SCP-3682
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超常現象3682 (EE-3682) が観測されたのは一度きりであり、再発の痕跡・兆候は見られません。現在、財団は後述する有力な伝聞証拠、ならびに膨大な同時多発事象についてのみ把握しています。

EE-3682に収容プロトコルは存在しておらず、同様の現象の発生に備えてオブジェクト指定が維持されています。この記録は証拠ならびに警告としてリアルタイムで表示されます。当該現象の再発を防止する方法、現象の発生し得る場所、および発生原因となり得るものに関しては既に複数の計画が用意されています。

イベント指定: EE-3682

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EE-3682の証拠が発見された場所

先行イベント: EE-3682の証拠に関する最初の議論は、実在しない町への道を尋ねるヒッチハイカーや旅行者にまつわるロシア連邦サハの都市伝説に対する追加調査に基づいて行われました。旅行者は実在しない町の周囲の光景について語るものとされていました。見解の一致する、あるいは証明可能なミーム的特性は確認されていませんが、現地人は度々ヴォロディンまたはヴォロディという名称の町が花畑の中にある谷の内部に存在していると主張しました。

「ヴォロディン」の可能性のある場所が都市伝説の内容と一致する近辺地域にて発見されました。谷の中心部には20件の荒廃した教会が建っています。周囲80 km2にはこれ以外に人間が住んでいた痕跡は確認されませんでした。教会内部にはマチェットナイフ1本、金属製ゴミバケツの蓋1枚、救急セット1組、サッチェルバッグ1点、メモ1枚、VHSテープ9本、祭壇上に置かれた15cmの象牙のナイフ1本、片手で祭壇に触れている若い女性 (20) のうつ伏せの骸骨が存在していました。祭壇は凝固した血液の薄膜で覆われていました。検査によれば、この血液は人間の胎児のものでした。血液の固まり方は祭壇上で出血があったことを示唆しています。

この死体はある1名のトムトル町の住民とDNAならびに歯型の記録が一致しましたが、それ以外の点について両者に関連性は見つかりませんでした。この住民 ([編集済]氏) は1度その土地を訪れたことを思い出しましたが、訪れた時期については思い出せませんでした。

VHSテープは教会内の祭壇の引き出しに保管されていました。引き出しは釘付けされた上で、ダクトテープで留められていました。テープには現時点で実在が確認されていない町の映像が記録されていました。特定の文脈に沿ってテープが編集されたか否かは不明です。テープの破損が激しいため、後述する現象が仮に起こっていたとしてもその発生順序は不明です。

アイテム0: ロシア語のメモ

アレはひっきりなしに起きていたと思う。2018年4月16日。どこでも起きていた。何の前触れもなかった。何故あんなことが起きたのか私達には分からない。これを見ている人がいるのなら、たぶん私は死んでいるだろう。歩くたびに骨がきしむ。苦しくて仕方ない。父の薬のところまで来られたのは運が良かった。

奴は私を変化させられなかった。あるいは何かが私を助けてくれたのだろう。

もし私が成功したなら、あなたはイエプリーヌを見つけなければならない。

アイテム1: テープ1。中心部に「モルドバで最後に発見されたエゼキエル バリリー イエプリーヌ」と書かれています。テープは『奇跡の旅』の複製を上書きしたものです。

アイテム2: テープ2。テープにはウクライナのSCP収容エリア、SCP-1782の旧住所が書かれています。このエリアでは3682のテープで見られる実体に似た存在が確認されています。

アイテム3: テープ3。損傷しています。テープは一度目の記録以降、使用不能となっています。

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テープ内で繰り返し出現する実体

アイテム4: テープ4。目印になるものはありません。各テープで見られるある1体の実体が時折映像中に挿入されています。この実体は損傷した人間の胎児のような姿をしており、地上1~2mにある黒い液状の球体内に浮かんでいます。この液体は脈動しているものの実体自身は動きません。実体が時折カメラの方を見ることから目は機能していると見られます。

アイテム5: テープ5。目印になるものはありません。

アイテム6: テープ6。オレンジ色のVHSテープで、『ロッコーのモダンライフ』のエピソードを上書きしたものです。書き込みはありません。テープ後半では空が膨大な数の燃える円環で埋め尽くされています。これらの性質は不明です。

アイテム7: テープ7。鉛筆で「何がアレを止めたのか分からない。」と書かれています。

アイテム8: テープ8。白いテープが貼られたVHSテープ。「我々に何ができた?」と書かれています。

アイテム9: テープ9。鉛筆で「彼を見つけろ」と書かれています。

シリーズ: 神聖科学

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