SCP-3700
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SCP-3700影響領域の描画。

アイテム番号: SCP-3700

オブジェクトクラス: Hiemal

特別収容プロトコル: 財団海上部隊デルタ-7 (“北の嵐”)は現在、北海のオークニー諸島、シェトランド諸島及びフェロー諸島を取り囲む直径800 kmの領域の巡視を担当しています。アメリカ軍より購入した2隻の改装済み戦艦が部隊に割り当てられています。113隻の駆逐艦、5隻の巡洋艦、15艇の支援艇2は当該艦船に随伴します。デルタ-7は中心の事前に定められた原点として知られる地点から、螺旋を描くように外向きに移動して巡視するように命令されています。この形状はデルタ-7がSCP-3700-1と遭遇するか、指定された800 kmの領域の端部に到達した後、原点に戻り手順を再開するまで維持されます。

SCP-3700の実深度に関する情報はあらゆる公的文書及び科学出版物から撤回されます。SCP-3700-1と遭遇した場合、デルタ-7は同実体がSCP-3700-2に遭遇するか、同実体が消失するまで同実体に随伴します。SCP-3700-1には32器の大型ドノヴァン・ホロプロジェクターが埋め込まれており、同実体にザトウクジラの小群の外観を付与します。3デルタ-7は必要であれば武力によりSCP-3700-1による全諸島への直接接近を中止させる許可が与えられています。デルタ-7の存在に対する疑問は国際平和維持軍間の海軍演習として説明されます。イギリス王立海軍の上層部にはデルタ-7の存在と目的が伝達されています。

SCP-3700-1がいかなる地点であれSCP-3700-2と遭遇した場合、デルタ-7にはプロトコル "ウィンター・メイルストロム"の実施許可が与えられます。

プロトコル・ウィンター・メイルストロム

SCP-3700-1の存在下でSCP-3700-2に遭遇した場合、デルタ-7は直ちに以下の行動を取ることになっています。

  • 駆逐艦は錨をベースにした銛をSCP-3700-2の頭部皮下に展開し、1箇所で固定する。
  • 駆逐艦は200 mの距離で環状に移動し、L-キャノンと標準兵装により実体と交戦すると共に、錨を最大限牽引し、実体がいかなる方向へも確実に正対出来ないようにする。
  • 巡洋艦はクラス3 L-キャノンと標準兵装を使用し、SCP-3700-2の注意を駆逐艦及び戦艦の双方から逸らす。巡洋艦は300 mの距離で環状に蛇行し交戦しなければならない。
  • 戦艦はクラス4 L-キャノンを使用して、400 m離れた実体の両側180度の角度から一体的に間断なく弾幕を張る。両艦船はそれぞれの弾幕が他方と同時に発射されるよう調整しなければならない。
  • 全艦船は実体のどちらかが他方を制圧するまでこのプロトコルに従うものとする。

通常兵器及びL-キャノンは、SCP-3700-2に対して限定的な損傷を与えることのみが可能であるため、デルタ-7は他方の実体が存在しない場合、SCP-3700-2と交戦するべきではありません。SCP-3700-1によるSCP-3700-2の制圧が不可能だと判明した場合、もしくはデルタ-7が実体に遭遇する前にSCP-3700-1がSCP-3700-2に遭遇した場合、プロトコル ”騒然”が実行されます。

プロトコル・騒然

以下の手順はSCP-3700-2の適切な収容が失敗した場合に直ちに実行されます。

  • 影響領域800 kmからの海軍及び民間船舶の避難。
  • 6カ月以上の期間にわたる、諸島への通商・フェリー航路の経路変更。
  • SCP-3700-2に対する継続的な航空・海上偵察及び交戦。
  • SCP-3456の活動に対するモニタリングの強化。これはSCP-3700-2による実例の吐出と、変化する危険な気象パターンの結果による。
  • SCP-3700-1の再出現に対する継続的な監視。
  • 地上を基礎とする水上防御の開始。

SCP-3700-1の身体状態が悪化しているため、5年毎に2度、SCP-3700-2にSCP-3700-1を制圧させた場合にもたらされる潜在的損傷に関する調査が進行中です。地元のGOC部隊への協力要請は、GOCの要求への検討を経て保留となっています。

