アイテム番号: SCP-3604 | Level 2/3604 |
オブジェクトクラス: Euclid | Classified |
特別収容プロトコル: SCP-3604は、サイト-16の海洋生物学部門内の標準的海洋生物収容水槽に収容されます。SCP-3604内部のWi-Fiチップは常時無効にされなければなりません。インシデント-3604-1以後、財団のウェブクローラーは100名のフォロワーの元に、ラップミュージシャンのSoundcloudプライベートメッセージを監視することになっています。実体への接触は、セキュリティクリアランスレベル2以上の職員に制限されています。
説明: SCP-3604は、心臓付近の脊椎側の甲殻にESP8266 Wi-Fiチップを内蔵する、知性を持つプロカンバルス・ディグエティ(Procambarus digueti1)です。SCP-3604は、インスタントメッセージプログラム、オンラインフォーラム、プライベートメッセージ等を使用することで、インターネットを経由して通信する能力を有しています。しかし、主としては詳細不明の男性のラップ音声(以下SCP-3604-1とする)の録音を音声ファイル共有サービスである、Soundcloudにアップロードしている様です。12のSoundcloudアカウントがSCP-3604と関連付けられていることが確認されていますが、主に'ザリガニィ2'のアカウントで録音をアップロードしています。
発見: SCP-3604は、複数の野生生物の研究者がザリガニペスト(Aphanomyces astaci3)の症状を示すザリガニの蔓延に気付いた2012年7月14日、イングランドノーフォーク州ザ・ブローズ国立公園にて発見されました。SCP-3604を現地の獣医師に手渡した直後、野生生物の研究者の一人が、自身の携帯電話に匿名の送信元から9通のメールが送信されていることに気付きました。
電子メールの受信後、双方の研究者がSCP-3604への返信メールのIPアドレスを追跡可能であった地方当局に連絡しました。付近の財団施設にSCP-3604が通達され、事故なく回収することが出来ました。SCP-3604の回収後、最後の電子メールが研究者に送信されましたが、その後間もなく遮断されました。関与した全ての民間人にクラスB記憶処理が施されました。(回収された電子メールログを参照)
補遺-3604-A
2018年12月6日、財団のWebクローラーはSoundcloudアカウント'加湿キラー'4'が、SCP-3604-1や水生生物のテーマを含む幾つかのラップをアップロードし始めたことを感知しました。調査の結果、SCP-3604のチャットログが複数回収されました。(インシデントレポート-3604-Aを参照)