SCP-3702
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アイテム番号: SCP-3702

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: リビア国キレナイカ県東部の42 km × 200 mの砂漠地帯は、高さ3 mの有刺鉄線のフェンスで囲われています。SCP-3702がジャグバーブ・オアシスの農業コミュニティの近くにあることを考慮して、フェンスには起動中の地雷原を囲っているという看板が付けられます。保安チームがフェンスに沿った戦略ポイントに配備され、SCP-3702-1の進行状況を監視するとともに、近回りしようとするベルベル人旅団の経路を変更させます。

保安チームはSCP-3702-1に食事や水を与えないように指示されています。航空ドローンがSCP-3702-1の進行状況を監視するために割り当てられており、毎日午前6:00に出現地点まで戻ります。

説明: SCP-3702はリビア国キレナイカ県東部の砂漠地帯であり、アルジャバーブの南西32 km地点から始まって、オアシスの最西端の水域から3 mの地点で終わります。SCP-3702のARad測定は、10,000を超える異様に高い放出量を記録します。これは観測された気象異常 (平均昼間気温が年間を通じて50℃である、アノマリーの領域内ではいかなる形の降水も無いなど) の原因である可能性があります。

SCP-3702は、定期的に単独の実体 (SCP-3702-1) によって横断されます。当該実体は男性の人型存在ですが、非人間的な解剖学的特徴を備えています。この特徴はSCP-████に属する水棲人型実体と一致しており、黄緑色の鱗、エラ、四肢に沿ったヒレなどが確認されています。SCP-3702-1は次の症状による肉体的・精神的影響に苦しんでいます──中期〜後期の脱水症、紫外線照射によるⅡ度の放射線熱傷、非外科的な舌の除去、後期の熱疲労。実体はこれらの症状で死亡することが無い模様であり、必ず最後の消失時よりも若干ましな身体状態で再出現します。

北欧の奇跡術的ルーン文字の文章が実体の腰から背中にかけて刻印されています。これは次のように翻訳されます。

私は終わらぬ砂地を歩いていく。食もなく、水もなく、舌もなしに。何者も私を助けはしない。これは私の愚かな欲心への代償である。ゆえにこれは限りなく続くのだ、マイザーの意思のままに。

SCP-3702の異常な影響は1日2回生じます。午前6:00、SCP-3702-1が出現するとともに、領域内の気温が即座に50℃まで上昇します。その後SCP-3702-1は行動を開始し、歩く、走る、這い進む、あるいは足を引きずって進んでいき、砂漠の最高部に沿ってジャグバーブ・オアシスの最西端の水域を目指します。午後9:00になると、実体は現在地を問わず消失します。午後9:00以前にSCP-3702-1がオアシス西端へ到達した場合もまた、消失を引き起こします。

発見と収容:
SCP-3702-1の最初の遭遇事例は、2017/3/22にエリアを通過していたベルベル人旅団によるものでした。この旅団には、財団工作員が近隣のSCP-███の地点の監視・保護措置の一環として潜入しており、近隣の収容担当官へとアノマリーを報告しました。旅団員は全員ともクラスA記憶処理を受け、収容チームが派遣されました。

収容チームの到着時、実体の身体状態は悪化しており、意識を失っていました。収容チームがSCP-3702-1を搬出しようとした際に、SCP-3702の北の境界線が判明しました。実体が即座に原因不明の大きな衝撃波を受けて収容チームから引き離されるとともに、Danaus plexippus1の群れが周囲の砂から出現し、実体への捕食行動を始めました。SCP-3702-1は群れの出現とともに意識を取り戻し、3秒間に渡って苦しみの声を上げたのちすべての生体組織を消費され、この時点をもって群れは消失しました。

SCP-3702-1が翌日発見されると、第二次作戦が実行されました。コミュニケーションが試みられましたが、実体が物理的にコミュニケーション不可能であることが判明しました。反対方向から実体を搬出する作戦が行われましたが、SCP-3702の南の境界線が発見され、第一次作戦と同様の結果になりました。第三次作戦は西方向から実体を搬出するというものでしたが、実体の出現地点が判明し、前2回の回収作戦と同様の結果と相成りました。最終的な第四次作戦が東方向から行われましたが、SCP-3702-1はオアシス最西端の水域から3 mの地点で消失しました。幾度かの空中搬出が試みられたものの、結果は同様でした。

SCP-3702-1をエリアから搬出することは不可能であると判断されたのち、現在の囲いが敷設されました。その後はSCP-3702-1に食料および/または水を提供する補助活動が何度か試みられました。この結果、提供された物品はSCP-3702-1の口に運ばれた時点で無作為な量のLeiurus quinquestriatus2Cochliomyia hominivorax3に変化することが判明しました。

2017/4/02更新:
SCP-3702-1に更なる援助を提供する試みは、実体の身元が██████であると確認されたことに伴って、2017/4/01に締結された財団=███████間の友好条約の条項にしたがい無期限に中止されました。SCP-3702に関する今後の活動は、監視と位置追跡に限定されます。

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