説明: SCP-3700はフェロー諸島、オークニー諸島及びシェトランド諸島を取り囲む、直径800 kmの北海に位置する環状領域です。SCP-3700は異常な水深を有し、海底は海面から約5 km下に位置しています。これに対し、北海の他地域における平均深度は250-300 mです。SCP-3700は幅広くかつ多様な、数多くの異常事象の影響下にあります。4これは2つの実体間の儀式的相互接触に起因します。実体はSCP‐3700‐1及びSCP‐3700‐2と指定されています。SCP‐3700で活性化する影響は、各儀式中にどちらの実体が他方の制圧に成功したかに完全に依存します。すべての儀式は2つの決まった日付を除きランダムな期間で発生します。5SCP-3700-1とSCP-3700-2は常に、その年の春分と秋分に一致する日付で相互接触します。

SCP-3700-1と2の間の相互接触は、各実体が一時的に相手の殺害もしくは制圧を試みる長期に及ぶ闘争から成ります。分点日における相互接触は常に800 km区域の中心で発生します。分点日から直近の相互接触は、通常短く、ランダムな場所で発生します。前回の相互接触における勝者は速やかに他方の実体を殺害します。歴史的には現在のプロトコルの実施以前は、前回制圧した側は次の分点日までの間に相手に打倒されていました。20この結果が2度の6カ月周期であり、SCP-3700-121は一方の周期で優位に立ち、SCP-3700-222は他方の周期で優位に立ちます。現在の収容プロトコルの実施以降、SCP-3700-1は財団の援助により、SCP-3700-2を春秋分において64回連続で制圧しています。

一方の実体が他方の打倒に成功すると、800 km圏に多数の異なる地質学的及び気象学的変化が引き起こされます。これらを以下に記述します。

  • SCP-3700-1がSCP-3700-2を制圧した場合
    • 800 km圏外の領域における気象状況に関わらず、暴風雨や悪天候は即座に解消される。
    • 地域の海洋・島嶼動物相の再生産率は3倍に増加し、作物収量は6カ月の期間にわたり2倍となる。ある種の動物プランクトンの過剰繁殖により意図せずデッドゾーン23が形成されるため、海洋動物相の慎重な間引きを開始しなければならない。
    • それぞれの諸島における海岸の浸食速度が標準的な割合から5倍に増加する。24
  • SCP-3700-2がSCP-3700-1を制圧した場合
    • 気象状況が危険域に至る。カテゴリー1からカテゴリー5ハリケーンの強さまでに及ぶ連続的な暴風雨が800 km圏の至る所で発生する。気温は急速に変動し、暴風雨前線の絶え間ない変化により変動は0°Cを大きく下回るところから28°Cを大きく上回るところまでに及ぶ。このような天候は建物の損傷もしくは完全な破壊、並びに人命の損失を引き起こす可能性があり、結果としてSCP-3456が出現する可能性がある。
    • 海上移動は、暴風雨による高潮と高波により不可能ではないものの困難になる。消耗品、食料、輸送は、飛行機で手配するか、暴風雨での航行に特化した船舶に乗船しなければならない。
    • 海洋食料源は極端な天候により当該領域から追いやられ、家畜は多くの場合、低体温や病気により死亡する。作物収量は強風、土壌の過飽和、日照不足により大幅に減少する。
    • SCP-3700-2は消失しない。実体は活発に圏内を巡回し、明らかにSCP-3456を吐出するために諸島に接近すると判明しており、同様に、実体が発生させる過酷な天候下で航行が可能な、無警戒な民間船舶を捕食することも判明している。

過去の報告は1500年代以降、SCP-3700-1に地元の漁師が定期的に遭遇していたことを示しています。しかしながら、口頭伝承や当該領域における既知の伝承に基づけば、SCP-3700-1はいくつかの近隣の[データ削除済]の建設期間に存在したと見られ、その接触相手は、そのような活動における多数の目標のひとつであったようです。SCP-3700-2の報告もまた、地元の伝承に一致しています。しかしながら、実体に言及する目撃例は20世紀半ばまで記録されていませんでした。

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