SCP-368
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アイテム番号: SCP-368

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-368は今のところ封じ込めを必要としていません。通常の鳥類に共通する行動パターンと習性を持ちますが、本体だけでなくそのコピー(補遺を参照)のいずれも、保管されているオフィスから移ろうとする行動を見せることはありません。

説明: SCP-368は、至って普通の華麗な紙で折られた、生きた折り紙の鶴です。自由に解き放たれると、羽を休め、羽を繕い、台から台へ飛び移り、体を整え、たまに手近な事務用品から即席の巣を作るでしょう。まるで飼いならされた鳥がするように、親しみのある人間的な反応を見せます。対象の振る舞いは全体的に友好的で、様々なSCP職員の肩に止まる姿が観察されています。対象は栄養源を必要としませんが、夜に翼の下に頭を置く姿は、まるで"眠る"ように見えます。SCP-368の物理的性質の調査は困難であると判明しました:対象は自身を捕獲あるいは収容しようとする試みを遊戯と認識しているようであり、全力を上げた収容の試みからも逃れる程に相当の敏捷性と機知を見せました。SCP-368がどのように空中に留まり続け、また空中で安定を維持しているのか、未だ判明していません。

来歴: SCP-368は19██年に、日本の████████にあるオフィスビルで発見されました。前述のビルの元従業員███ ████(現在[14-1158]として雇用中)は、事務用品でいっぱいのクローゼットで対象を見つけました。SCP-368発見の際、14-1158はそれをより安全な場所に移すため、どうにかその信頼を得ました。14-1158の精神鑑定は、SCP組織内での境遇を保障するのに十分な精神的安定および知力を示しました。

SCP交流に関する注意: SCP-368とSCP-529およびSCP-530との接触は、ほぼ間違いなく3種のSCPを警戒させるため、隔離するよう勧告されています。

補遺0-22: 20██年██月██日、研究セクター15で収容中、SCP-368は異常な行動を示し始めました。人間との交流や羽繕いおよび遊ぶ際に見せる普段の動作に代えて、SCP職員が近づくと常に複写機(シリアルナンバー██████████)の上に滞空し、自分自身を"平らにする"ようになりました。█████ ██████博士([19-1425])が複写機にSCP-368を入れ、複写したところ、複写機から現れたパターンは同じだが色調の異なるもう一枚の紙が、オリジナルを模倣する形に自ら素早く折り重なりました。SCP-368と新しい標本(SCP-368αと呼びます)は通常の行動を再開しました。それ以降、SCP-368は2~4年の間隔で同様の行動を示しました。一方、コピーはそのような行動を示しませんでした。
当初、監督官O█はどのような従業員に対してもSCP-368の複製や、その派生の手助けを却下しましたが、研究セクター-15における従業員の著しい士気向上により、さらに多くのSCP施設でSCP-368の子供たちを導入するに至りました。

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