SCP-3528
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ヤマコウモリ。SCP-3528に似ている。

アイテム番号: SCP-3528

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3528は吸音壁で囲まれた広い飼鳥園に収容されます。SCP-3528の飼鳥園では食事として大型の鳥類をストックしておきます。女性職員や、ドイツ系またはロシア系の職員がSCP-3528と相互作用することは認められません。

説明: SCP-3528は翼長およそ12mのコウモリ型の生物です。SCP-3528はヤマコウモリの一種(Nyctalus lasiopterus)に強い類似性を有しています。

SCP-3528は夜行性で、完全な飛行能力を持ち、記録上の最高速度は190kphです。SCP-3528には痕跡器官化した目と敏感な耳があります。SCP-3528の検査によって、ヒト型の骨格が、SCP-3528の翼手類特有の骨構造に数ヶ所で融合していると判明しています。この骨格の存在はSCP-3528に影響を及ぼしませんが、ごく稀に、ヒト骨格の顎が僅かに開く時、SCP-3528は一瞬の痙攣を起こす場合があります。更なる検査で、副次骨格の周辺数ヶ所からは、瘢痕組織と組織拒絶反応の存在が発見されました。

SCP-3528の足には巨大な格納式の鉤爪があります。この爪には、自発的に発熱し、握り込んだ物体を発火させる機能があります。

実験は、SCP-3528が狩りに一種のテレパシーを使うことを示します。非異常性のコウモリの喉頭が反響定位に特化しているのに対し、SCP-3528の喉頭は強力な超音波の集中的指向性バーストを発します。この音は、経路上に大規模な空気の渦を生成し、かつ聴取した人間女性の約60%に一時的な部分麻痺を引き起こします。

SCP-3528は本能的かつ積極的に有人飛行機を攻撃します。しかしながら、これらの攻撃は大半の現代飛行機に対して殆ど有効性を持ちません。

1994年10月8日、オブスクラ軍団の遠隔基地が発見されました。この施設の保管庫から、SCP-3528に似ているものの、より小柄で副次骨格が欠如している生物2体の死骸が見つかりました。2体の死骸には大口径の銃痕が残されていました。加えて、第二次世界大戦期のドイツ軍エースパイロットであったジョセフ・カシオックと一致する容姿の遺体が複数見つかりました(カシオックは33回の空中戦に勝利して勲章を授与されたパイロットである。悪名高いロシア軍の第46親衛夜間爆撃航空連隊 — 女性のみで編成され、ドイツ側からは“夜の魔女”と綽名されていた — の飛行機を撃墜して名を知らしめた)。

これらの遺体のDNA断片は、SCP-3528の副次骨格のそれと一致しています。

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