
分裂したSCP-3683。
アイテム番号: SCP-3683
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: ニューヨーク州シラキュースの街は現在、鳥インフルエンザ流行のカバーストーリーの下に隔離されています。街から離れる様子が目撃されたSCP-3683個体は発見次第繰り返し殺害し、死骸は研究用に回収するか焼却します。
機動部隊ガンマ-119(“制空権”)は財団フロントの害獣駆除業者として活動しており、ハト避け構造の維持、適切なゴミ処理の施行、街にいる全ての鳥の駆除を任務として課されています。これはSCP-3683の個体数が完全収容可能な規模に縮小するまで続けられます。
地域管理官の裁量次第で、異常技術やSCPオブジェクトをSCP-3683個体数の削減に利用することが認められます。如何なる状況でも、異常または知的な鳥類実体がニューヨーク州シラキュースの100km以内に接近することがあってはなりません。
SCP-514または知的鳥類種が隔離ゾーンに侵入する事態は、5年以内のSK-クラス支配シフトシナリオに繋がると予想されており、如何なる代償を払ってでも阻止しなければなりません。
説明: SCP-3683は、現在ニューヨーク州シラキュースに群棲している敵対的なハトの異常亜種(Columba livia anomalis)です。
SCP-3683は大型の雑食性鳥類で、翼長は1.5m~7mの間です。SCP-3683は表面上、比例的に巨大化したドバトに似ていますが、殆どの個体は本来なら別種の鳥に見られる不特定の羽模様を有しています。SCP-3683はまた、嘴と喉に沿って未発達の歯が生えています。
SCP-3683は通常、異常でないハトと同じようにゴミを漁ります。しかしながら、高齢の大柄な個体は別種の鳥、齧歯類、猫、小型犬などの小動物を狩って運び去ることが知られています。
SCP-3683個体は死亡した時、もしくは追い詰められた時に破裂して、外見的には普通のドバトの小集団と化します。逃げ延びた場合、これらのハトの一部が再結合して新たなSCP-3683個体1羽を形成します。再結合する小型のハトは、同一のSCP-3683個体に由来する必要がありません。新たなSCP-3683個体の特徴は、全ての前身個体のそれが混合したものとなります。
SCP-3683はお互いには繁殖できませんが、予想される生物学的・物流的障壁の存在にも拘らず、大半の他種鳥類と繁殖することが可能です。このようにして生産された卵は、SCP-3683ではない親鳥の通常と比べて6倍の速さで孵化します。新たな雛は多くの場合、他種鳥類が持つ形質・生物学的特徴・本能を示します。
SCP-3683の分散/再結合能力のために、これらの適応能力は集団全体へと極めて急速に拡散します。例として、ハチドリとの既知の最初の交配は、SCP-3683個体群の約70%が1ヶ月以内にホバリングとバック飛行を習得する結果を招きました。
機動部隊ガンマ-119からの情報は、SCP-3683個体群が街からカラスを排除し、複雑な道具を使用し始めたことを示しています。