
洗濯して前回の実験の残留物を除去した後のSCP-3670。
アイテム番号: SCP-3670
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3670は現在、サイト-43の標準的なSafeクラスオブジェクトロッカーに収容されています。容認し難い付帯的被害のリスクのため、実験は追って通知があるまで中止されています(詳細はログを参照)。
説明: SCP-3670はフクロウの形をした小さな装飾用クッションです。実験により、表面の大半を覆っている毛皮のような材質はトウモロコシの葉の異常な変種であり、また詰め物も同様であることが示されています。
SCP-3670の異常効果は、人間が6時間以上頭を上に乗せて眠ると常に発現します。対象者の起床時、SCP-3670は対象者が眠りに落ちる直前に抱いていた願望を満たそうと試みます。これは物質の異常な出現と輸送を介して達成されます。
悪意ある要求の可能性を避けるため、スリン・ダクシナムルティー研究員が被験者を志願しました。彼女はこのリスクをさらに減らすための強制ミームの移植に同意しました。実験の要約ログは以下の通りです。
実験3
要求: 朝食。
結果: トウモロコシのクリーム煮のボウルと、グルテンフリーのトースト。留意点として、被験者はグルテンの安全な消化を妨げるセリアック病の患者である。
実験9
要求: デザート。
結果: 冷えたトウモロコシのクリーム煮のボウルに、一掬いのバニラアイスクリームを添えたもの。
実験11
要求: 1杯のコーヒー。
結果: 暖かいトウモロコシのクリーム煮のカップ、ミルク掛け。
実験21
要求: アメリカ合衆国の法定通貨で20ドル。
結果: トウモロコシのクリーム煮に浸されて判読できないほど被害を受けた額面不明の紙幣1枚。濡れによるインクの劣化のため、紙幣の法定価格を検証することは不可能だった。
実験35
要求: トウモロコシのクリーム煮ではない物。
結果: ダクシナムルティー研究員に提供された糧食が、トウモロコシのクリーム煮に置き換えられた。被験者は味を“苦い”と述べた。
実験43
要求: 自動車。
結果: 被験者のプリウスの燃料タンクが、約39リットルの高加圧トウモロコシのクリーム煮で満たされた。置換現象は被験者が車を発進させようとした段階で初めて発覚した。
管理部は彼女の弁償要請を却下した。
実験58
要求: 犬。
結果: ゴールデン・レトリーバーの死骸。死因は大量のトウモロコシのクリーム煮による気道閉塞からの窒息と特定された。
実験71
要求: 逃走中の捕虜、PoI-1928の居場所。
結果: ダクシナムルティー研究員のボイスメールに異常なタレコミが残された後、財団エージェントはアストリア・モーテル6の自室で死亡しているPoI-1928を発見した。首の痣は、彼が未知の襲撃者によって絞殺されたことを示した。検死解剖の結果、彼の胃は23リットルのトウモロコシのクリーム煮で満たされていたことが示された。
留意点として、トウモロコシのクリーム煮の残留物が、浴室の排水管まで続いているのが発見された。
実験99
要求: SCP-682の終了。
結果: “違反後報告: トウモロコシ顕現事案後のサイト-19内部の構造的完全性について”を参照1。
実験100
要求: トウモロコシのクリーム煮のボウル。
結果: トウモロコシのクリーム煮のボウル、ステンレス鋼製スプーン、ダクシナムルティー研究員宛の“早く良くなってね”お見舞いカードを乗せたプラスチック製トレイ。
監督エージェント デルウィックは、被験者の協力を確保しようと試みている間に、顔面に軽度の第1度熱傷を負った。被験者はその後、トウモロコシのクリーム煮の消費要求を全て拒絶した。