SCP-3660
評価: +3+x
アイテム番号: 3660
レベル3
収容クラス:
safe
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
caution

サイト-64施設および収容管理局より通達

このアイテムの実験は追って通知があるまで保留されています。SCP-3660またはCoMARP-G2AUの認可に関してご不明な点がありましたら、上級研究員アルドリッチ・ハンセン博士までご連絡ください。

— 施設副管理官 ミレナ・ロペス博士
— 収容副管理官 ソフィア・チューナー

Zipper

SCP-3660

特別収容プロトコル: SCP-3660はサイト-64の標準セキュリティーロッカーに保管されます。SCP-3660を扱う職員は手袋を着用する必要があります。SCP-3660を扱う職員は全身を覆う化学防護服を着用する必要があります。事故による植込みが起きた場合、組織の周りへ局所麻酔を適用することができますが、SCP-3660は可能な限り早く表皮から摘出されなくてはなりません。

説明: SCP-3660はセーターやリュックサックに見られるものと同様の黒い金属製のジッパーです。アイテムの状態は劣悪です。塗装の大部分は剥げており、金属は歪み、スライダーの半分は欠けています(ねじ切られたように見えます)。SCP-3660は人間の皮膚1に押し付けられるまでは異常性がなく不活性です。植込み事例からすると、押し当てる力は無視されている可能性があります。磁気吸引力と同様に、SCP-3660は皮膚に軽く押し当てるだけで対象に引き寄せられます。

植込まれると、SCP-3660は引き手のみが見えるようになるまで肉に沈みます。被験者はこの位置からかゆみを感じると報告しますが、大きな痛みはほとんど報告されていません。大きな苦痛はSCP-3660の効果をすでに知っている被験者のみに見られます。

Rat

D-33313。故人。

SCP-3660は10分以内に活性化し、表皮上を動くことで宿主の皮膚を開き、皮膚から外れます。結果として生じる開口部は被験者によって大きさが異なり、内部の新しい生物の大きさに依存していると推定されていますが、一貫して金属製ジッパーの務歯が引かれています。この過程は被験者を"空洞にする"だけでなく、皮膚にシリコンゴムの硬さと組成を与えます。質量の急激な変化が生じていました。SCP-3660が被験者の内臓に何を施しているのかは、現在不明です。

SCP-3660が活性化すると、動物が皮膚の内側で合成されます。この変貌は瞬間的であり、理論上膨大なエネルギーを必要とします。この速度で細胞の破壊/創造をする際に発生する摩擦は、血液を沸騰させ細胞にダメージを与えるに十分な高熱を生むはずです。SCP-3660はこの過程を完全に無視しています。皮膚の開口部から放出される少量の蒸気どころか、エネルギー変動が発生する兆候が全くありませんでした。███の実験の時点では、SCP-3660によって生成されたのは、有羊膜類、頭足類、軟骨魚類のみです。他の生物学的分類由来の種を利用することは不可能であると推定されています。SCP-3660が無作為に種を生成するのか、あるいは未発見の法則に従っているのかについての実験は継続中です承認待ちです。

Peacock

誘発されて同一性を喪失させられたD-46296。

変貌直後の被験者は、最初は精神的動揺や動物的行動を示すことがありますが、それとは反対に人としての同一性は比較的無傷であることが証明されています。変貌した被験者は標準記憶テスト、ジェスチャーでの簡単なコミュニケーション、場合によっては書面による証言といった様々な方法で一貫して同一性を確認することができます。しかし、SCP-3660が被験者を根本的に変えていないと主張している点は不正確です。変貌した被験者は新しい姿で活動するための生まれついての能力を身に付けます。例として:

TheMeg

D-30812、2018年2月21日にサイト-45により取得された。

  • 水中でのヒレ推進移動。
  • 翼を使った飛行。
  • つかむのに適した尻尾動作。
  • 毒の注入。
  • 求愛儀式。
  • 体温調整。

さらに被験者は現在不適合であるとはいえ、種特有の特性に対応するために人間の特性の側面の置換を経験することがあります。これらの新しい本能と行動は、必ずしも強迫的であったり抵抗できないわけではありません。被験者の個々の体質にもよりますが、人間的同一性は無意識のうちであっても最小限のずれに抑えることで簡単に守ることができる一方、専門的な介入がない限り、他の同一性は着実に侵食される可能性があります。現在、累積被験者のうちそれぞれ94.7%は食生活の変化、59.2%は交尾衝動の変化が抵抗するのが最も難しいと報告されました。

変貌は現在不可逆的です。この問題に対する実験は進行中です。

SCP-3660 CoMARP統合: 共同資材研究プロジェクト(CoMARP)はスカークリフ博士によって提出された提案書-048を受理しており、このアイテムは現在、CoMARP一般取得利用認可の対象になっています。そのため、SCP-3660により変貌させられた被験者は、他の研究チームにより取得または一時的に利用される可能性があります。SCP-3660の被験者の利用は、CoMARP-G2AU認可のある他の資産と同様に、下記の条件を満たす必要があります。

  1. 利用/取得の申請書は、申請チームの上級研究員が提供し、提示された利用期間に応じて、要求した資材の長期または短期計画を記載する必要があります。
  2. 申請は提出する前に、申請者のサイトを担当する管理者に承認される必要があります。この条件を満たさない申請は自動的に拒否され、適切な管理局に通知されます。
  3. 提供している研究チームは適切なCoMARPの連絡係を通じて申請を承認する必要があります。SCP-3660の場合、ステファニー・スカークリフ博士です。アルドリッチ・ハンセン博士です。
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