SCP-3707-JP
評価: +35+x
blank.png

アイテム番号: SCP-3707-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 大阪府内での溺死体に関する通報か情報流出はウェブ周回ボット及び地域監視システムにより精査され、SCP-3707-JPの影響下と思われるものは被影響者を確保の上、発症者を確保した上での記憶処理及び大阪府外への隔離措置が実施されます。SCP-3707-JPに関して特に信憑性が高いと見做された公共の記録はすべて破壊されるべきです。

大阪府民に対する大規模記憶処理計画、及び大阪府地域の隔離保護計画が進行中です。現在の段階は添付別ファイル-プロジェクト3707-JP/O-LEAKAGEを参照してください。

説明: SCP-3707-JPは未知の要因によって大阪府内住民に蔓延している、溺死体に関する幻覚症状です。事象は2017年12月以降顕在化しているものとみられており、2019年7月現在までにのべ5万人超が影響下に置かれています。

SCP-3707-JP事象において、被影響者は主に付近の河川及び港湾で溺死体の幻覚を知覚します。この際に対象の現実検討能は著しく阻害され、幻覚は完全に現実のものと認識されます。

SCP-3707-JPにおける溺死体の幻覚は以下のうち一つまたは複数の特徴を含みます。

  • 体表に体液で描画されたフラクタル構造状の紋様(72%)
  • 体液および周辺液体の強烈な極彩色への変色(96%)
  • 四肢の極端な肥大および歪曲(98%)
  • 溺死体の一部の融解(88%)
  • 溺死体の極めて温和な表情(97%)

SCP-3707-JPを発症した対象は河川または港湾といった水辺に強い執着を示すようになります。以降、対象は繰り返しSCP-3707-JPによる幻覚のフラッシュバックを体験し、その度に執着症状は増悪する傾向にあります。これらの症状に通常の治療手法は効果を認めず、記憶処理によってのみ症状が緩和されますが、大阪府内に所在している限りは再びフラッシュバックを体験します。

SCP-3707-JPを発症する対象については大阪府内に主な生活拠点を有する以外の明確な共通点は発見されておらず、SCP-3707-JPの発症要因は特定されていません。

発症者の急激な増加1により、現状の特別収容プロトコルは財団の日本国内近畿圏におけるリソースを大幅に圧迫しています。状況に対応する形で大阪府住民の完全退去及び地域封鎖計画が進行中であり、2022年までに大阪府地域は完全に封鎖される予定です。この計画に超常性秘匿の放棄は含まれていません。

2019年現在、大阪府内の溺死者数は前年比で2500%以上の増加傾向にあります。うち95%以上はSCP-3707-JP被影響者の自発的な水死と考えられています。


 
 
 
 
 
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。