SCP-361-JP
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チェーンソーエイ

SCP-361-JPと同種と推測されるノコギリエイ科。

アイテム番号: SCP-361-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-361-JPは5×10×10mの水槽で尾・両胸びれの3ヶ所をチェーンでつなぎ止めた状態で収容されます。給餌は一般的なノコギリエイと同量、同回数で行われます。また、チェーンがSCP-361-JPによって破壊された場合は水温を下げ、SCP-361-JPを仮死状態にした上で再収容を行ってください。
追記: 現在、新たな特別収容プロトコルへの移行が検討されています。詳しくは補遺3を参照してください。

説明: SCP-361-JPはノコギリエイ科(Pristidae)生物に酷似した実体です。攻撃性の高い性格をしており、視認した周囲の生物や物体 人間や人工物に対して攻撃的な振る舞いを見せます。知能レベルは一般的なノコギリエイ科生物と同等であると推測されます。

SCP-361-JPの主な異常性は、吻1がチェーンソーのような動作を見せることです。この異常性は特にSCP-361-JPが攻撃性を見せる際に観測されます。

SCP-361-JPが攻撃的な振る舞いを見せる直前、自身の尾を後ろへ数回、大きく伸長させます。その後、吻に付随する楯鱗が回転を始めます。この時、SCP-361-JPからはエンジン音が確認されますが、音源は不明です。その後、吻を回転させたSCP-361-JPは攻撃対象に向かい直進し、攻撃を試みます。ただし、オブジェクトが攻撃対象に接触した場合、通常のチェーンソーや切断機器のように″キックバック現象″を引き起こします。理由は不明ですが、これらのキックバック現象は通常想定されるより高頻度、かつ強力なものです。例として、硬質な物体に接触した場合、吻が大きく弾かれ、人間やゴム製品など、比較的柔らかい物体に接触した場合、大きく物体に食い込んだ後、同様に弾かれます。結果として、SCP-361-JPはキックバック現象による反動で自身の体組織──特に筋肉や骨を損傷する2か、弾かれた吻が自身の体に接触することで裂傷を負います。

また、SCP-361-JPが受けた傷はその傷の度合いに関わらず回復します。ただし、傷の治癒の速度は概してその度合いに対して反比例しており──小さな傷では即座に回復しますが、大きな傷の場合は回復に長時間を要します。負傷が大きい場合、SCP-361-JPの行動は比較的穏やかな傾向になります。また、活性化した場合においても、吻を回転させる前の尾の伸長の回数が増える/吻を回転させることに失敗する傾向があります。

SCP-361-JPは██海を調査していた財団所有の小型調査船に攻撃を行ったことで発見されました。SCP-361-JPは船底に攻撃を行いましたが、その際にノックバック現象により自身の左胸びれを大きく損傷、行動を停止したところを財団に確保されました。また、回収の際には要注意団体「日本生類創研」のタグが確認されました。

補遺1: 第██回の日本生類創研への襲撃の際に確保された資料の1つにSCP-361-JPに関連するものと推測される日記が発見されました。以下はその内容です。

20██/07/05
やった。研究プロジェクトを任された。海底にある研究所の防衛作戦の構築だそうだ。予算の範囲内なら、自分の一任で好きにやれるらしい。実は、前々から目を付けていた奴がある。形にできるかもしれない。

20██/07/06
ノコギリエイ!前々から目を付けていた生き物だ。鋭く尖った吻を持つ。これを攻撃に転用出来るはずだ。

20██/07/09
研究は上々、ノコギリエイを改造して吻が回転するところまで簡単に進められた。回転量も硬度も市販のチェーンソーとは比較にならない!これならバカでかい船だって簡単に壊せるだろう。後は胸びれの改良か、こっちにも改造をすればかなりの推進力が手に入る。

20██/07/18
脳に攻撃目標をインプットするのに成功した。動物の脳だから容量が小さくて困ったが、これまで海でみてきた物以外を攻撃させるようにした。そこそこリソースを残せたな。逆転の発想だ。攻撃目標が多すぎるから非攻撃目標をインプットしたんだ。これだけリソースがあれば非攻撃目標に研究所を追加するのも容易だろう。後は試運転といったところか。

20██/07/19
クソ クソが

20██/07/20
畜生、あの野郎キックバックばっか起こしやがる。頻度をみてもキックバックの反発の強さをみても不自然だ。あんなこと普通あり得るか?設計ミスか?クソが、時間がない。期日までに修正させなきゃいけない。8/10のプレゼン、それまでに何とかするんだ。

20██/08/11
クソ、クソが、畜生、プレゼンで落とされた。なんでだ。途中までは上手く行ってたじゃないか。しかも上のやつら研究を中止しろとまで言って来やがった。時間さえあれば修正出来るはずなのに。やめてたまるか。

20██/08/15
コイツが廃棄される前に海に放す。俺の研究成果なんだ。捨ててたまるか。明日の夜、研究所まで連れて行って放す。コイツの働きぶりを見たら上のやつらも認めざるを得ないだろう。ざまぁみやがれ。

この日記を記したとされる桐島 英治は20██/08/16に首が切断されたことにより死亡していることが判明しています。目的地にSCP-361-JPを運ぶ最中にオブジェクトが活性化し、異常性により死亡したものと推測されます。

補遺2: SCP-361-JPの行動が活発化する傾向が高まっています。現在、キックバック現象でオブジェクトが負傷する回数が増え、傷が治癒しない状況で再びオブジェクトが負傷することにより、全体的な傷の回復速度が低下しています。試算により、この状況が続くことでオブジェクトが無力化される可能性が指摘されています。

補遺3: 特別収容プロトコルの改正案について

人工海洋

人工海洋の完成モデル。

特別収容プロトコル改正案: 人工海洋計画について


前記: 人工海洋計画は蓮見博士により立案され、特殊グラフィック部門主導により行われる計画です。

目的: 人工物に対して活性化し、攻撃を行うオブジェクトを安静状態に置くため、当計画は立案されました。現在はオブジェクトをチェーンでつなぎ止めることでキックバック現象の抑制を行っていますが、ノコギリエイ自体の軟体性により、完全な抑制は行われていません。また、オブジェクトをつなぎ止めるチェーン自体が人工物であるため、拘束の強化は更なる活性化を招きます。

概要: 10×15×15mの水槽を用意し、底面にはSCP-361-JPが発見された██海より確保した十分な量の砂を設置します。また、底面を除いた全方位に特殊スクリーンを設置、深海の映像を投射します。同様に海流発生装置もSCP-361-JPに見えない形で設置されます。

水槽の上部に設置された6台のカメラにより、SCP-361-JPの動きを観測、これらの映像から得られたデータにより、SCP-361-JPの行動に合わせて海流が発生し、特殊スクリーンにも行動に合わせた映像が投射されます。これにより、SCP-361-JPが中心部で漂った状態を維持しながら人工海洋を再現することができます。

この人工海洋を用いた収容により、人工物に対して活性化するオブジェクトを安全な状態で収容出来ると考えられています。

補遺4: 2週間の″人工海洋計画″試験運用においてSCP-361-JPは一切の活性化を見せませんでした。当初の目的が達成されたことから所定の手続きを経て、人工海洋計画がSCP-361-JPの特別収容プロトコルに組み込まれることが予定されています。

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