クレジット
タイトル: SCP-3747-JP - ナイフとキスしな
著者: terukami
作成年: 2025
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SCP-3747-JP実例。
アイテム番号: SCP-3747-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3747-JPはサイト-81-109の標準物品収容ロッカー内に収容されます。許可なきSCP-3747-JPの持ち出しは禁止されており、実験の実施には担当職員1名からの許可が必要になります。新たにSCP-3747-JPが発見された場合、異常物品回収プロトコルに則った回収作業が行われます。
説明: SCP-3747-JPは後述の異常性を有した刃物類です。材質や外見、流通経路および製造過程に異常な点は確認されておらず、本オブジェクトは後天的に異常性が発現したものと推測されています。本報告書執筆時点までに52本のSCP-3747-JPが回収されています(別個にナンバリング済)。
SCP-3747-JPの形態は様々ですが、多くの場合においてナイフに相当する形であることが確認されています。この理由は明らかになっていません。所有者らが異常性に関する知識を有していない例が大半を占めていることから、異常性は人為的なものではなく、偶発的に発生したものであることが推察できます。
SCP-3747-JPの異常性は人が刃部分に舌を近づけることによって発生します。この際、SCP-3747-JPは類似する大きさの人の舌に変化します。この舌に含まれている遺伝子情報は世界中のいかなる人物とも一致しません。変化は対象が舌を遠ざけることによって元に戻ります。
異常性発生時、SCP-3747-JPの刃部分が変化したことによって生じた舌は自立して活動します。変化したことによって生じた舌は全体から粘性のある液体を常に分泌しています。また物体を接触させた際、接触した物体に対して液体を纏わりつかせるように煽動する様を見せます。
多くの場合において、SCP-3747-JPの刃部分が変化したことによって生じた舌は伸長し、対象の口腔内に侵入します。その後、舌は口腔内で対象の舌と絡み合います。この際、口腔外と比較して著しく活発に収縮と伸展を繰り返します。対象の舌部が変化後のSCP-3747-JP並びに粘液と接触している間、対象の報酬系回路に著しい活性が確認されます。そのため、ほとんどの対象はSCP-3747-JPの大部分を口腔内へと押し込み、積極的な接触や粘液の摂取に努めます。
対象の多くはSCP-3747-JPの変化した舌との口腔内での接触行為に強い依存性を示します。インタビューからSCP-3747-JPに由来する依存性は非異常性のものであることが明らかになっています。この依存性は記憶処理を施さずとも、一定期間の放置や通常の精神医療によって解消可能です。









