SCP-352
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アイテム番号: SCP-352

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 収容域は常に封印されたままになっています。人間がSCP-352と接触することは許されていません。いかなる接触もロボットまたはその他遠隔手段によって実施してください。人間の接触が必要になった場合は、完全危険物収容プロトコルに従わなければなりません。これに加えて、セキュリティラインに全職員を配置しなければなりません。異常な行動を示す職員が確認された場合、直ちにセキュリティラインを通じて収容域から外してください。

SCP-352、または彼女の"髪"との接触の後に幻覚を報告した職員は直ちに隔離所に入ることになっています。収容域内、または周辺で勤務している職員は不定期に精神・身体検査を受けなければなりません。汚染が確認されれば、直ちに隔離所に入ることになっています。

SCP-352から襲撃を受けても噛まれなかった場合にのみ職員は回復可能かもしれません。SCP-352は週に1度だけ給餌されることになっています。SCP-352が職員を襲撃した場合、給餌は1ヶ月中止することになります。

説明: SCP-352は非常に年老いており、年齢・人種が不明のやつれた女性です。SCP-352は古いロシア語を話しますが、アクセントと訛りのため翻訳するのは非常に困難です。SCP-352はコミュニケーションを取ることに極めて抵抗し、これまでの会話はほとんどは脅迫や復讐についてです。SCP-352は名前どころか一切身元を明かさず、攻撃的な性質のため、彼女の生い立ちに関する情報を得ることは不可能です。

SCP-352は彼女の見た目の年齢と体格が同じ人間よりも非常に高い力と速度があり、軽度の肉体負担で200kgを超える荷を動かし、70km/hを超える速度で動けることが確認されました。SCP-352は断頭や内臓摘出などの人間では致命的な傷から回復することができます。酷さに応じて再生は数週間から数日かかります。SCP-352の体内は高齢女性と同様の筋肉、骨、器官で通常の人間のように見えます。組織サンプル実験の結論は出ていません。

SCP-352は身体中の何処からでも非常に細い髪のような紐を自在に出すことができます。これらの紐は1時間で数m成長させることができ、SCP-352の制御下で、床、壁、その他構造で"這う"のを確認されています。髪は透明か肉眼では不可視に近く、一般的な人間の髪より少し弱いようです。紐はSCP-352の唾液の酵素と同一の化学酵素の薄層で覆われています。

SCP-352は酵素のほとんどを唾液と髪に凝集していますが、SCP-352の身体中の組織にも存在します。生成方法、及び正確な化学構造は不明です。酵素はヒト組織との接触に反応し、素早く神経系を攻撃します。症状は即座にはっきりと現れ、幻覚、幸福感、認識力や"理論的"思考力の低下、痛覚の鈍化などが含まれます。軽度の被曝ではこの状態は数日間続き、重度の被曝では永遠に続きます。SCP-352に噛まれれば99.9%で重度被曝になります。

SCP-352は肉食性で、特に人間の肉を好みます。SCP-352は髪で"網"を作り、獲物が酵素に曝され大人しくなるのを待ちます。SCP-352はしばしば獲物が遠くに行かないように手足を取り除いて食べ、数日かけて獲物を完食します。この段階でも人間は高揚状態にあり、たとえ手足や他体組織が失っても外部の世界を認識しません。

補遺: 回収記録

SCP-352はロシア南部の█████████████████の街の近くで回収されました。魔女が発見され、森の外で捕獲を始めたという報告があるまで、"魔法の森"と幾つもの死を招いた魔女についての報告は初めは無視されていました。財団エージェントが応じた時には、街は寂れた状態で発見されました。幾つもの死体が様々に解体された状態で発見され、血痕はそれ以上の死体が"魔法の森"へと引きずり込まれたのを示していました。

回収チームが派遣され、SCP-352は捕獲されましたが、SCP-352の攻撃と酵素への被曝で重大な被害が出ました。大量の"髪"も同様に回収され、幻覚が発生するまで報告されておらず、蜘蛛の巣やエージェント自身の髪との接触とされていた、多くの事件の原因であると考えられています。

補遺: 行動記録

SCP-352は他のどんな種類の肉よりも人間の肉を好み、特に0から2歳までの子供の肉を好む傾向が確認されています。この種類の肉を食している間に非常に高い協力性と職員への攻撃の減少傾向になることが観察された後、現在の食事方法が変更可能か検討されています。

補遺: SCP-352の食事としてSCP-604SCP-1680を用いることは現在、初期実験を行った後でプロジェクト管理者の承認を待つことになっています。

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