SCP-3669-JP
評価: +49+x
blank.png
b8926b963a4444b8983de78141c2794c.png

発見時のSCP-3669-JP

アイテム番号: SCP-3669-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 一般人のSCP-3669-JPとの接触の防止およびSCP-3669-JPの移動の困難さから、SCP-3669-JPを中心に小規模仮設サイト-81██-αが建設されています。SCP-3669-JPは標準生物収容チャンバーを元に製作された専用チャンバーに収容されます。収容室の内壁は複合防音材で覆われており、SCP-3669-JPの発する音声の外部漏洩を防ぎます。収容室内部には赤外線センサーおよび深度センサーが設置され、SCP-3669-JPの活性化が自動で検知されます。活性化が検知された場合警報が作動し、収容室内の職員は即時退避します。

説明: SCP-3669-JPは、外見上アコウ(Ficus superba var. japonica)に類似した実体です。通常の樹木の樹皮がセルロースやリグニンを主たる成分として構成されているのに対し、SCP-3669-JPの表面はコラーゲンやエラスチンを主たる成分として構成されており、哺乳類の真皮と極めて類似した特徴を持ちます。加えて、その下には血管様の構造が透けて確認されています。この構造は一定の周期で拍動を繰り返し、内部を赤色の液体が循環していることが観察されています。この拍動は非活性状態では1分間に約50回、活性状態では1分間に約300回行われます。また、液体の組成はヤギ(Capra)の血液と類似しています。SCP-3669-JPに対する非破壊触察では、担当職員は「筋肉質な人間の大腿のような感触」と報告しています。分析によれば、皮膚の質感、皮下の脂肪や筋肉、さらに深部の骨の硬さのような感触が確認されており、特にSCP-3669-JP自身に絡みついた、気根1に類似した部位でその特徴が顕著に現れています。

非活性状態のSCP-3669-JPに危険性は確認されていませんが、活性時は高い脅威度を持ちます。活性時、SCP-3669-JPは気根に類似した部位(簡略化のため以下、活性部位と記述)を樹幹部へ伸ばしていきます。この段階は約5分で完了し、4~6本の活性部位が樹幹部から空中に垂直に垂れ下がる形となります。次に、垂れ下がった活性部位の先端の部分が膨張・変形を開始します。この段階は約15分で完了し、ヒト(Homo sapiens)の新生児に類似した形状になります(簡略化のため以下、新生児部位と記述)。これにより、外見上は樹木の枝から臍帯で繋がれた新生児がぶら下がっているかのように見えます。

続いて、新生児部位により周囲の人間に精神影響を及ぼす段階が開始されます。新生児部位はヒトの新生児の発声に類似した音を発し泣き叫ぶ、笑う、全ての新生児部位が同時に沈静化するなどの行動を行います。この音を知覚した人間は新生児部位に対する庇護の欲求を得ますが、通常の心理的抵抗意志によって抵抗可能です。音による誘引が約15分間成功しなかった場合、各新生児部位は臍帯のような自身の活性部位を掴み、それを首に巻き付ける動作を行います。この動作を視認した時点で精神影響を受け、抵抗は不可能です。この段階による誘引が約10分間成功しなかった場合、新生児部位、活性部位は縮小し、SCP-3669-JPは非活性状態になります。

人間が誘引された場合、誘引された被影響者は新生児部位を撫でる、抱きしめる、活性部位が巻き付いていればそれを解くなどの行動を行います。その後、被影響者は新生児部位が置かれている現状に不満を示します。具体例として「赤ちゃんをこんな風に吊るしておくなんて酷過ぎる」という発言が挙げられ、不満を示しながら活性部位を引っ張って伸ばし、新生児部位を地面に置きます。その後、数分から数十分独り言を交えて思考し、最終的には自身の腹部に新生児部位を収めるべきであると確信します。

被影響者は周囲にある適切な道具を用い、自身の腹部を開腹します。適切な道具がない場合、被影響者はSCP-3669-JPの一部を破壊して使用する、あるいは自身の手で腹部を裂こうと試みます。いずれにせよ最終的に被影響者は開腹を行い、自ら小腸を引き出してその空間に新生児部位を収めます。次に、被影響者は新生児部位を労わるように腹部をさすったり、新生児部位の上から自分の小腸を詰め直そうと試みます。被影響者は開腹の際に異常な筋力を発揮することがある一方、肉体的な耐性は獲得していないため、通常の外傷と同様に出血性ショックまたは失血により死亡します。被影響者の死亡と前後して、腹部に収められた新生児部位に繋がる活性部位は大きく脈打ちます。これに応じて、被影響者は血色を失い、急速に乾燥が進む様子が観測されます。最終的に被影響者の皮膚は極度に収縮、内部組織が著しく乾燥します。この変化の完了後、新生児部位および活性部位は縮小し、SCP-3669-JPは非活性状態になります。

被影響者が拘束、隔離されるなどしてSCP-3669-JPへの接触が出来なかった場合にも、誘引が成功しなかった場合と同様に約10分後にSCP-3669-JPは非活性化します。この際、被影響者はこのことを知覚し、激しい後悔と動揺を見せます。具体例として「お母さんごめんなさい、役立たずでごめんなさい」という発言があり、母親に対する謝罪を主旨とする内容が大半です。その後、被影響者は睡眠を行わずに新生児のように泣き叫ぶ、笑う等の行動を続けるようになります。この状態の被影響者は薬物などによる沈静も有効ではなく、致死量に近い投与が必要となります。どの場合においても、精神影響を受け新生児部位に接近する被影響者を非暴力的に制止することは不可能であり、精神影響を除去することも成功していません。このため、現実的な対応としては終了措置が最適であると判断されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。