SCP-3537
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アイテム番号: SCP-3537

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3537はサイト-13の第8ホールにある標準的なヒト型生物収容室に収容されます。SCP-3537は外見の変化後に紙と様々な筆記具を利用することが認められています。SCP-3537によって書かれた全ての文書はマサイ博士のオフィスでファイルに保管されます。

その時点での外見が不明なSCP-3537による収容違反が発生した場合は、全ての出口を閉鎖し、職員は上半身を覆う全ての着衣を脱がなければいけません。いったん特定され次第、SCP-3537は沈静され、収容室へ戻されます。

説明: SCP-3537はヒト型の多相性実体です。SCP-3537は自らの変形を制御できないことが示されています。これらは通常、以前の姿からの変化がどれほど抜本的かに応じて苦痛を伴うと述べられています。肉体的変化の合間に経過した時間の最短記録は24時間、最長記録は30日です。

これらの変形を通して存続が記録されている様相は、SCP-3537の精神的特質(記憶・健康状態・人格)と、背中側の肩甲骨の間に位置する「リトル・ミスターズ®の一員、ミスター・シャピー by ワンダーテインメント博士」という刺青のみです。

SCP-3537の変形は全て、異常性の無いヒト個体の姿を取ります。幾つかの記録された変化には以下が含まれます。

  • 脂肪と筋肉量の獲得/喪失1
  • 身長、1.56mから1.97mまでの範囲
  • 人種と皮膚の色2
  • 髪の色3
  • 性別
  • 生物学的な年齢
  • DNA構造全般

時折、SCP-3537は変形に付随する可能性がある異常な能力の説明を書き留めます。実験により、SCP-3537は記述した異常性を実際には獲得しないことが示されています。

変形記録の一部リストについては、補遺3537-Aを参照してください。

収容された直後、SCP-3537は自らの姿を人種不明の肥満した男性へと変化させました。この際、色素沈着がSCP-3537の腹部全体に存在していました。この色素沈着は以下に記す文章の形態を取りました。

補遺3537-A: 以下は、異常性の説明を伴っていたSCP-3537変形記録の一部リストです。

日付: 2016/7/12

変形#: 3537-26 (“ミスター・よる”)

説明: ペルー系人種の男性。身長1.80m、体重70.11kg。禿頭。30~40歳の間。

その他の注目すべき特徴: SCP-3537の身体には伝統的な先住民族のボディペイントに類似する色素沈着があった。この色素沈着はSCP-3537が描写した異常性の一端を担ってはいないようである。

異常可能性: 暗闇にいる時、当該実体の皮膚には生物発光による斑点が生じる。これらの斑点は星として機能し、実体の現在地と合致するように位置が変化する。

日付: 2016/11/6

変形#: 3537-89 (“ミズ・すな”)

説明: ヨーロッパ系人種の女性。身長1.63m、体重63.44kg。金髪。約20歳。

その他の注目すべき特徴: SCP-3537は、胴体全般を例外として、恒久的な日光暴露の兆候を示した。この“日焼けしていない”部位はワンピース水着の着用を示唆していた。

異常可能性: 不定量の砂が実体周辺の狭い領域に周期的に出現する。18歳以下の人物が出現した砂と相互作用する時、作られた構造物(砂の城など)はどれほど圧力を加えても破壊されない。

日付: 2017/5/28

変形#: 3537-433 (“ミスター・ジッパー”)

説明: 人種不明の男性4。身長1.73m、体重32.02kg。約50歳。

その他の注目すべき特徴: SCP-3537の皮膚は薄い紫色になり、金色の縞模様が一見したところ無作為なパターンで身体全体に存在した。

異常可能性: 当該実体は知覚力を有する中空の布人形として構成され、全身に様々なジッパーが存在する。これらのジッパーは開くと小規模な異次元空間に繋がっている。物品を実体の内部に格納し、また回収することができる。

補遺3537-B: 以下は、SCP-3537とハーリング研究員の間で2018/4/19に行われたインタビューです。

回答者: SCP-3537

質問者: ハーリング研究員

<記録開始>

ハーリング研究員: こんにちは、SCP-3537。今日はあなたの“特殊な”変形について幾つか質問させていただきたいと思います。

SCP-3537: いいとも、先生。

ハーリング研究員: では始めましょうか。何故あなたは特定の変形に際してのみ、異常な動作の説明を考え出すのですか? どうして変形後に毎回それを行わないのです?

SCP-3537: 実に簡単な話だよ。僕は変形体の全てがそこまで興味をそそるとは正直思っていないのだ。大して人目を引かず、子供に「ママ―、あれ欲しい! 1つ買ってー?」と言わせる要素も無い。

ハーリング研究員: 私に言わせれば、多相性実体はそれだけでも注目を集めると思いますよ。コレクションの他の方々と比較して、あなたは自分の異常性に不満を感じますか?

SCP-3537: 不満だと? 断言しよう先生、見た目がどうであろうと、僕は自らの在り様を嬉しく思っている!

ハーリング研究員: では、あなたが書く覚え書きの裏にある目的は何です?

SCP-3537: ブレインストーミングだ。

ハーリング研究員: ブレインストーミング? 何のための?

SCP-3537: ああ、あれは元々、将来的なリトル・ミスターズ用のアイデアメモだった。僕がある変形体から良いアイデアを閃いた時は、それを書き留めてW博士に読んでいただく。もし彼がアイデアを気に入ったら、彼女はそれをミスターにする!

ハーリング研究員: それはつまり、あなたは最初に誕生したミスターだったという事ですか?

SCP-3537: イエスでありノーだ。僕が肉体的に最初に作られたという意味ではその通り、だが刺青を得たのは確実に僕が最後だよ。Wはミスターズ作りの創作プロセスを手伝わせるために僕を作った。まいご? おさかな? えがお? 彼らが自我を得る前は、僕こそが彼らだった。 いや、彼らの殆どだった。現在のミスターズが全てこの僕の発想から来たわけでは無いからね。ともあれ、リストに19人のミスターが並んだ時点で、Wは僕を最後にしようと決定した。

ハーリング研究員: その選択に何か特定の理由は?

SCP-3537: 僕が知る限りは無い。

ハーリング研究員: 今日の最後の質問になりますが、もうワンダーテインメント博士のためには働いていないにも拘らず、あなたが説明を考え出し続けているのは何故なのか、詳しく教えてもらえますか?

SCP-3537: 以前は主に時間潰しのため、言ってみれば趣味のようなものだった。だが最近では、また仕事を始めたかのように、書き留める必要があるという気がしている。いずれにせよ、今は諸君が僕を所有しているのだから、諸君のためにアイデアを投げているも同然だろう — ここの者たちは皆、僕が時にどれほど突飛な見た目になれるか興味津々のようだから。

<記録終了>

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