当記事のリビジョン#31は以下の部門によって作成されました
財団鳥類部門
プルートプロトコルに準拠
進行中のBE-クラス ”渡り鳥” 意識終焉シナリオとの関連性を考慮し、当記事にアクセスするための必要クリアランスレベルは1/標準へと変更されました。
承認者: フレデリック・ホイガル博士
現象: EE-3570 | レベル-1/標準 |
シナリオ: "渡り鳥" | 機密解除 |
先行現象: 超常現象3570(EE-3570)に先行して発生した一連の関連現象が以下にリスト化されています。
EE-3570はこの直後に発生しました。
現象指定: EE-3570
発生日時: 2018年8月9日
場所: 全世界
概要紹介: 午前11:10(PDT)、月が大規模な奇跡論的活動に関連付けられる強力な青い光を発し、肉眼でも観測可能な状態になりました。一度目に天頂に達した時点で、ロシア最東部、南北アメリカ、北西ヨーロッパの一部の約11億体のタイプ-BE実体が月光に暴露しました。
暴露した実体には広範囲の筋骨格変化が発生し、背部からは翼状の解剖学的構造が発達しました。実体の三角筋は大幅に増強されました。僧帽筋及び肩甲骨の背側部分が拡張し、より広く分割された形態を獲得しました。既に存在する腕と平行に、新しく一対の前腕が横方向に出現しました。これらの前腕は平均的な成人の生理機能に従い、体の両側から外向きに3m伸長しました。異なる体形やサイズにおいてそれぞれに釣り合った解剖学的形態が発達しました。
前腕には、新しい血管網の基礎となる厚く柔軟な皮膜の中に長く骨質の指が発達しました。さらに前腕には一般的な海鳥のものと組成及び機能の一致する羽毛が発達し、前腕の末端には格納可能なかぎ爪が発達しました。タイプ-BE実体はこの過程で様々なレベルの不快感を示し、この変化過程は完了までに2から5時間を要しました。変化が完了した後は、新しく発達した翼により、実体は短距離から長距離までの様々な距離を飛行することが可能になりました。
月が通過している間に、地球上の全地域が月光及び奇跡論的エネルギーに暴露しました。全ての暴露したタイプ-BE実体は同様に翼を発達させました。新しく翼を獲得したタイプ-BE実体はより多量の第六生命エネルギー(EVE)5を放出するようになり、時速40km/h以上の速度で飛行可能になり、ほとんどの場合において捕食的な行動を示しました。
午後05:45(PDT)、武装研究サイト-18 鳥類部門の作戦基地 は月面エリア-32からの発信を受け取りました。以下はその転写です。
新たに変化したタイプ-BE実体は500体を超える群れで飛行していることが確認されています。個体と集団の両方によって狩りが行われており、敵対する群れ同士での内輪の縄張り争いが発生しています。実体は獲物を捕食する際に顎を外し、口腔を約三倍にまで拡張することが可能です。皮膚及び組織は容易に伸長するため、咀嚼の妨げにはなりません。
実体の示す行動の規模は、他の鳥類(鳥類部門職員を含む)に対する相対的な攻撃性と観察時間の不足により、現状文書化されていません。
8月10日更新
I. EE-3570現況
月が奇跡論的エネルギーの放出を開始して約24時間が経過し、全てのタイプ-BE実体の約90%が影響を受けています。地球の熱圏においては、過剰な奇跡論的エネルギーによって生じる、オーロラに類似した虹色の大気現象が発生しています。
建設されたモニュメントを取り囲む被影響タイプ-BE実体は、モニュメントによって自然発生的に形成された「道」を通じて地球外への移動を開始しました。移動は個体単位で行われていますが、一方で「道」は幾何学的拡張モデルに従って外側へ放射状に拡張しています。
鳥類部門は大部分のタイプ-BE実体が一週間以内に地球を放棄するものと推定しています。これらの「道」の発生や目的地に関する研究は進行中です。これらの「道」は太陽系外惑星URA-8047に通じていることが判明しました(詳細については補足資料を参照)。
II. 講じられたフォローアップ措置
以下は海洋格闘班CHARYBDISによるEE-3570への初期対応からの抜粋です。
捕獲された実例はEE-3570-Aに指定され、サイト-18の異常人型実体ウイングに収容されるとともに研究が行われています。
現象開始から約36時間後、ホイガル博士が文書EE-3570に新しいファイルを追加しました。
財団の残った人員 鳥類部門職員75名、MFT CHARYBDIS、SCP-2785 はサイト-18に駐留しています。オペレーション:DIVINE RUSEは現在作成中です。
III. 補足資料
エジプトに残留する少数の鳥類部門職員は、遺物サイト-62アーカイブに保管されている紀元前1900年ごろのパピルス葦製の写本を発見しました。写本はエジプト神官文字で書かれており、複数の記述が現存していました。
以下はEE-3570に関連する一連の部分の抜粋です。
記述されている主題はEE-3570及びURA-8047SCP-3632に関連する現象について説明したものです。鳥類部門はSCP-3632に到達する手法の起草を開始しました。
8月11日更新
この文書は、利用可能な全ての通信チャンネルを通じて即時公開されます。詳細は添付された覚書を参照してください。
当記事にアクセスするための必要クリアランスレベルは以下の通り引き下げされました:
レベル-1/標準
から
レベル-0/公開
未だ姿を現していない味方がいるなら: お願いします、あなたの力が必要です。
我々の後を継ぐ者へ: もしこれ以外の文書が見つからないなら、我々は失敗したのだと知ってください。
フレデリック・ホイガル博士
メディラが今我らの道を開かん
我らの巣を取り戻すまで
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