話ログ

以下はサイト-81AMにて永野研究員によって行われた、SCP-3505-JPとのインタビュー記録です。音声記録は蔵元式霊話コンバーターによって行われました。

永野研究員: それでは、インタビューを開始します。まず最初に、貴方の情報について聞きたいです。

SCP-3505-JP: はい、はい。私は……すみません、名前も何も忘れてしまいまして。すみません。ごめんなさい、ちょっと頭が痛くて。

永野研究員: いえ、大丈夫ですよ。では、貴方が何故此処にいたのかを教えていただけますか?

SCP-3505-JP: はい、それは覚えています。ずっと前に私はここに連れてこられて、あの井戸にいたんです。

永野研究員: その連れてこられたというのは、自分の意思ですか?

SCP-3505-JP: いえ、自分の意思かと言われれば分からないのですが、ですがその、寝ている間に自分の身体が勝手に動いていたんです。自分の意志に反して体が動いているようで、何が起こっていたのか、分からないのです。とても怖かったです。まるで身体が自分の物じゃないみたいで、体が勝手に動いていて、そしたらいつの間にか井戸の底に落っこちていて、誰も来ないし、体が動かないので上がることも出来ないじゃないですか。それでそのまま、気付いたらこうなっていました。

永野研究員: なるほど、ありがとうございます。では、貴方の肉体については覚えていますか?

SCP-3505-JP: 勿論覚えています。えーと、今の私の身体は見えているんですよね?

永野研究員: はい。特殊な機器がありますので。

SCP-3505-JP: なるほど、なるほど。では見ての通りと言った感じですが、こう、筋骨隆々としてますよね?私はこの体が大好きだったんです、今となっては意味を為さないですがね。

永野研究員: というと、いわゆる筋トレをしていたと?

SCP-3505-JP: そうですね。運動量を増やしたり、食事制限もしてみたりしたんですが、たまに吐いたりしてしまう事もあったんです。いろいろ繰り返して、鍛えようとしてたところでこの事態という訳です。

永野研究員: そうだったのですね。では、生前の趣味などはありますか?

SCP-3505-JP: 趣味、そうですね。日記を付けていました。字は丁寧に書ける自信があったので、シャープペンシルで。日記帳も購入したんですが、ある時に無くしてしまって、それからはあまり書いていません。

永野研究員: なるほど。そういえば貴方はポルターガイスト的現象を引き起こせるようですが、実際に書いてみることはできますか?ペンと紙ならあります。

(永野研究員がSCP-3505-JPにペンと紙を差し出す。するとペンが浮遊し、文字を記し始める)

(内容は簡素な自己紹介の様なものであり、字は丁寧に読みやすく書かれている)

永野研究員: ありがとうございます。では最後に、何か要望などはありますか?

SCP-3505-JP: 要望ですか、そうですね……

(数秒の沈黙)

SCP-3505-JP: しいて言えば、元の身体に戻りたいという事です。といっても、死んでしまった今となっては叶わない願いですがね。

補遺3505-JP/II: 発見

SCP-3505-JPが発見された██刑務所跡の井戸を調査した所、底から這い上がるような形跡と、5本の細い血痕がいくつも存在していました。財団はこの血痕の調査を進行しています。

以下はその発見を受け行われた、SCP-3505-JPとのインタビュー記録です。

永野研究員: 再びのお時間いただき失礼します。貴方が居た井戸にて、這い上がるような形跡が確認されたのですが、身に覚えはありますか?

SCP-3505-JP: 這い上がる、ですか?少なくとも、私は井戸から出て来た覚えはありません。体も動かせませんでしたし、もしかしたら私の身体を動かしていた何かが、私がこうなった後に這い上がったのかもしれません。

永野研究員: なるほど、その方向性で調査を進めてみます。それでは、前回仰っていたことに関してもう少し情報をいただけますか?なにか手がかりがつかめるかもしれません。

SCP-3505-JP: もう少し、ですか。思い出してみます。

(数秒間の間)

SCP-3505-JP: そうですね、筋トレについてです。以前は持ち上げられたダンベルもピクリと動かなくなっていて、食事も喉を通らなくなったんです。まるで自分の身体じゃないような、そんな感じでした。

永野研究員: 自分の身体じゃない、ですか?

SCP-3505-JP: そうです。思い返せば、日記帳を無くしたのも同じくらいの時期でした。

永野研究員: その日記帳というのは、どこにあるものですか?

SCP-3505-JP: アパートの自室にあると思います、あそこから持ち出した事は無いはずなので。

永野研究員: 分かりました、住所さえ教えてくだされば、もしかしたら見つけられるかもしれません。

SCP-3505-JP: 本当ですか、ありがとうございます。これでまた元の身体に一歩近づきました。

補遺3505-JP/III: 記録

財団による調査とSCP-3505-JPの証言の結果、生前のSCP-3505-JPの個人情報と、居住していたとされるアパートの一室が確認されました。以下はそのアパート内で発見された、SCP-3505-JPが所持していたものとされる日記帳の内容です。

誰だ
俺の身体に何かが入ってきている
身体が乗っ取られた
身体が寝てる間だけ俺が動ける 寝返りとか まばたきは夜でもするって聞いた
この日記帳に自分じゃない自分が書かれている
寝てる間に この日記帳に書き留めておく
俺の身体が気付かないような場所に隠す あいつが見つけられないような場所

俺の精神を切り離したい←どうやって?
幽体離脱?←どうせ戻られる 俺が離脱するかもしれない
肉体を殺す←いけるかも

俺の身体が寝てる間に死ぬ そうすれば知らない奴から解放される
どこでやる?←誰も入らないような刑務所の跡地が近所にある そこにする
体中が痛い 筋肉痛か
無理な筋トレなんてするからだ
苦しい 腹が苦しい
何が栄養食だ
これで解放される

これらの文書記録は生前のSCP-3505-JPの物とされていますが字は煩雑であり、SCP-3505-JPによるもの全ての文字の筆跡と一致していません。

補遺3505-JP/IV: 発見II

██刑務所跡の敷地内にて、補遺IIの血痕と同一のDNAな人物の遺体が発見されました。遺体は栄養失調の状態で痩せ細っており、嘔吐を何回も繰り返した形跡がありました。

遺体の死因は脳挫傷だとされています。

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