SCP-3684
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アイテム番号: SCP-3684

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3684は現在サイト-32の標準収容ロッカーに収容されており、使用するにはクリアランスレベル3/3684が必要です。SCP-3684-1標本は最大20体までが同様に収容され、それ以上の標本は破壊されうります。SCP-3684により生成された鉛は非異常性であり、サイト管理者か現任のSCP-3684プロジェクトリーダーの判断で処分されるか、再利用されます。

SCP-3684-Aに指定されたいかなる人物もしくは実体には指示通りの十分な処遇が与えられ、異常性の影響がなくなるまで担当の助産師が当てられます。

説明: SCP-3684はステレオタイプなウェスタン・カウボーイを模して作られたラブドールです。SCP-3684は、人間(SCP-3684-Aに指定)が近づき、性的交渉を行いたい旨を表現するまで全く動作しません。この時、SCP-3684は活性化し、SCP-3684-Aと性的交渉を行います。SCP-3684はSCP-3684-Aの性的欲求について先天的な理解を有しているようで、その時のパートナー(複数人の場合もあります)に合わせて振る舞いを変化させます。

SCP-3684の主要な異常性は、性的交渉が終わりに近づいた時に発現します。1この時、SCP-3684は、「お前に鉛をたくさんお見舞いしてやるよ2」と発声します。この発声の直後、SCP-3684は最大3リットルの溶けた鉛をSCP-3684-Aの体内もしくは体表に「射精」します。この鉛は、SCP-3684-Aから離れて最低5分間――鉛が固まり、およそ40℃に冷却する時――まではSCP-3684-Aに危害を与えません。この鉛の出処は不明であり、SCP-3684はその内部から鉛を無制限に生成できるようです。

また、SCP-3684が生成した鉛は精液と同様に働き、SCP-3684のパートナーを妊娠させることができます。女性の妊娠は通常通りに経過しますが、その期間は大きく短縮されています。3SCP-3684とSCP-3684-A間に生まれた子供はSCP-3684-1に指定されています。この子供は急速に成長し、およそ5週間で成体になります。SCP-3684-1はほぼSCP-3684と同様ですが、大きさは70パーセント程度で、セラミックと肉により構成されており、その組み合わせはそれぞれで異なります。

SCP-3684の特性により男性のSCP-3684-A実体も妊娠します。この過程は不明ですが、胎児SCP-3684-1実体の位置により、男性の妊娠は持続しません。一般的に、胎児SCP-3684-1実体は3~4日後に排泄されます、現在までの最長の男性による妊娠は8日間持続しました。

全てのSCP-3684-1実体はSCP-3684の異常性を共有していますが、微小な相違が存在します。SCP-3684-1実体は妊娠できず、女性の実体は使用された後に2つの実体に分裂します。加えて、いかなるSCP-3684-1実体が性的交渉を行なった時も、他の実体は全て活性化し、その性的交渉が行われている地点周辺に向かおうとします。その地点に到着すると、性的交渉に参加したいと要望します。もし参加する同意が得られないと、そのSCP-3684-1実体は即時に300~400リットルの鉛に溶け、相手側のSCP-3684-1実体に飛び掛かり、性的交渉の最後に射精されます。この鉛の出処は不明です。

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